神さまが語るパンゲアの歴史 (まとめ)
今回は「パンの大陸」の章のまとめになります (軽く2万字超えています…! ) 。まとめるにあたり、繰り返し出てくる表現の訳を統一したり、文体を整えたりしました。途切れることなく一章まるまる読めるので、パンの歴史に対する理解をさらに深めることができます📖🧚✨
お好きな項目に飛んでください⁎⁺˳✧༚🐬🌊
本の紹介
バシャールがおすすめする数少ない本に、シエン・デロハンの『意志の正しい使い方 (Right Use of Will)』があります。この本は「大いなる全て (all that is)」、つまり神さまから直接チャネリングして書かれた本だとバシャールはいいます。本の内容はバシャールや並木良和さんの教えと共鳴するところが多く、まさに「針の目」もしくは「大激動の時期」を抜けてアセンションに向かう私たちにとって、貴重な叡智やインスピレーションがたくさん詰まっています。現時点で日本語の翻訳は出版されていませんが、著者と版権のお話を済ませ、並木良和さんに帯を書いていただくことになっています。ご興味のある出版社の方、ご連絡お待ちしています。
神さまはこの本の中で、私たちはいま地球の歴史上、重要な岐路に立っていることや、否定を手放すことで分離してしまったスピリット ('Spirit')と意志('Will')を統合できることなどについて話しています。さらに、パンゲア (パン)、レムリア、アトランティス時代の歴史を神さま視点から明らかにしています。今まで神さまとの対話や、神さまからチャネリングした予言の書などは出版されてきましたが、有史以前の地球のお話を神さまから直接チャネリングした本はとても珍しいです。バシャールは、「本当の地球の歴史」は2023年9月現在で47%しか開示されておらず、オープンコンタクトが始まってからその全貌が徐々に明らにされていくといっています。本当の歴史をいま知りたい方は、ぜひこの本を読んでくださいね。
「パンの大陸」
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私のいってることをしっかりと理解して欲しいので、今から本当の地球の歴史のお話をします。このお話を知ることでスピリチュアルの本質を理解できるようになりますし、意識を変えるヒントにできればとても役に立つでしょう。
みなさんの間で広く普及している今の地球の歴史は、都合よくねじ曲げられてきたものであり、正確ではありません。前にもお伝えしたように、地球では多くの人が様々な方法を使って自分の責任から逃れようとしてきました。主な方法のひとつに「思い出したくないことは思い出さないふりをする」というものがあります。責任逃れをしたい人たちは、自分たちにとって都合のいいように地球の歴史を改ざんしてきました。しかし多くの人は改ざんされた歴史に違和感をおぼえてきましたし、実際に正しくないので、この試みはうまくいっていません。
今まで多くの人がたくさんのことを否定してきたので、正確な情報を得ることはほとんどできませんでした。しかしこれ以上みなさんの否定が増えていくと、もう地球はバランスを保てなくなります。ですからどうぞ否定を手放してください。私がこれから語る過去のお話を聞くことによって、みなさんは本来の自分と一致して、人間が長年にわたって否定してきたことを思い出し始めるでしょう。
最初にスピリットが地球に入ったのは、現在は太平洋に沈んでいるパンという陸地でした。パンの大陸もしくはパンゲア大陸では、必要なものを簡単に生み出すことができたので、誰も生活費を稼ぐ必要はありませんでした。欲しいと願うものはなんでも瞬時に具現化されました。想像を超えるほど素晴らしい形でものごとが具現化されたので、スピリットはよく歓喜していました。例えばスピリットが「美味しいものを味わいたい」といえば、今までに見たこともない形をした美味しいものが目の前に現れました。スピリットが水につかりたいと願えば、そのスピリットの好みが完璧に反映されたちょうどいい温度のプールが現れました。複数のスピリットがみんなで一緒に泳ぎたいと思えば、全員が望むあらゆる要素をかね備えたプールがすぐに現れたのです。
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パンの時代の初期のころは多くのスピリットがシェイプシフトできていました。一部の者は他の者よりも熟達していましたが、シェイプシフトの能力は全てのスピリットに備わっていたのです。例えばスピリットが軽やかにダンスしながらプールに向かっている途中で「尾びれで泳ぐ方が楽しそうだな」と感じれば、水に飛び込む瞬間に足を尾びれに変形させることができました。あとでスピリットが「やっぱり空を飛びたいな」という気になれば、翼が生えてきました。 しかし一部のスピリットはシェイプシフトできることへの感謝を忘れて、利己的に振る舞い始めました。隠れて富を独占する者や、他の誰かに成りすまして利用する者が現れ始め、シェイプシフトの才能は乱用され始めたのです。
そもそも地球は、おとぎ話のように悪の影響を受けない調和のとれた星として創造されました。しかしシェイプシフトの才能を乱用し始めたスピリットは、地球での生き方を知りませんでした。彼らの多くは地球の本来の存り方に不満を感じて拒否しました。そうして彼らは地球のスピリットに「おとぎ話のような世界は馬鹿げていて、幼稚で、本来の地球の姿ではない」と言いました。
地球を否定するスピリットは、地球のスピリットとは違うものの見方をしていました。そのため地球の在り方は間違っているように感じたのです。地球を否定するスピリットには、地球ではない別の故郷があったのですが、もうその星には帰れませんでした。しかし彼らは自分たちが故郷の星に帰れないという事実を認めずに、地球のスピリットを見下すような態度で振る舞いました。そうして彼らは「自分たちは宇宙で本当に起こっている脅威から、地球と地球のスピリットを守るためにやって来たのだ」と主張しました。また「地球のスピリットが武器も持たずにおとぎ話の世界で生きようとするなんて馬鹿げている」とも言い放ちました。
地球を否定するスピリットが現れる少し前に、天界で戦争が起こりました。戦争が終わったとき、地球にいるフェアリーやエルフ、ブラウニーやピクシー、ドワーフやノーム、人魚やその他すべての妖精たちは、リラックスしたお祝いムードを楽しんでいました。しかし「地球の仲間を助けに来た」と主張するスピリットは、天界の戦争を終わらせたくありませんでした。というのも、そのように戦いを好むスピリットは、そもそも天界の戦争の周波数に反応してこの宇宙に現れた存在だったのです。
大きな体をした戦い好きのスピリットが宇宙に誕生するよりも前に、宇宙では巨大な金色の光が大爆発して、地球のスピリットが生まれていました。しかし地球のスピリットは、知る必要のあることを学び終える前に私のもとから去って行きました。地球のスピリットが独り立ちするには早すぎるように思われたので、一部のレインボースピリットや天使たちは、助けになろうと後を追って来ました。このような形で地球に来たスピリットには、一つの共通点がありました。それは、みんな私に対して反発する気持ちを隠し持っていたということです。このようなスピリットの多くは、天界で戦争が起こった原因は、私が様々なスピリットの不和を完全に放置したことにあると信じていたのです。
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地球の密度は上がり速度は遅くなったので、まるで魔法が消えてしまったかのように具現化やシェイプシフトをすることが難しくなりました。地球の密度が上がったわけをみなさんにしっかりと理解して欲しいので、地球で何が起こったかについてお話したいと思います。地球の歴史を知ることで、どうして現在多くの人が「生きるためには、働いたりお金を相続したりしないといけない」と感じるようになったのか理解できるようになります。みなさんが自分の本当の気持ちに正直になることがでれば、「今の地球は本来のあるべき姿ではない」ということや「人間は『何かを得れば何かを失う』という観念に制限されている」ということに気づくでしょう。
