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【日本史9】明治史備忘録42(第2次伊藤内閣・英露台頭・パクスブリタニカ・グレートゲーム・陸奥宗光・青木周蔵・内地開放・日英通商航海条約)

①第2次伊藤内閣は1892年(明治25年)8月に発足した。イギリスは1858年にインドを支配して中央アジアに進出し世界各地を植民地にしていった。これがパクスブリタニカである。

②中央アジアの勢力拡大を計画していたのがロシアである。

中央アジアを含めた地中海から極東を巡る英露の駆け引きをグレートゲームと云う。

③ロシアは1891年(明治24年)からシベリア鉄道の敷設を行っておりこれが完成すればアジア方面への兵員や武器輸送が広がるのでイギリスは警戒していた。

④外務大臣の陸奥宗光はイギリスと友好関係を深めて条約改正を行い他の諸国とも条約改正をしようと考えた。

⑤イギリスとの交渉は前外務大臣の駐英公使の青木周蔵が行った。1894年(明治27年)に外国人居留地に限定せずにイギリス人に日本での活動の自由を認める内地開放と引き換えとして治外法権の廃止を盛り込む日英通商航海条約を調印した。

⑥1894年(明治27年)から1895年(明治28年)にかけてアメリカ、フランス、ドイツなどと同じ内容の条約を結んでいった。日本では憲法が制定され憲法をベースとした議会政治が行われるようになり西洋諸国は日本の政治を受け入れやすくなっていた。

■参考文献 『1冊でわかる明治時代』 大石学 河出書房新社

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