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楽器は必ず選定して買いましょう
先日、生徒さんの楽器選定をしました。
年間数回、生徒さんからのご依頼で楽器選定をさせていただき、新宿にあるドルチェ楽器さんにたくさんの種類、本数の楽器を準備してくださるのでいつも良い楽器に出会えています。ありがとうございます。
今回は特定のメーカー、型番を試してみたいというリクエストだったので、まずはすべて違う種類の楽器を出していただき(トップ写真)、この中から気になった型番を複数個出して選定しました。
ネット購入やウインドウショッピングはNG
楽器は必ず選定をして購入します。ネット販売も増えてきていますが、家電ではありませんから、ひとつひとつ性格が異なります。ですので、楽器屋さんのショーケースに入っているものを指差して「これください」もNGです。必ず1回音を出して確認してください。
選定は客観的視点で
その際、楽器の個体差、個々の楽器の性格を見抜ける人がいることが望ましいです。「自分で選定できるよ」という方も、「この楽器、なんかよくわからないけど吹きやすい」など感覚的なものだけでなく、その楽器自体がどんな音(個性)を持っているのかを客観的に分析するように心がけてください。主観だけで選定すると自分の(今の)吹きグセを補填してくれるなど、自分の言うことを一番聞いてくれる召し使い選びになってしまいます。その問題点は、自分がこれから成長し、体の使い方のアプローチが良い方向へ変化した時にも同じように変わらず相性が良いかが未知数な点です。僕は音大生の時にひとりで主観で選定した際にそれで実際に失敗したことがあります。
これからの時期によく耳にする話で、高校などに進学しても自分の望むパートに絶対になるよう、入学前に楽器を先に購入してしまうパターンがあります。ちょっとズルい感じもしますが気持ちはわかります。ただこの流れの多くは選定をせずに親御様が購入してしまうパターンなのでとにかく楽器は選定して購入してください。
皆さんがご納得できる良い楽器に出会えるための選定のお手伝いもしておりますので、ツキイチレッスンにいらしてくださった方など、どうぞお気軽にお声がけください。
荻原明(おぎわらあきら)
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