【短編小説】 ミャーちゃんのどんぐり
みゃーん
「ミャーちゃんもいっしょにさがそうね」
今日も孫のタカちゃんが好きな公園へどんぐり拾いに来ていた。
家のすぐ裏の公園にはブナがたくさん植えられていて、季節になるとたくさんのどんぐりが落ちている。
「ミャーちゃん」はどんぐり拾いに来ると、どこからともなくやって来る猫で、タカちゃんの仲良し。
たまに家にやってきては、開いている縁側から家へ入って来てしまう。
雨上がりの日に入って来られると、縁側にはミャーちゃんの足跡スタンプがたくさん押されて、拭き掃除が大変だ