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【歴史概要6】アッシリア帝国の話

①アッシリア帝国はBC1112年からBC612年まで存在していた。
アッシリアとはアシュールのギリシア語表記でありチグリス川上流の地方名、民族名であった。

②BC934年に即位したアッシュールダン2世、アダドニラリ2世の時代にメソポタミア地方を調停し遠征を繰り返し領土を拡張する。BC8世紀のティグラトピレセル3世の時代に大帝国となった。

③主に被征服民を強制移住させる方法で帝国を維持していた。

被征服地の文化、宗教情報を収集して、それに基づく支配を行っていた。この方法は新バビロニア王国、アケメネス朝ペルシアに継承された。

④アッシュールバニパルの時代にエジプトを含むオリエント全体を統一し世界帝国となる。またアッシュールバニパルは各地の文書史料を集めて世界最古の図書館を樹立している。

⑤帝国各地で被支配民族が反乱を起こし、鎮圧軍隊の拡大、内紛などで国力は衰退していった。

バビロニアではアッシュールバニパルの死後、カルデア人が樹立した新バビロニア(カルデア)が台頭していた。イラン高原でメディアが勃興し、エジプトでは第26王朝が復活した。

⑥BC612年に新バビロニアとメディアの連合軍が侵入し都であるニネヴェが占領された。こうしてアッシリア帝国は滅亡した。

亡命政権がハランで興りアッシュールウバリト2世が即位したが新バビロニアとの戦いのなかでBC609年に崩壊し完全に滅亡した。

⑥アッシリア帝国は中央集権と官僚制度を形成し、統治技術は後のアケメネス朝ペルシアを始めとするオリエントの強帝国に継承されることになる。

■参考文献
『滅亡から読み解く世界史』 関 眞興 実業之日本社

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