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今の日本に必要なルワンダで本格商用サービス展開しているイノベーション例

1994年のジェノサイド以降のルワンダの顕著な復興と発展は、同国を「アフリカの奇跡」と称されるに至らせました。この国の進歩は、強力な政府のリーダーシップ、戦略的な投資、技術革新への注力によって大きく推進されています。

医療用品のドローン配達

ルワンダでは、特に米国の企業Ziplineとの提携により、医療物流のためのドローン技術の革新的な利用が、国内の医療用品配送を大きく変えています。

2016年に開始されたこのパートナーシップにより、ルワンダは国家レベルのドローン配送サービスを実施する世界初の国となりました。

このサービスは、特に遠隔地やアクセスが困難な地域への血液、ワクチン、その他の重要な医療製品の迅速な輸送に主に使用されています​​​​​​。

健康状態の改善
ドローン配送システムは、遠隔地の診療所への血液やその他の医療用品の配送時間を大幅に短縮し、特に出産後の出血のような緊急事態でのタイムリーな配送が重要な場合に大きな利益をもたらしました。

他国の革新モデル
ルワンダのドローン配送システムの実装は、特に農村部やアクセスが困難な地域で医療配送に同様の物流課題を抱える他国の先駆的なモデルとなっています。

拡大と将来の目標
開始以来、ドローン配送サービスは運用範囲と配送量を拡大しています。
ルワンダ政府とZiplineとのパートナーシップは、2029年までに約200万回の即時配送を実施し、ルワンダ国内で2億キロ以上の自律飛行を目指しています。
これには医療用品だけでなく、栄養品や動物の健康製品も含まれ、Ziplineのサービスはさまざまな政府機関にも開放されています​​​​。

技術の進化
Ziplineは技術を絶えず進化させ、より正確な配送方法と範囲の拡大が可能な新しいドローンプラットフォームの開発を行っています。
Ziplineによって設計・製造されたドローンは、通常の環境条件下でパイロットの監視なしに自律的な移動が可能です​​。



携帯用超音波画像システム

すでにユニコーン企業になっている、アメリカのモバイル式超音波診断機の「Butterfly

Butterfly iQ+は、Butterfly Networkによって開発された革新的な携帯用超音波画像システムです。
このデバイスは医療診断における重要な革新を代表しており、医療分野でさまざまな用途に活用されています。

従来型の超音波診断機は、1台200万円程度します。
ところがButterflyは、その10分の1の2000ドル(約20万円)です。しかも売り切りではなく、サブスクリプションモデルを導入しています。

アフリカなどの新興国では、さらに安価な料金で使用できるようにもしているようです。

Butterfly iQ+は、ウガンダの農村地域、ケニアなどで使用されていています。

金融


スマートフォンを利用したモバイルバンキングが普及し、銀行口座を持たない人々にも金融サービスが提供されています。
特に農村部に住む人々に対して、モバイルバンキングサービスが普及しています。これにより、伝統的な銀行インフラストラクチャーに頼ることなく、金融取引を行うことが可能になりました。
前述のケニアの「M-Pepa」には、国際送金ができない。他のキャリアのスマホには送金が難しいという課題がありました。
 
「Chipper Cash」

2018年に米国サンフランシスコで共同創設者:ウガンダ人のハム・セルンジョギ氏とガーナ人のマイジッド・ムジャレド氏によって設立された「Chipper Cash」がアフリカでクロスボーダーの決済アプリを提供。
現在は、アフリカ7カ国(ナイジェリア、ガーナ、ウガンダ、タンザニア、ルワンダ、南アフリカ共和国、ケニア)に加え、英国、米国を含む9カ国でサービスを展開して、400万人以上のユーザーを抱え、1日平均で8万回の取引を行っています。
「Chipper Cash」の評価額は20億ドルを超え、ユニコーン企業になりました。
 



日本では、遠隔診断ですら、医師会の強い反対があり、なかなか普及しないでしょうし、ドローンを飛ばすとなると、事前申請(紙ベース)や規制や安全性問題などで簡単には実現できないでしょう。

しかし「既得権益者」が存在しないアフリカでは、短い期間で実現できるです。

スタートアップが、「既得権益者」がいないアフリカから商用サービスを展開して、リアルなデータ入手と、サービス展開中での進化・改善が出来れば、先進国での事業展開の可能性は高まります。


ご紹介したアフリカでのスタートアップの各種サービスは、間違いなく日本でも必要だと思うのですが、、、



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