昔むかし、パンという大陸がありました。パンの空気はお花のような香りがして、地面は柔らかく苔や草が生え、浜は砂に覆われていました。石は宝石で、水はキラキラ輝きながら踊る液状の光でした。天気や季節はスピリットの気分を反映して変化していました。このようなパンの調和は素晴らしいメロディーとして体現されていて、木々を通り抜ける風や海の波までもがそのメロディーに合わせてリズムを刻んでいました。猿や猫、あらゆる鳥は、妖精たちと一緒に歌って踊りました。魚や人魚は海の中でも歌いました。空が金色に輝く日中も、柔らかな青色に染まる夜の間も、ありとあらゆるものは色鮮やかに光り輝いていました。望んだものはとても簡単に具現化したので、愛情深いスピリットが木に手を伸ばせば、瞬時にその木に花を咲かせることができました。スピリットの「こうだったらいいな」という気持ちの影響を受けて、現実は魔法のように絶えず変化していました。
パンはとても魅力的で自由なところで、いつも素晴らしい音楽が響いていました。実は、多くのおとぎ話はパンに基づいてつくられています。とても素晴らしいパンのお話をしていると、私はついうっとりしてしまいます。もともと地球にいたスピリットたちは、「自分もパンに住みたい」と言ってくる多くのスピリットを地球に受け入れました。しかし実際には、このようにして地球に入ってきたスピリットの多くは、内心「地球の在り方は間違っている」と思っていたのです。宇宙からパンにやってきたスピリットは、実際は地球を侵略しながらも「侵略などしていない」と言い張りました。このようなスピリットは戦争が好きでしたが、口先では「私によってつかわされた兵士だ」と自称しました。もともと地球にいたスピリットは、私に対して反抗的な気持ちを抱きながらも強い恐れを持っており、私に直接事実を確かめられませんでした。地球のスピリットは「自分たちがあまりに早く私のもとを去ったために、私が怒っているのではないか」ということを恐れていたのです。そのために「あなたは間違っている」と言いにくる戦い好きのスピリットは、もしかしたら私の代弁をしているのではないかと怖がりました。また、私の罰を受けることを絶えず心配していました。
もともと地球にいた妖精のスピリットは「兵士たちには行くべき所が他にある」ということがわかっていませんでした。また兵士たちは戦争によって呼び起こされた存在であり、行く先々で争いを引き起こしているという事実も理解していませんでした。
一方で兵士たちは「自分たちは地球を脅威から守るためにやってきて、目には見えない危険から地球の幼稚なスピリットを間一髪で助けたのだ」と主張しました。
このような兵士たちは、「あらゆる場所に危険が潜んでいる」というものの見方を好んだので、実際にどこに行ってもすぐに危険を察知してはスピリット間の争いを見つけ出しました。疑心暗鬼な兵士たちの目には、危険と闘争しか映らなかったのです。
「地球で新たな危険を見つけた」と兵士が言い張るたび、地球のスピリットは「実際に地球は危険なのかもしれない」とますます恐怖を感じるようになりました。そうして地球のスピリットはどんどん混乱してきました。「もし本当に身近な場所に危険が潜んでいるなら、もはや自分たちは以前のように楽しく自由気ままに暮らしていいのかわからないな」と地球のスピリットは不安に思いました。一部のスピリットは「神と全宇宙の生命体にとって、闘争と争いは不可欠なのかもしれない」とさえ怖がっていました。
地球のスピリットは、もう私を頼ることはできなくなり、宇宙の在り方についての自分の考えも信じられなくなりました。また同時に、このような兵士たちの言いなりになることも恐れていました。地球のスピリットは「神は自分たちのことを好きではないので、もう地球を見放したのではないか」と思ったり、「自分たちにはあまり価値はないのではないか」とさえ考えました。地球のスピリットのこのような自己否定のジャッジが、のちに現実を変えることになりました。「ありのままの状態で、自由にものごとを創造することは不適切だ」と考えるようになり、みんなが秩序を守らなければならなくなったのです。地球のスピリットのこのような恐怖を反映して、兵士たちは「地球のスピリットは神の声をちゃんと聞けていない」と言いました。また兵士たちはこのようにも言いました —「我々は神によってつかわされ、地球に介入しに来たのだ。恐怖に満ちた宇宙の現実から地球のスピリットを守りに来たのだ。」兵士たちは嘘をついていましたが、最初、地球のスピリットは彼らを疑いませんでした。
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このように兵士たちは、まさに地球のスピリットが恐れていた現実を少しづつ共同創造し始めました。すべての地球のスピリットは「これからも今までのように、きっとみんなで楽しく自由に遊んで生きていけるよ」といいました。一方で兵士たちは「我々は間一髪で危機を乗り越えたのだ」と主張しましたが、地球のスピリットたちには本当にそうなのかよくわかりませんでした。さらに兵士たちは「我々は予測不能な愚か者を守ることはできないので、お前達はルールに従って生きろ」と地球のスピリットに言いました。
リーダーの兵士は「いたるところに多くの侵略者のスピリットが飛び交っているので、さらなる警備が必要だ」と言い始めました。戦い好きの兵士たちが地球にいる限り、地球のスピリットが恐れる存在は常に身近にいたので、リーダーの兵士の言うこともあながち間違いではありませんでした。このような兵士たちにも、この宇宙の中にはちゃんと役割がありますし、私は彼らを愛していない訳ではありません。しかしながら、地球は彼らが居るのにふさわしい星ではなくなりました。
長い間にわたり、リーダーの兵士が「もっと警護をつけろ!」と大声でしつこく要求したので、とうとう地球は炎のドラゴンを守衛として空に配置して、リーダーの兵士の要求に応じました。炎のドラゴンたちは地球を囲み込むぐらい巨大で、恐ろしい姿をしていて、とても鋭い目であらゆるものを監視しながら空を飛び回りました。炎のドラゴンが地球に入れたくないスピリットについては、炎を噴いて地球から追い返しましたが、すでに地球に入っていた兵士のスピリットを追い出すことはありませんでした。炎のドラゴンは自分たちの本当の気持ちを否定していたので、兵士たちを追い出せるとも思っていませんでしたし、そんなことをしてはいけないと信じていました。同時に、兵士たちを地球から追い出すときに周りにいる地球のスピリットも一緒に焼き焦がしてしまうかもしれないという恐れを抱いていました。炎のドラゴンが自分の本当の気持ちを認めていれば、誰も巻き添えにせずにすむやり方を見つけていたでしょう。しかし実際に炎のドラゴンたちは、たくさんの本音を抑え込んで、これから地球に入ってこようとするスピリットにだけ怒りをぶつけていました。
炎のドラゴンたちが否定した感情は、彼らの中で密度を上げていきました。この重くなった感情のせいで高く空を飛べなくなったとき、炎のドラゴンは空での見張りを交代制にしました。そうすることで、密度が上りすぎた炎のドラゴンが地球の地下深くにある炎の海に行って身を浄化できるようになりました。炎の海へいく時には、炎のドラゴンにだけ開かれた監視つきの秘密の通路を通って行きました。炎の海に到着したドラゴンは、そこで感情を爆発させました。そうすることで炎の海に感情を捨てさることができたのです。
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炎のドラゴンたちは炎の海に行って重くなった感情を浄化していましたが、すべての感情を浄化できていたわけではありませんでした。まだ手放せない感情が残っていたので、結果として「一匹の炎のドラゴンがずる賢い裏切り者になる」という現実を創り出しました。実際のところ、この仲間を裏切る炎のドラゴンは「自分には価値がないのではないか」ということを恐れていました。しかしその恐れを認めずに「自分はもっと権力を持つべきだし、高い地位にいるべき存在なのだ」と考えることで、自分の無価値観を周りに転嫁していました。私の宇宙において、それぞれの存在の価値は「地位が高いか低いか」という事柄とは無関係なのですが、この仲間を裏切るドラゴンはこの点をよく理解できていなかったのです。ですから彼は「自分は一番重要な地位に就く価値があるはずだ」と考えました。
