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黒いケモノと冒険の旅に出た話 #03 - キャラメルポップコーンが降る空

今年もまた、この季節がやってきた。
今日は春を告げる森の妖精とも言われるミツマタの花を探しながら歩く。

ミツマタは低木の落葉樹で、その樹皮は固く繊維がしっかりとしているので、昔は和紙に使われていた為多くの地域で栽培されていた様だが、現在はパルプに押され、目にすることも少なくなった。

ミツマタの花

冬になると葉が落ちてしまうのだが、新春の頃になると3っつに分かれた枝先に、白い蕾が付き始める。
その蕾の部分をよく観察すると一つに見えていた蕾は、小さな花が30個ほどの集まっており小さな花束のようである。

温かかな日差しを受け、うぐいすが鳴く頃になると。下を向いた白い蕾の花束は外側の部分から開花を始める。

がく片に近い花弁は白いが、花弁の先は濃い黄色に色づきながら咲くため
木の横や上から見ると花は白く見えるが、下から覗きこむと空の青色とも相まって、空には無数のキャラメルポップコーンが飛び散らばっているように見える。

今日は時より寒風が吹くも晴天にも恵まれ、
開花は順調。
キャラメルポップコーンが降る空の下、雪景色の富士山をバックに記念撮影。


富士山と三椏の花

花の見頃は3月はじめから咲き始め4月下旬までではあるが、個人的には新緑の葉が出始める前のこの光景が好きなので、3月中旬から下旬までが絶景だと感じている。

登山道脇にも

低木なので上からのそきこむと花は白く見え、
日差しが入るような登山道では見落としてしまうことも

ミツマタの下を歩くお犬様の目にはどのように写っているのだろう。
などと考えながら春を感じる一日でした。
今日も雄大な自然が楽しめました

おまけ

さて、私はどこにいるでしょう。

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