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ハイレベルな一般の方のソロステージ(第2回荻原明門下生トランペット発表会)

1月26日(日)に開催いたしました「第2回荻原明門下生トランペット発表会」。書きたいことがいろいろあるので少しずつレポートしております。
今回は一般の方のソロ部門のお話。

ハイレベルの曲が多かった印象

今回印象的だったのは、とても難しいソロ作品にチャレンジする方が増えたことです。発表会はコンクールではありませんから、ご自身が演奏したい曲を演奏していただくことが一番大事ですし、そもそも相談を受けなければ僕は選曲に関して口を挟まないし、ましてや僕が決定することもありません。
あくまでも生徒さんそれぞれの意思を尊重しています。
できるだけ難しい曲をやりましょう!なんて一言も言ってませんよ。

その割に、という感じですがこの表は今回のプログラムの一部です。編成の欄に「ソロ」と書いていて出演者名に「一般」と書いてあるのところをご覧いただきたいのですが、ピッコロトランペットの作品にチャレンジした方が多かったのが印象的です。ピッコロのソロ作品はほとんどの場合バロック期の作品で、音域も高く、近現代の作品とは全く違うスタイルですから、作品解釈や表現に関してもレッスンでたくさんお話しました。
他にも音大生が試験で演奏するような作品を演奏される方もいらっしゃいました。

とにかく完成度が高い。レッスンの時や公開ピアノ合わせの時以上に曲をしっかり作ってこられているのがわかりました。
もちろんライブ演奏ですから、ミスがあったり上手くいかなかった箇所は少なからずあったと思いますが、そんなのは大したことではなく、緊張しつつも集中して、ご自身の演奏にプライドを持って演奏されていたことが何よりも素晴らしいです。

もうひとつ素晴らしいと感じたのが、音色の良さです。僕はレッスンでやたらと音色や楽器を響かせるお話と実践をしているので、その影響もあるのかもしれませんが、皆さん響きのある素敵な音でした。
音色は第一印象を決める重要な要素です。どんなに技巧的に演奏できても音色が残念だと印象はあまり良いものにはなりません。
今回発表会で演奏されていたすべての方の音色が大変素晴らしかったのは特筆すべきことだと思います。

トランペットでソロを演奏することだけでもう凄いことなのに、ここまで素晴らしい演奏を皆さんがされていたことにとても感動しました。僕は立場上、舞台袖にいることがほとんどでしたが、皆さんの演奏を楽しく聴かせていただきました。

ありがとうございました!


荻原明(おぎわらあきら)

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荻原明(おぎわらあきら):トランペット
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