この裏切りの炎のドラゴンは、本当は私に取って代わりたかったのです。しかし、まずは地球で一番重要な権力があると考えられる地位に就くことから始めようとして、「炎のドラゴンのリーダー」になることにしました。本当は「誰が地球に入ってこれるかを自分だけで決めたい」と思っていましたが、実際にはこのように言って本心を偽りました —「誰が地球に入ってこれるか、誰も決めるべきではない。あらゆるスピリットを地球に入れて、地球に居させてあげようじゃないか。」
この提案について他の炎のドラゴンたちは不快に感じましたし、あらゆるスピリットを地球に入れることがいい考えだも思いませんでした。しかしながら他の炎のドラゴンたちも自分の本心を否定していたので、一体どうしたらいいのかわかりませんでした。裏切りの炎のドラゴンの提案は「自分は他の炎のドラゴンたちよりも愛情深い」ということを暗にほのめかしていました。そのうえ、裏切りの炎のドラゴンは「他の炎のドラゴンたちは、自分と地球に入りたがっているスピリットをよくない存在だと頭から決めつけている」とも言いました。どうしたらいいかわからない他の炎のドラゴンたちは、裏切りの炎のドラゴンを威圧的に感じていました。結局、裏切りの炎のドラゴンはリーダーになって、他のドラゴンたちに炎を噴くという暴挙に出始めました。他の炎のドラゴンたちには「やめろ!」と声をあげる勇気がなかったので、裏切りの炎ドラゴンから遠く離れた地下で怒りを爆発させました。本当は裏切りの炎のドラゴンに「もう地球から出て行け!」とはっきり命令したい気持ちだったのですが、実際は「地球から出ていってくれませんか?」とお願いする形になりました。結局、裏切りの炎のドラゴンは拒否しました。また炎のドラゴンたちは「みんなの承認がない限り、いかなるスピリットも地球に入れさせないで欲しい」とも頼みました。しかし再び、裏切りの炎のドラゴンは拒否したのです。
その頃、兵士のスピリットは無償で地球の護衛をすることを拒み始めていました。兵士たちは地球のスピリットにプレゼントやサービスを要求し始めたのです。兵士のスピリットは「自分たちには地球のスピリットのように具現化する能力がない」ということは認めずに、「自分たちに貢ぎ物を納めるのは当然だ」と言い張りました。このような形で兵士のスピリットは私からの光を受け取るかわりに、他のスピリットの光を利用しました。兵士たちは地球のスピリットから何を受け取っても、「こんなのは自分たちが望んでいるものではない」と思いました。
兵士のスピリットが地球のスピリットから何かものを受け取る時には、感謝の気持ちが欠けていました。「これじゃ足りない」と散々文句を言っては、「もっと多くのものを地球のスピリットからもらう必要がある」と決めてかかりました。兵士のスピリットには「もっと権力を持ちたい」という不満があったので、地球にスピリットを完全に支配しようとしたのです。
兵士たちは当然の権利としてありとあらゆるものを地球のスピリットに要求しました。しかしそれでもまだ彼らは空虚で満たされていないような気がして、地球のスピリットから受け取っているものがまだまだ足りないと思うようになりました。
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地球のスピリットは、兵士たちからの支配が増えるにつれて自分たちはどんどん貧しくなってきていることに気づきました。地球のスピリットは恐れの感情を持っていましたが、多くの者は恐れを怒りで隠していました。また、私に対して恐れを持っていたために、私に助けを求めることができませんでした。私の名前を呼びながら「助けてください」とは言っていましたが、私から返事が返ってこないことを不安に感じながら、自分が望む答えとは違うこと私に言われることをとても恐れていました。地球のスピリットは助けを求めて私に懇願しましたが、私は返事をしませんでした。それからいっそう地球のスピリットたちは、「やっぱり神が兵士を使いとして地球に送ってきたのだ」と怖がりました。
私は兵士のスピリットを地球に送ったわけではありませんでしたが、兵士たちを地球から引き上げて地球のスピリットの苦しみ取り除くこともできませんでした。
兵士たちには彼ら自身の考えがあったので、私の声を聞こうとしませんでた。地球のスピリットを助けるために後を追ってきた天使やレインボースピリットたちも、地球では私の光を受け取れなくなり「もう光から遠ざかってしまった」と感じていました。地球にいるスピリットたちの混乱と恐怖はどんどん大きくなったので、裏切りの炎のドラゴンはこのように混乱した状況を利用する計画を立てました 。そこで裏切りの炎のドラゴンは「大規模なパーティーに地球のあらゆるスピリットを招待して、それぞれの個性を祝福すれば、みんな気分が良くなるだろう」と提案しました。そのうえ「他の炎のドラゴンもちゃんとパーティーに参加できるように、その夜は自分一人で地球の守り番をしよう」と申し出ました。
他の炎のドラゴンは裏切りの炎のドラゴンを疑っていました。ですからパーティの夜は、一匹一匹が交代でその裏切りの炎のドラゴンと一緒に地球を守ることに決めました。しかしそのうちの一匹の炎のドラゴンは、裏切りの炎のドラゴンと一緒に守衛の任務に就くことに耐えられませんでした。この炎のドラゴンは自分が守衛する番になった時「みんなパーティーで大忙しだから誰も自分に気づかないだろう」と自分に言い聞かせながら、守衛の任務を離れて炎の海に飛び降りに行きました。この炎のドラゴンは自分の任務を放棄していい気分ではありませんしたが、自分の本当の気持ちを否定していました。そのため「任務を離れる」という選択をする以外に、どうやって自分の自由意志を使えばいいのかわからなかったのです。
裏切りの炎のドラゴンにはある計画があり、空で自分一人になれる隙を伺っていました。彼は私に抵抗する別の勢力と親しく交わっており、空で自分一人になったらすぐにその勢力を地球に呼んで迎え入れました。裏切りの炎のドラゴンは「この新たに地球に入ってきた勢力を自分が支配すれば、地球のスピリットを威嚇できる」と思っていたので「もうすぐ自分が地球の全てを支配できるだろう」と期待していました。
実際には、この新たに地球に入ってきた勢力はすでに他のスピリットに支配されていました。しかし裏切りの炎のドラゴンは「権力」という観念に関して誤解していたので、この勢力が他のスピリットにすでに支配されているという事実に気づけませんでした。新たに地球に入ってきた勢力は彼らを支配しているスピリットと共に、炎のドラゴンを吹き飛ばしました。さらに、あらゆるものを破壊しつくす怒りの矛先を地球に向けて、乾燥した荒れ狂う宇宙の熱風で地球を襲いました。「もうすぐ地球を乗っ取れるぞ」と思っていた裏切りの炎のドラゴンは、ぬいぐるみのように焼き焦がされて地面に叩きつけられました。身を隠すために洞窟にはっていくこともままならず、激痛に悶え苦しみながら、痛みから逃れるために炎のドラゴンとしての姿形を捨て去ろうとしました。
その夜、この乾燥した熱風がパンの地表を吹き荒れたので、パーティーを楽しんでいたスピリットたちは大慌てで避難所に逃げ込みました。植物は焼き払われ、焼かれた地面には大きな亀裂が走り、地球は耐えられないほど蒸し暑くなりました。そのように荒れ狂った熱風はついに地球の中にまで到達して火山と地震を引き起こしました。この乾燥した熱風は絶えず地球の地表を動き回り、最後に燃え尽きるまで、行く先々であらゆるものを破壊して猛威を振るいました。
