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【組織】やる気を引き出す わくわくマトリックス



1.ワクワクマトリックス

やる気が出ない日本人

日本は現在世界でもトップクラスに
仕事にやりがいを感じない国という話は
各方面から聞きます。

https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/thoughtleadership/hopes-and-fears-jp2023.html

4月から部下・後輩をもって、どうやる気を
引き出したら良いか悩んでいる
管理職・後輩指導担当の方もいらっしゃる
のではないでしょうか。

逆に自分自身が仕事の中で燃え尽きてしまっている
方もいらっしゃるかもしれません。

私はコンサルティング会社で
後輩の育成を長らく担当させていただきました。
今回はその際に、やる気を引き出すために使っていた
「わくわくトリックス」を紹介します。

マトリックスの見方

ワクワクマトリックスは、
縦軸にチャージ・ディスチャージ、
横軸にできる・できないを取ります。

チャージ・ディスチャージは
その事に取り組んでいると、エネルギーをもらえるか、逆にエネルギーを放出できているか。

できる・できないはそのままです。

この2軸で全体を4象限に分けます。
やっていると楽しいけれど、アウトプット品質が
伴わないものが①趣味

やっていると楽しくて、お金にもなる事が
②ライフワーク
当然ながらここが理想です。

やるとエネルギーを取られるし、
品質を伴わないものが③苦痛の種。
当然ながらこれは可能な限り避けたいです。

エネルギーを取られるけど、
お金を頂ける品質でできる領域が④ライスワーク。

上半分のチャージ領域がないと、
燃え尽きてしまいます。
右半分の稼ぐ領域がないと食っていけません。

①趣味
でエネルギーを蓄え、
④ライスワークでお金を稼ぐというのが
大部分の日本人のパターンではないかと思います。

2.ライフワークの作り方

チャージ領域の確保

私はトレーナーとして新しく担当させていただく
後輩を持った時はまずわくわくマトリックスで
現状を把握する事から始めまています。

コンサルティングという仕事は基本ブラックなので、
上側のチャージ領域がないと
直ぐに燃え尽きてしまいます。
まずは、チャージ仕事・それ以外を含めて
チャージ領域を確保できているかを確認します。

ライフワークを増やす

コンサルティングは多忙な仕事でもあります。
①趣味の領域だけでエネルギーを
チャージしようとすると、限界があります。

②ライフワークを増やす必要があります。

どう増やすか。
マトリックスの横の変化は十分にあり得ると考えています。


①趣味の質を高めて、②ライフワークにできる事が理想でしょう。

私はゲームの「信長の野望」や「三国志」で戦略を考えるのが趣味でした。
今は企業の戦略を考える仕事をしているのは、
「戦略を考える」の品質を上げられたからだと
思っています。

③苦痛の種④ライスワークになりえます。
多くの新入社員が仕事を覚える
過程がここではないでしょうか。
私自身、新卒で金融機関に入社した際にやっていた
「財務分析」がここでした。


横と比べて縦方向の変化は難易度が高いと思います。
③苦痛のたねがある日突然①趣味になる事は少ないのではないでしょうか。

一方、④ライスワーク②ライフワークになる事はあり得ます。
ただし、相当のエネルギーは必要です。
④→②の間にあるのが俗にいう1万時間の壁だと思っています。

入社当時私の苦痛の種だった財務分析は、
④ライスワークになり、入社6年目あたりから、
②ライフワークになりました。

①趣味→②ライフワーク
③苦痛の種→④ライスワーク→②ライフワーク

仕事の中で、どちらのルートを通じて
②ライフワークを増やしていく方法を一緒に考えます。

3.成長のロードマップ

未来を描く

現状のわくわくマトリックスを見ながら、
参加するプロジェクトをどう組み合わせるか。
その中で、何を④ライフワークにしていくかを
議論して、今後3年間のロードマップを作ります。

人間不思議なもので、3年後の自分の姿が明確になると、④ライスワーク領域であっても、
受け取り方が変わってきます。

その中で②ライフワークが増えてくると、
自分で燃え上がってきます。

ライフワークの探し方

最初の②ライフワークは小さいものでも構いません。
コンサルティングプロジェクトとまとめ言っても、
内訳は文献やインターネットで情報を集める、
ヒアリングをする、資料を作る、伝わるように
プレゼンテーションやワークショップをすると
いったように、性質の異なる仕事の組み合わせで
成り立っています。

調査は苦手だけど、人と話すのは好きという人もいるし、その逆もしかりです。
業務を小分けにして、②ライフワークを見つけるのが、
指導者の腕の見せ所です。

野球の故野村監督が再生工場と称されていたのは、
一点突破する項目を見つけるのが
上手かったのではないかと思います。

ロードマップの応用

一流の仕事は、右上の②ライフワークからしか
生まれないと考えています。

野球の大谷翔平選手はストイックな姿勢で
知られていますが、それは大谷選手にとって
野球が右上だからなのだと思います。

インターネットで世界中がつながり、AIの浸透が進むと、一流ゾーン以外の仕事では太刀打ちできなるなると危惧しています。

私自身自分のキャリアプランを考えるのに使っています。


また、経営戦略を作る事にも応用できます。
非科学的なようですが、再生計画にしても、
新規事業計画にしても立案者がわくわくして作った
計画の方が実行されやすいんですね。

考え方の参考になれば幸いです。

※ 説明はいくつか端折ってます
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