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【歴史19】エジプト史備忘録6(オシリス・古王国終焉・南北対立・統一)

エジプト史の学習内容を深めていきます。

①ウナス王移行のピラミッド玄室はピラミッドテキストで構成されている。エジプト最古の宗教文書である。

②死んだ王をあの世の支配者オシリス神と同一視する特徴がある。太陽信仰に加えてオシリス神が古代エジプトの葬送儀礼や来世思想の重要な位置を占める事となった。

③ピラミッドテキストが刻まれた理由は死んだ王に再生復活で必要な呪文の効果をもたらすためであった。

④第6王朝の王たちはピラミッドを建設をして同様にピラミッドテキストが刻まれた。5代目の王で約60年間王位に就いていたとされるペピ2世のピラミッドにもその特徴は見られる。

⑤この時代は行政改革によって南部など地方支配の維持が試みられた。しかし王権は復活できなかった。官僚が増えたことで国の財政は悪化した。気候の悪化で不作となって中央集権体制は崩壊して古王国時代は終焉していった。

⑥古王国時代以後BC2181年からBC2055年には州候と呼ばれる地方の有力者が出現した。そしてエジプト全土が混乱をする第一中間期と云う時代となる。

⑦州候の1人であるアンクティフィはエジプトが飢饉に見舞われたが領内の人々を飢えさせなかったなど

自らを英雄視する自伝を墓に残した。

⑧第一中間期の第7、第8王朝ではメンフィスの王がエジプト全土の支配権を持っていたが実際は州候たちが王として振舞っていた。1人の王が支配する体制は終焉した。

⑨第一中間期後半には北部エジプトのヘラクレオポリスを中心とする第9王朝、第10王朝が勢力を強めた。

⑩独立を宣言した南部エジプトのテーベ周辺の有力者が第11王朝を樹立した。北のヘラクレオポリスと南のテーベの対立構図ができあがった。

⑪第11王朝のアンテフ2世は上下エジプトの王を名乗りヘラクレオポリスの王朝と戦いを繰り広げた。勝利した第11王朝は北へ領土を引遂げて南のテーベが次第に優勢となっていった。

⑫第11王朝のメンチュヘテプ2世の時代になると州候たちの反乱を鎮めて中部エジプトを支配下に置いた。ヘラクレオポリスの王朝は崩壊してメンチュヘテプ2世はエジプトの再統一を果たした。

■参考文献
『1冊でわかるエジプト史』 山崎世理愛 五十嵐大介 河出書房新社

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