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乾燥した熱風に地球が襲われた直後、地球のスピリットたちは「地球を襲って罰したのは神ではないか」と恐れました。
しばらくして地球のスピリットたちは「きっと神ではなく、炎のドラゴンの仕業に違いない」と考え始めましたが、炎のドラゴンたちに尋ねてみても「何も知らない」と言われました。裏切りの炎のドラゴンに事情を聞いてみれば「私が地球を守ろうとしたら、ひどく痛めつけられたんだ」と主張しました。裏切りの炎のドラゴンと一緒に守り番をするはずだったドラゴンは「俺も怪我をした」と言いました。炎のドラゴンたちの話を聞いた地球のスピリットは、乾燥した熱風がどうやって地球に入ってきたのかわからなかったので、ますます私を怖がりました。「また同じことが起こるのだろうか?」とびくびくしていました。地球のスピリットはもはや何にも頼ることはできないことを恐れました。リーダーの兵士は「今までの守衛だけでは明らかに足りない」と言い張りました。
この襲撃で傷ついた地球は懸命に回復しようとしましたが、それでも以前の地球ほど豊かで美しい星にはもどれませんでした。地球のスピリットは自分たちと地球の傷を癒しながら「本来の地球の生き方にもどって、もう一度、生きる喜びを見つけよう」といいました。そうはいっても地球のスピリットには癒しきれない心の傷が残りました。地球のスピリットたちは本来の地球の生き方を模索しながら、古い友人たちを訪ねに行きました。しかし古い友人の多くが居なくなっていることに気づき、地球のスピリットの中で「地球の何かがおかしい」という感覚が高まりました。それまで地球のスピリットたちは「死」というものを経験したことがなかったので、自分たちが何を経験しているのかわかりませんでしたが、「友人に何が起こったのかを知るために必ず見つけ出さないといけない」という気がしました。
地球のスピリットの調査で、新しいスピリットが地球に入ってきていることがわかりました。
この新しいスピリットを発見したとき、地球のスピリットたちには「このスピリットは何者で、地球で何をしているのか」は理解できませんでしたが、「恐ろしいスピリットだ」ということはすぐにわかりました。この新しく地球にきたスピリットは「私は乾燥した熱風に関する経験が豊富な魔術師で、地球を癒すために来たのです」と言いましたが、実際は嘘をついていました。というのもこの魔術師は乾燥した熱風を自由に操ることのできる達人であり、その熱風を操って地球を襲撃した張本人だったからです。新しく地球にきた魔術師は、地球のスピリットにこのように伝えました — 「破壊的な怒りの炎が宇宙中に吹き荒れて、全宇宙が滅ぼされてしまいました。この宇宙に残っているのは、もうこの乾燥した熱風だけです。」
この魔術師は地球を支配しようとしました。というのもこの魔術師には「地球を乾燥した熱風で襲って破壊的な怒りをもたらし、その怒りの炎を煽って新たな地獄をつくってやろう」という目的があったのです。この魔術師の密度は非常に高かったので、すぐに地球の密度も上げなければ、魔術師が地球にとどまることはできませんでした。あらゆる地球のスピリットたちは、乾燥した熱風の襲撃から後ずさりしようとして密度を上げていました。それに加えて、この闇の魔術師は地球へ到着するとすぐに自分が地球にもたらした影響を否定して、あらゆるスピリットを怖がらせてさらに後ずさりさせました。そうしてこの闇の魔術師は良い方向に向かう可能性があるものを全て破壊し始めました。またこの闇の魔術師には破壊行為の手助けをする手下がいました。
私がみなさんにわかってほしいのは、この闇の魔術師の破壊的な怒りの炎は地球に核の大破壊を引き起すまでに大きくなってきたので、もうすぐ彼は地球から取り除かれるということです。地球自身が「破壊されたくない」と思っているので、この闇の魔術師が首尾よく地球を壊すことはできないのです。今から私はこの闇の魔術師がパンの大陸を支配するためにしたことをみなさんにお話しましょう。
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闇の魔術師は地球のスピリット全員に恥ずかしげもなくこう言いました —「姿を消したの君たちのお友達は食べられてしまったのだ」と。地球のスピリットが恐怖に震え上がる様子を見て、さらに闇の魔術師は「我々の惑星にはエネルギーを分かちあってひとつになる方法があるので、地球も我々の方法を学ぶべきです。ですから自分が誰かに食べられることを受け入れてください。」と言って、「地球のスピリットは別に恐怖を感じる必要はない」と暗に仄めかしました。
闇の魔術師は自分が一番知識があるかのあるように振舞いながら「『自分が生きること』と、『自分が他の誰かの食べ物になること』を交代にやっていくのは当たり前のことです。この方法でエネルギーを分かちあう時が地球にも来たのです」と言いました。
闇の魔術師は地球に入ってくる際に、宇宙から多くの手下のスピリットも一緒に引き連れてきました。手下のスピリットたちは、すでに地球に存在している生き物の体の中に入り込みました。このような形で体を乗っ取られた生き物を闇の魔術師が指をさしながら喋ると、今まで捕食の経験などなかった生き物たちが急にお互いに戦って殺しあったり、お互いを食べたりし始めました。このような光景はゾッとするほど恐ろしくて奇妙なものでした。そのときまで地球のスピリットは食べる目的で具現化したもの以外を口にする者は誰もいなかったのです。ですから地球では他のスピリットをこれほどまでに本人の意志に反して、力ずくで屈服させるということがありませんでした。闇の魔術師の手下のスピリットは、他の生き物と戦っては力ずくで屈服させ、食べることによってその生き物を消し去りました。食べられたスピリットは痛みと恐怖で叫びました。このような捕食の経験が地球のスピリットたちのトラウマになりました。
闇の魔術師は手下のスピリットが入り込んだ生き物を無理やり屈服させたことを認めずに「この生き物たちは喜びで叫んでいるのです」と言いました。また「多くのスピリットがこうやってエネルギーを分かちあう方法を学びたがっているので、君たちは良い待遇を受けているのですよ」とも言いました。兵士のスピリットたちは闇の魔術師と同じように戦いを好みましたが、地球のスピリットたちは本音を隠しながら、兵士たちがこんなに残酷なことを喜んで受け入れている事実に恐怖を感じていました。地球のスピリットたちはとても孤独で恐ろしい気持ちがしました。
闇の魔術師は「このような生き物はただお互いひとつになっているだけですよ」と言って、地球のスピリットたちが感じていたあらゆる感情を否定しました。その上で闇の魔術師はこう主張しました。「どうしてこの行為が横暴だと思うのですか?誰のことも本人の意志に反して力ずくで屈服させることなどできませんよね。」
否定がなかったなら、闇の魔術師の言うことは正しかったのです。地球のスピリットたちは、本当の気持ちを否定することで衝撃的な現実に圧倒されそうな自分を守れるだろうと考えました。しかしいったん本当の気持ちを否定し始めると、否定はどんどん増殖してしまったので、結局地球のスピリットは自分たちが否定した感情に飲み込まれていきました。パンゲアの初期の頃はこのように本当の気持ちを否定するのは珍しいことでしたが、のちに否定は増えていきました。闇の魔術師には彼の能力にぴったりの仕事が別にありましたが、気にもとめませんでした。なぜなら闇の魔術師は、私と私の宇宙に対する怒りと憎悪に駆られていたからです。闇の魔術師は地球でできるだけ否定を増やして密度を上げようと計画して、一緒に連れてきた手下スピリットが闇の魔術師の手助けをしました。本当の気持ちを否定することがこのようなスピリットを強くするので、私は闇の魔術師たちを「否定のスピリット」と呼んでいます。手下のスピリットたちは行く先々で闇の魔術師の手助けをして、地球で否定できるあらゆることを否定しました。
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否定のスピリットは、まず地球のスピリットの自由意志を脅かすようなことを言い始めました。
