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リスキリングをして介護職からエンジニアに転身—「縁の下の力持ち」として医療福祉現場のシステムを支える

トライトグループでは、医療福祉現場のより良い職場づくりに貢献するために、業務効率化に向けたICT推進をサポートしています。

その取り組みの一つとして、現場経験を持つ医療福祉従事者にIT教育の機会を提供し、デジタル人材として業界を支える役割を担っていただいています。

今回は、リスキリングにより、介護職からエンジニアに転職した福元さんと、勤務先の株式会社DONUTS雨海さんにお話を伺い、キャリア構築において学び続ける意味や、医療福祉現場を知るエンジニアがIT企業にもたらす価値などについて、お話を伺ってきました。


<プロフィール>
トライトキャリア ICT事業部 福元 俊仁(ふくもと としひと)
大学卒業後、介護従事者として9年間働く。リーダーになった際に、事務業務の効率化を進めるためITの勉強を始める。ITを通じて医療福祉現場に貢献をしたいと思い、2024年1月にトライトキャリアに入社。同年4月より、株式会社DONUTSにて、クリニック向け電子カルテのインフラエンジニアとして勤務。



Q. 福元さんは、以前は介護の仕事をされていたそうですね。

子どもの頃から祖父母のことが大好きで、お年寄りを助ける仕事に興味があり、新卒で介護施設に就職しました。利用者さんに「ありがとう」と言ってもらえたり、笑顔になってもらえることが、何よりのやりがいでした。9年間、介護職として従事しました。

Q. その後、介護職からエンジニアにキャリアシフトされています。そのきっかけを教えていただけますか?

介護業界は人材不足が本当に深刻で、私が働いていた施設では、外国人介護人材のサポートがないと、現場がまわらない状況でした。一方、介護業務のリソースが足りない中、利用者さん情報の記録など書類作成に時間をとられてしまい、ケアに充てる時間が少なくなってしまう問題がありました。これらの問題を解決するために、手入力で作成していた作業をエクセルで自動化したことで作業時間を削減させ、利用者さんとのレクリエーションの時間を作ることができました。この出来事がきっかけで、プログラミングに興味を持ち、自分がIT業界に携わることで、介護業界全体の業務効率化ができるのではないかと考えるようになりました。

Q.そこで、リスキリングに取り組むことになったのですね。どのように勉強されたのでしょうか?

プログラミングスクールに通いました。昼間は介護の仕事をしながら、夜は勉強の時間に充てました。自己学習が中心でしたが、学んだことを発表する機会があり、同期と進捗を共有し、悩みを一緒に解決する中で切磋琢磨しながら学べたことは、かけがえのない経験になりました。仕事と勉強を両立させる必要がありましたが、楽しさが勝っていて、大変だったという記憶がないくらいです。

Q.現在の仕事内容について教えてください。

トライトでは医療福祉現場の業務効率化を支援するICT事業部に所属し、今年4月から株式会社DONUTSにてクリニック向けクラウド型電子カルテ「CLIUS(クリアス)」のインフラエンジニアとして働いています。サーバーの管理・監視業務などを担当しています。

Q.介護職の経験は、キャリアにおいて役立っていますか?

役立っていると思います。私が働いていた介護現場では、今日の今日で、利用をスタートされる方も多く、情報が少ない中でも施行錯誤しながら最善策を探る必要がありました。まずは「やってみよう精神」で仕事をしてきたことが、新しいチャレンジにおける今の環境で役立っています。今はまだ目の前の業務に精一杯ですが、ITで医療福祉現場を支える仕事を極めていきたいです。

Q.そのために、この先学んでみたいことはありますか?

「LPIC」(エルピック)※の資格を取得したいと思っています。来春の受験を目指して勉強を進めています。また、インフラエンジニアとしてAWS※の資格も増やしていきたいです。トライトに入社する前に、独学でAWSの入門資格を取得したのですが、更なるステップアップを目指しています。

※:Linux Professional Institute Certification(技術者認定試験)。現在世界中で最も普及しているOSであるLinuxに関する技術力や知識を認定する制度
※:Amazon Web Services世界で最も利用されているパブリッククラウドサービス

Q.福元さんにとって学び続けることとは、ずばり何でしょうか?

「武器を増やす」ことですね。そのためには努力は必要ですが、仕事で自分ができることを広げていきたい、もっと役に立ちたいという想いが、学ぶことのモチベーションの源泉になっています。医療福祉の働く現場をサポートできるよう、これからも学び続けていきます!




福元さんと一緒に働く、株式会社DONUTS 医療事業部CSグループの雨海さんにもお話を伺いました。

Q.御社では、全国のクリニックさんに電子カルテを導入されていますが、医療施設でICT化を進める上での課題を教えてください。

クリニックさんによりますが、ITに慣れていない場合には、導入時のサポートをより丁寧に行う必要があります。一方、医療業界は一般の業界とは異なる独特の制度や慣習、スケジュール等がありますので、そのあたりの現場感を持てることが、ICT化を支援する上で重要であり、企業側の課題でもあります。

Q.医療福祉の現場経験者がエンジニアとして働くことのメリットは何でしょうか?

先の話にも繋がりますが、やはり、ユーザー目線で現場を理解できることは、業務を進める上で役立ちます。システムの開発側は医療福祉現場の未経験者がほとんどですので、クリニックさんのご要望について、正確に捉えきれない場合があります。そのような時、現場経験があることで、何を意図しているのか想像できますので、コミュニケーションに齟齬が起こりにくいですよね。

Q. IT人材として働く上で求めることを教えてください。

ITリテラシーが高いということは前提として、当社の電子カルテは、毎月何かしらのアップデートをしているので、新しい動きに対して前向きに捉えられる方は大歓迎です。そのために、スキルのアップデートは必要ですね!


(左)株式会社DONUTS 雨海さん、(右)トライトキャリア ICT事業部 福元さん


最後に

トライトグループでは、医療福祉現場のICT推進に向けて、介護職や看護師等の現場経験者にAWS等の資格取得支援を行い、エンジニアやオペレーターとして活躍いただく場をご用意しています。
また最近では、東京都デジタル人材育成支援事業や福岡県女性IT人材育成事業、大阪府のデジタル人材育成事業等の取組みを支援し、デジタル人材の活躍支援も始めています。医療福祉現場の働きやすい環境づくりを応援するため、今後も様々な都道府県と連携し、IT人材の方々との連携を進めていきます!



・医療福祉業界をデジタルで支えたい
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