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truthpenguin
【日本史9】明治史備忘録26(財閥・三井財閥・三菱財閥・住友財閥・武士の商法・士族授産事業)
明治時代の学習を深めていきます。
①有力企業は財閥へと発展していった。
江戸時代から呉服屋を営んでいた三井家は番頭の三野村利座衛門の手腕で三井財閥を形成した。
②三井物産は米、繊維製品、石炭などの輸出で利益を上げた。
③土佐の下級武士であった岩崎弥太郎は海運業で財を成した。金融や造船などに事業を広げて三菱財閥を形成した。
④別子銅山を所有していた住友家は総理事の広瀬宰平が近代的な採掘技術を取り入れた。住友財閥を形成した。
⑤明治時代初期の工業や鉱業は政府が主導していた。政府は欧米から技術を雇い入れた。
北海道の幌内炭鉱、秋田県の阿仁鉱山を開いた。兵庫造船所や愛知紡績所、広島紡績所など近代的な施設がつくられた。
⑥1880年(明治13年)後に大半は民間に払い下げられた。群馬県の富岡製紙場と新町紡績所は三井財閥、長崎県の高島炭鉱と長崎造船局は三菱財閥に払い下げられた。
⑦藩主や幕府が取引先だった多くの商人は明治維新後に没落していった。1876年(明治9年)に秩禄処分で困窮した武士の一部は商人となったが事業に失敗するケースが多かった。
これが武士の商法である。
⑧政府は士族授産事業で困窮士族の救済と新産業を創出していった。
北海道に屯田兵として移住させて政府からサポートを受けた士族により繊維製品、マッチ、石鹸、セメントなどが製造された。
⑨必ずしも成果はでなかったが静岡県での茶畑の開墾と茶の製造販売といった地域の名産品として定着したものがある。
■参考文献 『1冊でわかる明治時代』 大石学 河出書房新社
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