ここで否定のスピリットがみなさんの意志を脅かす例を一つ出すので、みなさん自身でよく考えてみてください。例えば森の小道に否定のスピリットが横になっているとします。そうしてその小道に地球のスピリットが走りながら飛び跳ねたりスキップしたりしてやって来るとします。するとその否定のスピリットは急に飛び上がってこう叫びます。「お前は私が寝ている所を通り抜けることなどできない!」
もしもこの地球のスピリットが「この小道で君が寝転がっているとみんなの邪魔になるから、君こそこの小道からどくべきだ」とは言わずに、「ごめんね、まさか君が小道に寝ているとは思わなかったんだ」と言うとします。そうすると否定のスピリットは「謝って済む問題じゃない!お前は私を踏んづけたかもしれないのだ!他の道を見つけろ!」と言うでしょう。
もしもこの地球のスピリットが「いや、僕は君がこの小道で寝ていることにちゃんと気づいただろうから、結局僕が君を踏むことはなかったよ」と言うとします。すると否定のスピリットは、まずは地球のスピリットの繊細さを否定して、さらに他のスピリットと調和できる能力も否定して、そのうえ、すぐ色んなことに気がつく能力も否定して、その場で否定できるものを否定しつくしました。地球のスピリットが否定のスピリットに譲歩しない限り、否定のスピリットは言われたことを全て否定し続けたのです。
一部の地球のスピリットは、このような態度の否定のスピリットに地球から立ち去るように言おうとしました。そのとき否定のスピリットたちは「我々はずっと地球にいたし、他の地球のスピリットたちと同じように地球にいる権利がある」と主張して、地球のスピリットたちが誰かに地球から立ち去るように言う権利を否定しました。否定のスピリットが言ったこと自体は正しかったのです。
否定はずっと地球に存在して長い間はっきりと認識されていませんでした。地球のスピリットたちは否定を助長することしか言いませんでしたし、本当の気持ちを否定している状況を注意深く観察したり自分の本音を感じたりすることを恐れていました。地球のスピリットたちは、乾燥した熱風のことや捕食を始めた生き物たちについての出来事を思い出すと、とても胸がざわつきました。地球のスピリットは現実に対する自分たちの認識を疑いながら「今まで気づかないふりをしてきたことが、どれだけ多く起こってきたのだろうか?」と思いました。
私は地球で起こったあらゆることを見聞きしながら、否定のスピリットを理解して受け入れてきました。というのも、そもそも地球のスピリットに本当の気持ちの否定がなかったなら、否定のスピリットたちがつけ込むことができる否定がないので、地球のスピリットに対して何もできなかったはずなのです。言い換えれば、地球では本当の気持ちの否定がすでに始まっていたので、否定のスピリットは地球で足場を築く機会を得られたということです。足場を築きながら、否定のスピリットは地球のスピリットの否定を増やしていきましたが、地球のスピリットたちには否定が果たす役割がわからなかったので、結局、このような問題を解決できませんでした。
私は否定のスピリットを理解するために長い間彼らを観察してきました。多くの否定のスピリットの存在によって地球は大変混乱してしまったということをみなさんはしっかりと理解してください。あらゆる種類のスピリットが、否定のスピリットに立ち向かわなければなりませんでした。しかし否定のスピリットたちは、姿形を変えながらあらゆる種類のスピリットが否定した本当の気持ちを反映してきました。みなさんが本当の気持ちを否定するのを終わらせれば、否定のスピリットはもう地球に存在できなくなるでしょう。それまでは、あなた自身が本当の気持ちを否定することを終わらせていくと、否定のスピリットがあなたを困らせることは少なくなっていくでしょう。
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この地球のスピリットが自分の本当の気持ちを認められていたなら、森の小道で否定のスピリットに巻き込まれることはなかったはずです。地球のスピリットに否定が全くなかった場合、なんの問題もなく小道を走り抜けて否定のスピリットを飛び越えて行くことができていたでしょう。しかしながら実際には地球のスピリットがたくさんのことを否定していたので、否定のスピリットが威圧的な姿になって現れました。この地球のスピリットはどこかバランスを欠いていたのです。具体的には、この地球のスピリットには「自分の楽しい時間を邪魔されたくない」という思いがあったのですが、このような思いが「誰かの楽しい時間を邪魔してはならない」という観念に変わっていたのです。
当時の地球のスピリットたちは「誰が地球にいるべきか」ということを理解するのに十分な経験がありませんでした。その時の地球には、否定のスピリットと「本当の気持ちを否定した愛のスピリット」も混じっていたので、地球のスピリットはこのような状況で混乱して「一体自分はどう感じるべきなのか」がわかりませんでした。しかし今みなさんが本当の気持ちの否定を終わらせることで、「誰が地球にいるべきか」ということは自ずと明らかになってくるでしょう。
そもそも地球に関係のないスピリットたちは、私の光によってふさわしい場所へと導かれています。というのも、あらゆるスピリットにはそれぞれにとってふさわしい場所があり、そのような場所にいる限りは、地球に関係のないスピリットも好きに振る舞っても全く問題ないからです。地球のスピリットはみんな「誰かを愛で受け入れること」について誤解していました。そのために「好きじゃなくても受け入れなきゃいけない」と自分にプレッシャーをかけたり、「好きな気持ち以外は表現しちゃいけない」と思い込んできました。今の地球のスピリットはもう十分な経験を積んだので「誰かを愛で受け入れること」の本質を理解できるようになりましたが、当時の地球のスピリットは他のスピリットのやり方を全許容していました。そもそも否定のスピリットが地球に付け入るようになった原因は、地球のスピリットが私の存在を否定していたという事にありました。そのため、長い間私は大切なことをみなさんに伝えられずにいたので、今しっかりと理解してください。
乾燥した熱風が地球を襲撃して、闇の魔術師の制圧によって地球で「肉体的な死」が始まったことで、地球のスピリットの否定は大幅に増殖しました。その上さらに否定を増やしたもうひとつの出来事がパンの時代に起こりました。否定の魔術師がみんなに、「魔術の決闘」を挑み始めたのです。当時の地球には魔術師がたくさんいましたが、主に魔術師だけがこのような挑戦に受けて立ちました。そうして闇の魔術師は挑戦を受けた相手を片っ端から打ち負かしました。闇の魔術師は対戦相手に対して「あなたの決闘のやり方は間違っています。私のルールで決闘しなければなりません。」と言い張ることで勝利していきました。
多くの魔術師は、決闘の様子をみて挑戦を断りました。
闇の魔術師が地球で着実に力をつけていくのをみて「闇の魔術師を止めなければならない」と思う魔術師もいました。また地球のスピリットの多くも闇の魔術師が力をつけていくのを恐れて「誰か止めてほしい」と願っていました。その一方で「結局のところ、闇の魔術師はそんなに悪い奴じゃないよ」と言うことで恐れを否定するスピリットもいました。また「闇の魔術師が力をつけているなんて、単なる幻想に過ぎないさ」と言って、現実から目をそらそうとするスピリットもいました。
地球のスピリットたちは、闇の魔術師が実際にしていることを直視したり感じたりするのを嫌がりました。地球で本当に起こっている現状をあまり見ないようにして、様々な方法で否定を増やしました。このような地球のスピリットの態度のおかげで闇の魔術師は地球で好き勝手に振る舞えるようになり、どんどん否定のエネルギーにつけ込んでいきました。闇の魔術師はますますパワフルになり邪悪になりました。ある日、闇の魔術師は「地球のスピリットの目の前で横暴なことをしても、地球のスピリットは見ていないから気づかない」ということを発見しました。闇の魔術師が誰かに気づかれた時には、実際にやっていたことを否定して「別のことをしていただけです」と誤魔化しました。現実に起こっている残虐行為を直視することで、身の毛がよだつような思いをしたくない地球のスピリットは、闇の魔術師の残虐行為に対する気休めを言いました。しかし実際にはこのような態度が闇の魔術師をますます助長させていきました。
