ソロ部門の選曲の話(第2回荻原明門下生トランペット発表会)
2025年1月26日(日)開催の「第2回荻原明門下生トランペット発表会」。この発表会はこれまでに荻原のレッスンを受講された方はもちろんですが、エントリー条件さえクリアできればどなたでもご参加いただけます。
発表会についてはこちらの特設ページにすべての情報を掲載しております。
発表会では、ソロ部門といくつかのアンサンブル部門がありまして、その中のソロ部門に参加を希望される方は、どんな曲を演奏するか(できるのか)悩まれる方が結構いらっしゃいます。
一般的な音楽発表会は、主催する音楽教室の趣旨や、担当講師の考え方などによっていわゆるクラシック作品に限定することもありますが、僕の発表会は何でもアリです。
前回の第1回発表会では、トランペットのオリジナル曲を演奏する方、有名なクラシック作品を演奏する方、ピッコロトランペットでバロック作品にチャレンジする方、映画音楽やジャズ、アニメ作品の曲など、バラエティに富んだプログラムになりました。
曲を決める前にご相談ください
このように、ご自身が演奏してみたい作品を選んでくださって構わないのですが、一点気をつけていただきたいのは権利的な問題です。最も簡単な対策としては、できるだけ既成の楽譜を使う、ということ。ほとんどの作品は演奏することに問題はないのですが、ゲーム音楽やアニメの音楽には権利関係に厳しい場合が多いです。探しても楽譜が見つからない作品というのはだいたいそういう理由で出版がされていないのです。
そうしたことも踏まえ、「この曲やってみたいけれど楽譜があるか、演奏が可能か」などのご質問はぜひエントリー前にご質問いただければと思います。発表会に関してのお問い合わせはすべてこちらのフォームにお送りいただくようお願いしております。
楽譜は中身を見てから購入しましょう
僕は通常のツキイチレッスンでも、生徒さんがやってみたいと言う曲は何でもOKにしているのですが、最近のポップス作品をトランペットで演奏できるように編曲して出版している曲集には注意が必要なものがあります。
以前、友人からそうした曲集をもらったことがありまして、パラパラっと中身を見たら、当時人気だった優しいバラード作品が掲載されていました。その直後に違和感を覚えて楽譜を改めて見てたところ、五線の中に音符が入ってこないくらい高音域で書かれていたのです。これはフルートかサックスの楽譜なのでは?!と。いや、もしかしたらトロンボーンの楽譜を音部記号を間違えているだけでは?
優しくゆったりと、静かにHigh Cあたりの音域を演奏し続けるバラードってどんな罰ゲームだよ、と。しかも最初から最後まで一回も口を離せない吹きっぱなし状態。トランペットのことをまるで理解していない人、いや、管楽器のことがまるでわかっていな人、いや、音楽のことをまるでわかっていない人が編曲したのがバレバレです。
そのような内容の楽譜が、きちんと製本されてヤマハのお店の棚に普通に並んでいるので、本当に気をつけてください。なので、ネットで「お目当ての曲が収録されているから」という理由だけで購入するのは絶対に避けるべきです。お金の無駄になってしまう可能性があります。
ちなみにですが、ヤマハが出版しているトランペットのための楽譜は、トランペット奏者の方が監修されていることが多いので、これまでの経験上きちんとしているものが多い印象です。
また、発表会に限って言えば、ピアノ伴奏譜が掲載されているものを選ぶようにしてください。最近はカラオケCDが付録で付いているだけでピアノ譜がないものも多いです。
他にも演奏レベルや調性、ピアノ伴奏譜の編曲クオリティなど、楽譜に関しては必ず僕もチェックしたいので、購入前にご相談ください。
と言うことで、今回はソロ部門の選曲についてのお話でした。
詳細は特設ページをご覧ください。
エントリー開始は9月15日(日)10:00です。ぜひご検討ください!
エントリー前でも選曲についてのご相談は承ります。お気軽にご連絡ください。
荻原明(おぎわらあきら)
荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。