【歴史19】エジプト史備忘録7(中王国時代・第12王朝)
エジプト史の学習内容を深めていきます。
①メンチュヘテプ2世のエジプト再統一から
中王国時代が始まる。これがBC2055年からBC1650年頃である。
主に11王朝から13王朝までである。
②メンチュヘテプ2世は西アジア方面や金などの資源が
豊富なヌビアへの遠征と南部エジプトの建設事業をした。
神殿の改修・増築とデル・エル=バハリに葬祭殿を造営した。
③統一王朝に否定的な地方豪族もいた。メンチュヘテプ2世は
統一戦争で北のヘラクレオポリス側に就いて再統一後に
反抗的だった州候を追放していった。協力者には寛大であった。
④中部エジプトのデル・エル=ベルシャでは州候を宰相に
登用して協力者を得た。地方豪族を容認して緩やかに支配した。
メンチュヘテプ3世も父親と同じくいくつか神殿を造営した。
⑤メンチュヘテプ4世はナイル川東側の砂漠にある
ワディに遠征隊を送って良質な石材や紫水晶と呼ばれる
アメジストを獲得した。
⑥メンチュヘテプ4世の宰相であったアメンエムハトが
アメンエムハト1世となった。
こうして第12王朝が開かれた。文学作品である『ネフェルティの予言』で救世主である事を誇示した。
⑦中心都市のテーベではなくメンフィス地域のリシュト周辺に
新しい首都としてイチタウイを設立した。
上下エジプトを支配するのに適した場所に都を移動させた。
⑧新しい都の周辺でピラミッド建設を再開した。
クフ王やカフラー王のピラミッド複合体の石材がリシュト
まで運ばれてアメンエムハト1世のピラミッドに使われた。
⑨その後ろもメンフィス周辺のリシュトや
ダハシュールなどでピラミッドは造営された。
■参考文献
『1冊でわかるエジプト史』 山崎世理愛 五十嵐大介 河出書房新社
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