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とうとう一人の魔術師が前に出て、闇の魔術師の挑戦を受けて立ちました。彼は「この闇の魔術師を地球から追い出さなければいけない」と強く感じていました。
この魔術師は、闇の魔術師の決闘の様子を綿密に調べ上げて計画を立てました。闇の魔術師は対戦相手が提案した決闘のルールを否定するということがわかったので、「闇の魔術師はあらゆる提案を拒否するだろう」と考えました。そこでこの魔術師は本当は望んでいない決闘のルールを闇の魔術師に提示しましたが、闇の魔術師の否定がかなり広く行き渡っているという事実には気がついていませんでした。
闇の魔術師は光の魔術師の提案に否定があることにすぐに気がつきました。そのため闇の魔術師は提示されたルールを否定せずに受け入れて「是非、そのようなルールで決闘をしましょう」と主張しました。
光の魔術師と闇の魔術師は全然似ていませんでした。光の魔術師は闇の魔術師を注意深く観察していましたが、くまなく全てを見ていたわけではありませんでした。ですから闇の魔術師が利用する否定について正確に理解できていませんでしたし、光の魔術師が提示したルールを闇の魔術師が素直に受け入れた理由についても誤解していました。そのため光の魔術師は「実際、闇の魔術師は強引に決闘のルールを決めてきたことに対して多少の良心の呵責を感じているのだから、彼を信じてあげよう」と思ったのです。また光の魔術師は口では「僕は地球のスピリットのために戦うんだ」と言っていましたが、本心では「闇の魔術師を打ち負かすことで、地球で僕の権力は大きくなるだろうな」と考えていました。光の魔術師はこのように意識の一部を未来に使っていたので、この部分の意識は「今」に存在していませんでした。さらに光の魔術師は、決闘の時に起こりうる様々な出来事のシュミレーションもしていましたが、お気に入りのシナリオを優先させて気に入らない出来事については無視していました。気に入らない出来事が起こる可能性からは感情的エネルギーを引き抜く必要があったのですが、光の魔術師はそこで感情的エネルギーを切り離してしまったので、意識の一部は分離したままになっていました。
光の魔術師は決闘を恐れていました。というのも、今となっては闇の魔術師に騙されて望まないことをさせられているように感じていたのです。しかし光の魔術師のプライドは高すぎたのでこのような感情を素直に認めることはできませんでした。また光の魔術師は、大勢のスピリットに見られながら魔術の偉業を達成しなければならないという状況におじけづいていました。
いちかばちかの勝負だったので、もはや光の魔術師は軽い気持ちで決闘を楽しむことはできませんでした。すでに闇の魔術師の挑戦を受け入れていたので、決闘を義務のように感じていました。そうして光の魔術師は自分の恐れを感じることなく、否定したのです。
決闘の日、光の魔術師は約束の場所にはやく着いて、そわそわと行ったり来たりしながら闇の魔術師を待っていました。闇の魔術師が着く頃には、すでに多くのスピリットがその場所に押し寄せていました。闇の魔術師が感知できたのは否定だけだったので、その場にいた多くのスピリットの存在には気がつきませんでした。光の魔術師は自分が本当の気持ちを否定していることの影響力を理解しておらず、自分がしていることが「否定だ」とも思っていませんでした。その一方で光の魔術師は、闇の魔術師の否定を恐れながらもほとんどの部分では「本当に地球を救いたい」と思っていました。
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光の魔術師が空に稲妻を打ち込んだ合図で魔術の決闘は始まりました。闇の魔術師は湖を干上がらせて木々を枯らせてこれに応じました。光の魔術師はそのように周りの環境を破壊する闇の魔術師の行動が気に入りませんでしたが、ルール上文句を言うことは許されませんでした。光の魔術師は「闇の魔術師はこの決闘を利用して地球にさらに危害を加えるかもしれない」と恐れていました。
光の魔術師は「闇の魔術師が地球に害を与えられないようにする方法はあるだろうか」と考えていました。すると闇の魔術師は「光の魔術師はぐずぐずして遅すぎるので、きっと決闘なんかできっこないだろう!」と大声で非難しました。あらゆる否定のスピリットはこれに相槌を打ちました。地球のスピリットたちは「からかうなんて思いやりに欠けるし、フェアではない」と思ったので、激しい喧騒に掻き消されそうな声で光の魔術師に声援を送る以外は、何も言いませんでした。
闇の魔術師は光の魔術師を急かしてプレッシャーをかけました。そこで光の魔術師は「地球のものに魔術をかけて競うのではなく、自分たちが瞬時にシェイプシフトしよう」と提案しました。そうして光の魔術師は一連の動物にシェイプシフトして、その動物らしい仕草をしたり鳴き声をあげたりしながら走り回りました。光の魔術師が本来の姿に戻ると、彼を愛する多くの地球のスピリットたちは拍手喝采を送りました。
光の魔術師のシェイプシフトを見た闇の魔術師は見下したように冷笑して「そのように愚かなことをするほど、私は落ちぶれていないのだ」と言いました。闇の魔術師は光の魔術師に「本当に難しいことに挑戦しなさい」と要求しました。
本当に難しいことに挑戦しないのであれば、闇の魔術師にとって、「魔術の決闘」ではありませんでした。光の魔術師はとても自分を否定されたように感じて「もしも僕のシェイプシフトがそんなに簡単だというのなら、あなたもシェイプシフトしてくださいよ」と言いました。闇の魔術師は光の魔術師を嘲笑い、馬鹿にしたような薄ら笑いを浮かべながら、ゆっくりと自分を黒い石に変えました。光の魔術師はとりわけそのような石に変身するという難題を恐れていたので愕然としました。
光の魔術師は「石に変身する以外の事をやっても、どうせ闇の魔術師に『石に変身できない事実を誤魔化しているだろう』といって馬鹿にされるだろうな」と思いました。光の魔術師は闇の魔術師に反論したくなかったし、自分が怖がっていることを知られるのもいやでした。光の魔術師はどうしようかと考えをめぐらせて「結局は僕が石に変身するしかないだろう」と決心しました。石に変身できるという確信はありましたが、石から元の姿に戻れるかはやってみないとわかりませんでした。光の魔術師は自分に「やらないと自分は負け犬に見えるぞ」と言い聞かせました。
光の魔術師がこのようなことを考えている間に、闇の魔術師は黒い石から元の姿に戻りました。光の魔術師は「次は僕の番だ」と思いました。光の魔術師は自分の意志に反して、石に変身するように自分にプレッシャーをかけ始めました。恐れを否定しながら、とうとう青っぽいアメジストのようなクリスタルに変わるまで自分にプレッシャーをかけ続けました。
そうしてクリスタルになった光の魔術師は、もう自分の身体を動かす方法がわからなくなってしまったので、中に閉じ込められてしまいました。光の魔術師は圧縮されることに対する恐れを持っていたので、このような恐れが状況をさらに悪化させました。
光の魔術師は「恐れを表現しながら魔術の決闘に勝つことはできない」と信じていたので、石に閉じ込められる頃にはかなり大きくなっていた恐れを否定していました。そのために光の魔術師は、否定が具現化された現実に飲み込まれてしまいました。「僕は地球で最強の魔術師だ」と思っていた光の魔術師は、ある日の午後、自分が石の中に閉じ込められていることに気がついたのです。
