【歴史20】カナダ史備忘録9(コルベール重商主義・ヌーヴェルフランス新体制・タロン・ブアド・ラヴァル・農業従事移民)
カナダ史の学習内容を深めていきます。
①スペインが中南米の先住民を奴隷として使役した。
採掘した金言はイングランドやフランスなどに流入した。
その財力によりアジア諸国との貿易が活発になった。
②フランスではルイ14世が王として君臨していた。財務大臣・海運大臣であったコルベールは商工業と貿易復興、植民地からの収入拡大を推進した。これが重商主義だ。
③赤字経営であったヌーヴェル・フランス会社は廃止された。1663年に国王直属植民地となった。初期のヌーヴェルフランス開拓に貢献したのが植民地初代行政長官に任命された軍人ジャン・タロンであった。
④開墾を進めて農業生産を向上させつつ毛皮商人を北米の広い範囲に送ってミシシッピ川流域を探検させた。総督のクルーセルと開拓方針をめぐり対立しフランスに帰国した。
⑤今のモントリオール市内にはマルシェ・ジャン・タロンという生鮮食品市場がある。
これは1933年に開かれたもので豊富な品揃えである。
⑥1672年に総督となったフロンテナク伯ルイ・ド・ブアドは複数の軍事拠点を築き防備を強化した。先住民やイギリス軍と攻防をしてヌーヴェルフランスを守った。
⑦司教であったフランソワ・ド・ラヴァルはヌーヴェルフランスの教会組織を整備して領民にカトリック信者を定着させた。政治介入をしたので総督とは衝突した。
⑧カナダに来るフランス人はセントローレンス川の流域に沿って内陸部へ活動場を広げていた。ただほとんどが毛皮商人でビーバーの毛皮を求めて移動していた。
⑨ケベックシティ一帯人口は約2500人であり防衛には不十分であった。毛皮取引の利権をめぐり度々イングランド人とフランス人は衝突していた。1629年にはイングランドによりケベックシティが占領されたが3年後にフランスに返還された。
⑩コルベールは農業従事移民を送り定住者を増やした。初期開拓民は男性が多かったが、ヌーヴェルフランスが国王直属になった後は国王の娘と呼ばれる数百人の独身女性が移住した。
⑪こうして移民者同士の結婚が定着していった。ヌーヴェルフランスでは国家主導で開拓が進められたため本国と同じように領主が領民を支配した。
⑫民間開拓が主であったアカディアは貴族や平民といった身分さはあまりなかった。平等な社会が築かれていた。
■参考文献 『1冊でわかるカナダ史』細川 道久 河出書房新社
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