けんじ@男性不妊フリーランス

都内在住IT系フリーランス。既婚。すこぶる健康体だと思っていた自分が男性不妊(乏精子症…

けんじ@男性不妊フリーランス

都内在住IT系フリーランス。既婚。すこぶる健康体だと思っていた自分が男性不妊(乏精子症、運動無力症)と診断される。誰に見せるものでもない、ただただ気持ちの整理のために書いています。

最近の記事

何と声をかけていいかわからない

ぼやきnoteです。 先日3/18に胚移植した結果(妊娠判定)が今週4/1に出る。 だけど、せっかちな妻は気になりすぎて仕事が手に付かないとのことで、フライング検査を昨日家でやった。 ・ 結果は「陰性」 うっすらも線が出なかった。 胸の張りも、ホルモン的な症状も全くなかった妻は、ある程度わかってはいたものの、悲しそうな顔をしていた。 何と声をかけていいかわからない。 もちろん自分も辛いが、妻の気持ちを考えると言葉に詰まった。 ・ 不妊治療、何が辛いって妻の

    • 移植日当日

      3/18が移植日当日だった。 移植はカテーテルを入れるだけなので麻酔は打たないが、前回採卵の時の麻酔でぶっ倒れた妻が心配で、今回は午後休をとった。 ・ 移植の30分前、キャラにもなく「頑張ってママ」とLINEをしたらすぐ返信があった。 「おしっこ漏れそう」 そう、移植の時は出来るだけ膀胱を膨らませて置くといいとお医者さんが言ったことを妻は忠実に守っていた。かわいいかよ。 ・ かくして、移植が終わった。移植直前は5bbまで成長。 妻はけろっとしていたが、やはり不

      • 顕微授精後の卵の結果

        2月半ばごろ妻の採卵だったので、その時の話とその結果を。 ・ まず、採卵前。妻に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。家にたくさんの排卵誘発剤をもらってきて、自己注射していた。(妻は医療従事者) 妻は「お注射お注射〜」とお気楽だったが、地道に注射をしたり内服をしていたりするのを見ていると、心が締め付けられた。なんでそんな明るいねん・・・! ・ そして採卵当日。朝早くから採卵に行った妻から、待てども待てどもLINEがこない。家で仕事をしながら、正直気が気でなかった。普段小

        • 「顕微授精、チャレンジしたい」

          お久しぶりです。間が空いてしまいました。 7月に精索静脈瘤手術を受けたあとからの話を書こうと思います。 乏精子症、精子無力症と診断されてから、改善の可能性を見越した1つの打ち手として精索静脈瘤手術をした。 その時の話はこちら ・ 精子は通常3~4ヶ月サイクルで生産されるので、手術後の所見に結果が出るのは11月ごろからと言われていた。 しかし、11月の精液検査では、特に数値に改善は見られなかった。 お世話になっている男性不妊クリニックのドクターに「ホルモン治療、や

        何と声をかけていいかわからない

          精索静脈瘤手術のはなし。

          7月に精液の所見改善を狙った精索静脈瘤手術をした。 当日とその後について書こうと思う。 精索静脈瘤について簡単に説明しておくと、簡単に言えば「キン○マのクーラー故障」である。静脈にこぶのようなものができて精子の冷却がうまくいかない。精子は熱に弱いので、射精した頃には元気が無くなったり死んでいたりする、という状態。 一般男性の15%、不妊症患者の40%に見られる症状で、子作り以外の生活にはなんの支障もないので、珍しいものではない。 今回の手術は「クーラー故障」を直して、「

          精索静脈瘤手術のはなし。

          どの家庭にも「朝が来る」

          みなさま、お久しぶりです。(対して読者がいるnoteでもないが) あれから、手術が終了し、3ヶ月が立ちます。手術のことはまた別に書くとして、今日は見た映画「朝が来る」について書こうと思います。 http://asagakuru-movie.jp/ 昨日、たまたまブランチで見て興味を持った映画「朝が来る」を妻と一緒に見てきました。「特別養子縁組」をテーマとして扱った映画です。 男性不妊で子供を授かれなかった夫婦が、特別養子縁組という制度を知り、受け入れ、大切に育てた子供

          どの家庭にも「朝が来る」

          男性不妊クリニック 1回目

          かくして、妻のかかりつけの女性不妊クリニックで紹介状をもらった、男性不妊クリニックにやってきた。 「検査には4時間ほどかかりますので。あと、自由診療なので、5万円用意しておいてください」 予約電話の中での看護師さんは比較的強めの口調だったので心配だったが、いざクリニックに来たら、時間はあっと言う間だった。 ①問診(1) 基本的なことを聞かれた。マスターベーションは週に何回?どんな仕事?いつくらいまでに妊娠したい?奥さんの協力状況は? ②精液検査 いつものやつ。もう手慣

          男性不妊クリニック 1回目

          妻の激怒と家族会議

          少し更新が空いてしまった。たくさん書きたいことはあるのだが。 妻の激怒 男性不妊であることがわかった後、自分は一瞬凹んだものの、優しい妻の言葉にすっかり安心し、いつものように仕事をして、終電で帰る日々を続けていた。 そしてある日、事件は起こった。 「けんちゃん、本当に子ども作ろうっていう気あるの?」 妻は激怒した。ここまで怒ったのは交際2年目で次の日ディズニーに行く約束をしていたにも関わらず2日酔いで朝帰りしたとき以来だった。 自分が妻の優しさに甘えていたことにそ

          感謝でいっぱいである

          特定不妊治療について調べている。 今日、特定不妊治療の補助金について、妻が調べてくれた。区役所に行って納税証明書をもらってきてくれたようだ。ありがとう。 不妊治療を始める前からではあるが、うちの妻はとても優しい。 フリーランスとして4社の案件を受けている自分は、毎日朝早く家を出て、終電くらいで家に帰ってくる。 妻は毎日ご飯を作って待っていてくれる。家事をやってくれている。自分の仕事があるにも関わらず。 感謝してもしきれない。

          ひなまつりだから・・・

          自分の男性不妊がわかったのは、ついこないだのひな祭りだった。 いつものように自宅の書斎で仕事をしていた自分に、「けんちゃん、男性不妊だったよ…」と伝えた妻は、その瞬間は半泣きだったものの、意外と元気だった。 妻への自分の第一声は 「ごめんな」 の一言だった。 とにかく申し訳なかった。健気に妊活について調べたり不妊治療をしたりしている妻に、「ごめん」という気持ちだった。 妻は「ううん、大丈夫。けんちゃんといられれば私は幸せだから、どうするかはまた考えよう」と言ってく

          ひなまつりだから・・・

          「けんちゃん、男性不妊だったよ・・・。」

          昨日、妻に言われた。 言われた時の妻の半泣き顔が忘れられない。 妻と私は都内に住むごく普通の夫婦だ。 妻は、自分自身が不妊治療で生まれた子であり、子宮系の小さな病気を持っている。 そんなこともあり、早めに不妊検査を始めて3ヶ月目。 精液検査の結果をクリニックに届けにいって帰ってきた妻が、在宅勤務していた私の元に駆け寄ってきてきて半泣きの顔でこう言った。 「けんちゃん、男性不妊だったよ。」 自分で自分の気持ちがよくわからなかった。だけど、事実としてはっきりわかった

          「けんちゃん、男性不妊だったよ・・・。」