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光の魔術師は石の中で恐怖を感じて窒息しそうになり、パニックになりましたが、それでも石の姿から抜け出せませんでした。パニック状態の光の魔術師は、自分を石から救い出そうとする私の存在を感じました。しかし光の魔術師は私の助けを拒みました。というのもその時の光の魔術師は、怯えきっていて狼狽して混乱しており、そのような存在が私であるという確信が持てなかったのです。またみんなに「お前は決闘の敗者だ!」と面と向かって宣言されるという考えに囚われていたので、他の可能性もあるということに気がつきませんでした。光の魔術師は「神さまをがっかりさせてしまったのではないか」と恐れていました。また「神さまも僕をジャッジしているに違いない」と思って、その石の中で激しく自分を責めました。
闇の魔術師は石になった光の魔術師を嘲笑いながら「決闘の勝者は私だ」と宣言しました。闇の魔術師を応援していたスピリットは、ちょうど光の魔術師が恐れていたように、光の魔術師に罵声を浴びせました。
私はこの魔術の決闘を「善と悪の戦い」だとは思っていませんでしたが、地球ではそのように思われていました。光の魔術師は石の中からでさえも「今や闇の魔術師が地球を支配するのだ」と地球のスピリットが怯えているのを感じていました。光の魔術師は「今さら自分が何をやっても手遅れだ」と感じました。また「地球にいるすべての存在を失望させてしまった」とも思っていました。光の魔術師はその石に閉じ込められながら、自分の気持ちに押しつぶされそうになり、ひどい痛みを
感じていたので、あらゆる方法で痛みから自分を切り離そうとしました。
光の魔術師は痛みから逃れるために自分の意識をできるだけ石から切り離したので、石の中には分離した光の魔術師の意識が残りました。結果として一番ひどい痛みはその石の中にとり残されました。地球で光の魔術師の存在を100パーセント取り戻すには、この石に残された光の魔術師の意識を統合する必要があります。
光の魔術師の分離した意識がなんとか石から抜け出しても、誰もそれが光の魔術師だとわかりませんでした。唯一、闇の魔術師は他のスピリットには恐すぎて見れないものを見ていたので、それが光の魔術師だと気がつきました。闇の魔術師はすぐに光の魔術師の意識の断片に飛びかかり、まだ混乱している光の魔術師を力でねじ伏せて、衆人環視の中でむさぼり食いました。しかし誰もそれに気づいていないようでした。闇の魔術師が決闘の場を立ち去る時、彼の手下たちは地面に落ちている石を拾い上げて闇の魔術師の後ろをついて行きました。
このような魔術の決闘の影響から逃げおおせることができたのは、走って身を潜めた者だけでした。このように走って逃げたスピリットは闇の魔術師と直接対面することからはまぬがれました。しかしながら、そのように逃げたスピリットも自分の感情からは逃れることができず、決闘の影響が何であれ、その影響を受けていました。走って逃げたスピリットが恐れの気持ちを否定していたかどうかに関わらず、魔術の決闘で光の魔術師に起こったことを目撃したスピリットはみんな恐怖で震え上がっていました。
光の魔術師は、魔術の決闘を始める前にはすでに自分の否定との決闘に負けてましたが、「光の魔術師は闇の魔術師に打ち負かされた」とみんなに誤解されました。闇の魔術師はこの誤解のおかげで、もし誤解されなければ得られなかった多くの権力を手に入れました。このようにして闇の魔術師は「闇の魔術師の力によって光の魔術師をねじ伏せた」という幻想をつくることに成功したのです。
この決闘以来、闇の魔術師はずっとこのような幻想をつくり続けてきました。
今日に至るまで、闇の魔術師はシェイプシフトの達人です。地球の人々は本当の気持ちを否定してきたので、闇の魔術師は力を持ち続けてきました。闇の魔術師はもうすぐ地球を去らなければなりませんが、地球には闇の魔術師に自分の力をあけ渡してしまった地球のスピリットたちがいます。このような地球のスピリットは本当の気持ちを否定しながら「闇の魔術師は自分より大きな権力を持っているんだ」と信じてきました。このようなスピリットが闇の魔術師に盗まれた自分の力を取り戻すまで、闇の魔術師は地球を去ることができません。ここにも、権力という観念に関して手放されるべきジャッジはたくさんあります。闇の魔術師は彼にとってふさわしい場所へ行きます。しかしながら私は、闇の魔術師に、本当の気持ちを否定した愛の存在を一緒に連れて行って欲しくないのです。
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私はみなさんに本当の気持ちを否定することを終わらせてほしいのです。そうすれば、あなたやあなたの意識の一部は闇の魔術師と一緒に行かなくてすみます。もしあなたに「自分らしくないように感じるな」という部分があるなら、どうか私に委ねてください。私はあらゆるものをふさわしい場所に戻さなければなりません。「全てをあるべき所に戻してください」と私に助けを求めてください。そうすれば私はみなさんが今まで否定してきた本当の気持ちを受け入れて手放していくのを見守ります。そうすることで、闇の魔術師は彼一人でふさわしい場所に行くことができますし、あなたは自分の全てのエネルギーを取り戻すことができるでしょう。私がみなさんにお伝えしなければならないことは、もし否定してきた本当の気持ちを手放して受け入れる準備ができていないなら、その否定が連れて行くところにあなたも行かなければならないということです。恐れを感じる人にとっては脅しのように聞こえるかもしれませんが、私はみなさんを脅すつもりはありません。今に至るまでずっとみなさんを導いてきたのは私です。私は今の現状をお伝えしているのであって、「将来このようなことが起こらざるをえない」と言っているのではありません。みなさんには自由意志があります。本当の気持ちを否定すると何が起こるかについてお伝えしているのです。
みなさんには今の地球の否定についてしっかり理解して欲しいので、もう少しパンについてお話しましょう。パンの時代に闇の魔術師を恐れていた地球のスピリットは、自分のことを受け入れておらず否定についても理解していなかったので、恐れを感じても表現していませんでした。このような地球のスピリットは、魔術の決闘が起こる前のようにありのままの自分で楽しく人生を生きようとしました。しかしそのために地球のスピリットはたくさんの感情を否定しなければならず、とりわけ恐怖を否定しました。そうして地球のスピリットは光の魔術師が決闘で陥ったパターンを繰り返しました。地球のスピリットは以前と同じ生き方を続けようとしてシェイプシフトを試みましたが、全員が変身した姿から抜け出せなくなり、閉じ込められてしまったのです。地球のスピリットが囚われた姿から逃げようとする時には「自分たちも光の魔術師と同じように、痛みから逃れるために意識を分離しなければならなくなっている」ということがわかりました。地球のスピリットは「闇の魔術師は一体どうやってこんなに強大な支配力を手に入れたのだろう」と疑問に思いました。本当の気持ちを否定することで地球のスピリット自身がそのような現実をつくり出していることに気がつかなかったのです。
闇の魔術師はそのような状況をやすやすと自分の手柄にしました。闇の魔術師はあらゆる方法で支配力を強化しようと取り組みました。他のスピリットが「私もお手伝いしましょう」と申し出るたびに、闇の魔術師は「この方法はうまくいっているぞ」と満足しました。闇の魔術師は自分が地球で一番強い存在だと思われるまで、この方法で否定を増殖させてきました。このような闇の魔術師のやり方が気に入らないスピリットはひどく不快に感じました。そのため闇の魔術師と同じように支配力を底無しに渇望する者だけが闇の魔術師に近づきたいと思いました。闇の魔術師を嫌悪する者や取り入ろうとする者をみた地球のスピリットは沢山のジャッジをしてきましたが、みなさんは今このようなジャッジを手放してください。
