【歴史19】エジプト史備忘録2(初期王朝時代)
エジプト史の学習内容を深めていきます。
①ナルメル王のエジプト統一から初期王朝時代が始まった。首都は上エジプトと下エジプトが接するメンフィスに置かれた。エジプト全土を安定支配するのが目的であった。
②王をトップとする行政組織が確立されていった。王や官僚などの身分が高い人々はマスタバ(ベンチ)と呼ばれる墓に埋葬されて高価な副葬品も入れられた。
③初期王朝時代は第1王朝と第2王朝がある。第1王朝の王は上エジプトの主要都市アビドスに埋葬されて第2王朝の王は首都メンフィスに近いサッカラに埋葬された。
④第2王朝の王はホルス神を信仰してホルス名を名乗った。中期ごろに出てきたセケムイブ王は上エジプトのナカダの神セトを信仰した。セト名のペルイブセンを名乗った。ペルイブセンの墓は上エジプトのアビドスにつくられた。
⑤ペルイブセンを継承した王はカセケムを名乗りホルス神への信仰心を示した。
カセケム王はエジプト全土を支配するために下エジプトに対して統一戦争を仕掛けて多くの敵を倒したと云われている。
⑥カセケム王はホルスとセトを融合してホルス・セト名を採用してカセケムイと名前を変えた。
またアビドスに巨大な王墓と葬祭周壁をつくった。第2王朝の混乱はカセケムイ王によってまとまった。
⑦カセケムイ王のもとで墓地や神殿で建築活動が行われるようになった。そして巨大ピラミッドが建造される古王国時代へ移行していく。
⑧先王朝時代を経てナルメル王がエジプトを統一した後の古代エジプト史は31の王朝に区分される。BC3世紀初頭のエジプト神官マネトの『エジプト史』が採用されている。主に王墓の場所が基準となっている。
⑨第1王朝から王朝時代が始まる。古王国時代、第1中間期、中王国時代、第2中間期、新王国時代、第3中間期、末期王朝時代に分かれる。中間期はいくつか王朝が並立されていた。
■参考文献
『1冊でわかるエジプト史』 山崎世理愛 五十嵐大介 河出書房新社
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