【今話題】多子世帯の大学無償化って何
賛否両論の政府による”多子世帯の大学無償化”
対象や上限についてわかりやすく見てきましょう。
大学無償化とは
岸田政権は2025年度から大学など高等教育機関の授業料などを「無償化」する方針を示しました。
え!大学の授業料とかが無料になるの!?素晴らしい政策じゃないですか!
子育てしている親は大歓喜、岸田さん大好き!
となるかと思いましたが、条件など詳細が発表されてガッカリする声が多数見られました。実際どういうものか噛み砕きます。
対象となる家庭、子供
扶養する子供が3人以上いる家庭。所得制限なし。
所得制限なしはめちゃくちゃ良いですね!
ただ”扶養する子供”3人とはどう言うことでしょう。ここが引っかかります。
例えば、3人兄弟の場合
第1子が大学生で、その下2人が高校生以下の場合、第1子は無償化の対象です。
第1子、第2子が大学生で、その下の子が高校生以下の場合、第1子と第2子が無償化です。
🌀第1子が大学を卒業してしまった場合、第1子は親元(扶養)を離れて独立したとみなされるので”扶養する子供”は2人になります。
すると扶養する子供が3人以上を満たさなくなるため、この時点で第2子と第3子は無償化されなくなります。
4人兄弟の場合
第1子が社会人になっても第2子以下が大学生なら、扶養する子供が3人なので無償化の対象となります。
しかし第2子が社会に出た時点で、扶養する子供が2人になるため無償化されなくなります。
大学の何が無償化されるのか
”無償化”されるのは授業料と入学金で、どちらも上限があります。
国公立大学の上限:授業料 約54万円/年、入学金 約28万円
私立大学の上限 :授業料 約70万円/年、入学金 約26万円
値段で言われても分かりにくいですが、
🌟国公立大学は実質無料になります。
🌀私立は大学によって差があるため、入学金はほぼ無料ですが、授業料は無料にはならないことが多いです。(そもそも私立は高すぎやからしょうがない、無償化されても税金負担だから困る)
その他細かいところ
・医歯薬系の6年制の学部については、最大6年間支援を受けられる。
・大学だけでなく、短大や高専や専門学校に進学しても支援は受けられる。
・留年や出席率が低い場合などは対象から外れる可能性がある。
医歯薬系6年間無償になると相当でかいですね、、
そして留年ばっかりする不真面目な子供は無償化するのも良い案だと思います。
反対の声
ネットで見ているとものすごい反対の声が、、
「事実上の長男優遇制度で長男だけが大学に進学できる家庭が増える。」
「そもそもなんで子供3人が基準なのか、1人でも2人でも大変だしお金もかかる。産みたくても病気で何人も産めない人もいるのに!」
「このご時世共働きが多いのに年子で子供を産めっていうのか」
「自分の子供は無償化を受けられなくてよその子供の無償化のために増税されるの?他人の子供を育てろってことじゃん。」
「今必死に奨学金返している自分はなんなの?もう大学を卒業した人は苦しい思いをしているのに不公平だ!」
言いたいことはわかります。
今絶賛子育て中の人でこの政策で恩恵を受けられる人は少数派ですからね、自分に恩恵がないなら増税されるだけ損と考えるのは仕方ありません。
考察
私はまだ社会人1年目で子供はもちろんいません。
ただ、この政策を見て「大学無償化はでかいから子供3人以上作ろうかな」とはなりません。
理由は”扶養する”子供が3人以上というの条件のせいです。
この政策でたくさん恩恵を受けたければ、なるべく年子で産む方が良いですが、ライフプラン的にそれはどうなのかと考えてしまいます。
この政策を施行しても、2025年の時点で偶然条件を満たしている家庭が意図せず支援されてラッキーと思うだけで、今後出生率をあげるとは到底考えられません。
ただし、少子化のために、親を苦しめている教育費をどうにかしようと考えて、具体的に政策を打ち出しているところは支持すべきです。
税金をこれからの未来を担う子供のために使うのは大賛成です。
高齢者向けの政策に使うよりどんどん子供に使って欲しいです。
ただ世間が言うようにどこかズレている。
2025年までに世間の声を取り入れて、政策を見つめ直して国民の大半が納得する形にして欲しいです。頑張れ岸田さん
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