当時、私は地球に介入しませんでした。というのも地球のスピリットがある種の理解を得るためにはこのような経験も必要だと思ったからです。しかし同時に私は闇の魔術師がつくり出す状況に関与するあらゆるスピリットの痛みと苦しみも感じていました。私は地球のみなさん一人一人をよく知っています。その時は「たとえ痛みや苦しみを体験しても、『他者のために自己犠牲や自己否定してもうまくいない』ということをみなさん自身が学ばなければならない」ということがわかっていたのです。
魔術の決闘のあとパンは変わりました。当時のパンは今日のどんな基準からみても相変わらずとても綺麗でしたが、決闘のあとはさらに密度が上がりました。物事を具現化したりシェイプシフトするにはさらに時間と努力を要するようになりました。地球にいるスピリットたちは、ある現実を自分に引き寄せるよりも、その現実に自分で足を運んで行くことの方が容易に感じるようになりました。地球ではそれぞれの場所にそれぞれの異なる周波数でできた環境が定着しはじめました。ですから周囲と意見が合わない地球のスピリットは、そのような環境を一時的に離れて、「やっぱり戻りたいな」と思う時に戻ることで問題を解決するようになりました。
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シェイプシフトしようとする地球のスピリットは「だんだん自由にシェイプシフトできなくなってきている」ということに気がつき始めました。変身した姿から抜け出せなくなってしまい、今までになくシェイプシフトの能力が抑制されてしまったのです。多くの場合、スピリットが「あの姿形になりたい」と思った瞬時に変身することはできましたが、「もうこの姿から抜け出たい」と思っても元の姿に戻ることは難しくなっていました。
シェイプシフトが難しくなったのも本当の気持ちの否定が原因でした。闇の魔術師が地球を支配することに対する恐れの否定は、その一部にすぎません。もう一つの重要な否定は、そもそも闇の魔術師を地球に入れるきっかけになった、私に対する否定です。闇の魔術師は実力以上の力は持っていませんでしたが、目の前に差し出された地球のあらゆる否定を最大限に利用したのです。
光の魔術師も決闘で経験したように、地球のスピリットが姿形から抜け出す時にはスピリットの断片化が起こるようになりました。こうしてパンの多くのスピリットは否定が具現化された現実に飲み込まれていきました。地球のスピリットは自分たちが力を失くすことについての恐れを受け入れる必要がありましたが、逆に恐れを否定して責め始めました。「神さまなどいないじゃないか」と責める地球のスピリットもいれば、他者を責める地球のスピリットもいましたし、闇の魔術師を責めるスピリットも多くいました。地球のほとんどのスピリットは「自分のせいでこのような問題が起こるのだ」と自らを責めました。スピリットと私を責める者もいましたし、感情や意志を否定する者もいました。意志を否定した多くの者は「意志がすべての出来事を受け入れずに抵抗するからこのような問題が起こるのだ」と思いました。地球のスピリットの多くは私を責める勇気をもっていなかったので、代わりに自分のスピリットを責めました。
地球のスピリットが自分を責め始めたので、意識は分裂し始めました。スピリットと意志の戦いが意識の大部分に影響し始めたので、多くの者は自分の意識との部分的な繋がりをすっかり断ち切ってしまいました。このようにして地球のスピリットの高い精神性はどんどん失われていきました。結果として肉体的な死が始まるほどに地球のスピリットはたくさんの本当の気持ちを否定しました。地球のスピリットが「これ以上、意志と一緒にやっていけないし、もうこの囚われた姿で生きていくのは無理だ」と感じる時には、しばらくの間、自発的に自分から部分的に離れて、後でまた自分と同調するために戻ってくるようになりました。このようにして「死んで生まれ変わるパターン」もしくは「一時的に意識を別の次元に集中させるパターン」が地球で始まりました。
体と意志からスピリットが離れている間に、体と意志が完全に意識を失うということは現実にはありえません。しかしながら、スピリットなくして体と意志がスピリットを理解したり表現したりすることはできません。
意識を統合して、これまであなたに起こったあらゆることを受け入れてください。起こったことを否定することはできないということをしっかり理解してください。地球のスピリットは体と意志に起こったことを強く否定してきたので、このような否定には本当に注意が必要です。
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本当の気持ちの否定を終わらせるために、まずは「本当の気持ちを否定している」ことに気づいてください。先延ばしにすればするほど、取り除かなければならない否定はさらに多くなるでしょう。多くの地球のスピリットは、「自分は本当の気持ちを否定している」という事実を受け入れることで直面せざるを得ない「どうしようもない現実」を嫌がってきました。そのために「自分は本当の気持ちを否定している」という事実を否定しようとしてきたのです。また多くの地球のスピリットは「きっと神さまはこんなにひどいことを許すまい」と自分に言い聞かせることで、自分たちが実際に選択してきたことの影響から逃れようとしてきました。しかしながら私は「こんなにひどいこと」が起こるのを許さなければなりませんでした。その理由を今みなさんに説明しましょう。私の言うことは以前はみなさんに聞き入れられませんでした。
みなさんは地球で起こってきたあらゆる体験を通して、否定についてのしっかりとした理解を得るはずでした。みなさんの中には、すでにそのような理解を得ている人もいます。しかし実際には、多くの人はまだ私の言うことを聞き入れないでしょう。
私が遠い昔のパンゲアに介入しなければならなかったように、私は今の地球に介入しなければなりません。私はパンに介入して事態を収拾することで、地球のスピリットが自分で問題を解決できるようにしなければなりませんでした。地球に介入する時、私は自分の一部をパンの大陸に投影しました。そうして私はその時の地球が生み出しうるありとあらゆる存在がごちゃまぜになった生き物を見つけました。その時の私の助けを受け入れたスピリットで人間の姿を必要とする者には、人間の姿を与えました。そうすることで彼らは地球で自分の学びに取り組めるようになりました。また、地球でのふさわしい姿形というものがしっかりと理解されるまで、混乱を防ぐためにいくつかのルールも設けました。
そのとき私が作ったルールの一つは、「動物と人間を混ぜた姿にはなれず、交尾をして子どもを作ることはできない」というものです。このルールができる前は、あらゆる生き物が互いに混ざり合っていたので、地球のスピリットの姿形はどんどん無秩序になっていました。
私はパンゲアに介入しましたが、パンゲアから闇の魔術師を取り除きはしませんでた。というのも、もう一度強調しますが、闇の魔術師には否定を利用する力しかなく、地球のあらゆる否定を最大限に利用しただけだったのです。この頃から地球での本当の気持ちの否定はずっと増えてきました。みなさんはまた否定が具現化した現実に飲み込まれそうになっているので、私はもう一度介入します。私は新しい姿形をした存在を地球に連れてくるつもりです。このような存在があなたが地球での学びに取り組む手助けをしてくれるでしょう。このような存在が呼び出されているのは、今みなさんは彼らを受け入れるのに十分な体験があるからです。このような存在は、彼らの場所にふさわしい姿形をしています。
今からみなさんに私がさらに介入することになったパンの後の二つの文明のお話をして、地球のスピリットがどのような経験をしてきたのかをみていきたいと思います。当時、私は地球のバランスを取り戻すために介入しました。今ふたたび私は地球に介入しなければなりません。
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Revised:2024.2.9
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