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中医学の視点で見る!体調を整えるお茶

お茶はもともとは薬として飲まれていたのをご存じでしょうか?
それが普及して、今は嗜好品として世界中で愛されています。香りがいいものも多いので、リフレッシュやリラックスという気持ちに影響することは実感があるかと思います。この記事では日本のお茶だけでなく、ハーブティや中国茶も含めて9つ取り上げています。


体調に合わせてお茶を選ぼう!中医学の知恵から学ぶ

中医学では、私たちの体と心の健康は「気(エネルギー)」「血(栄養)」「陰陽(バランス)」によって保たれていると考えられています。体調に合ったお茶を飲むことで、不調を和らげたり、健康をサポートしたり、心と体のバランスを整えられます。よくある体調の悩みに合ったお茶とその理由を中医学の視点も加えてご紹介します。

1. 体に脂肪が多い人:プーアル生茶

脂肪が多いと感じる人は、体内の「湿気」が溜まりやすい状態かもしれません。中医学では、湿気が多いと代謝が悪くなり、太りやすくなると言われます。プーアル生茶は体の余分な湿気を取り除き、脂肪の分解を助けると考えられています。食事の後に飲むのがおすすめです。

*プーアル生茶は緑茶と同じ作り方で、一般的ににほんで見られる黒っぽいプーアル茶はプーアル熟茶です。

2. 夜の不眠が気になる人:プーアル熟茶

夜眠れない原因のひとつは、心(しん)の「火」が強すぎる状態です。興奮状態やお風呂に入ったばかりなどで血液循環が落ち着いていないときを言います。プーアル熟茶は「火」を落ち着かせ、体を温める効果があるとされています。夕食後や寝る前に飲むことで、リラックスできるかもしれません。

3. 顔色が悪い人:ローズティー

顔色が悪いのは、血が不足している「血虚(けっきょ)」の状態かもしれません。ローズティーは血を補い、体を温める働きがあるため、血行を良くして肌の調子を整えるのにぴったり。気分も明るくなりますよ。味があまりなくて飲みにくいという方は、紅茶やハーブティとブレンドするのもおすすめです。

4. 気分が沈んでいる人:ジャスミン茶

「気」がスムーズに流れないと、心が重く感じたり、イライラしたりすることがあります。ジャスミン茶は「気」を巡らせる効果があり、体内の巡りを良くしてくれます。香りの働きにより、気分をスッキリさせてくれます。忙しい時や気分転換したい時におすすめです。

5. 胃の熱が強い人:ウーロン茶

胃の中が熱く感じる、また胸焼けをしやすい場合は、体の「火」が強すぎる状態かもしれません。体内の「火」が強いと、文字通り体内の水分が奪われたり、お肌が乾燥したり、ほてりの症状となることもあります。ウーロン茶はこの「火」を落ち着かせ、消化を助けるとされています。脂っこい食事と一緒に飲むのがおすすめです。

6. 仕事や勉強のストレスが大きい人:老白茶(ラオバイチャ)

ストレスがたまると、体に熱がこもりやすくなります。老白茶は「清熱(熱を冷ます)」効果があり、ストレスで疲れた体を優しく癒してくれます。リラックスしたい夜に飲んでみてください。中国茶の販売をされているお店で購入することが可能です。

7. 寒がりな人:紅茶

寒さに弱い人は「陽気(体を温める力)」が不足している可能性があります。紅茶は体を温め、寒さに負けない力を補ってくれます。朝に飲むと体がポカポカになりますよ!お好きな香りの紅茶をぜひ!

8. のぼせが気になる人:緑茶

運動などをしていないのに暑く感じる、また頭がのぼせるときは、「火」が上がりすぎているサインです。緑茶は体の熱を冷ます働きがあり、すっきりとリフレッシュできます。ただし、体が冷えやすい人は飲みすぎに注意しましょう。

9. 忙しくて疲れた人:桑葚茶(マルベリーティー)

中医学では、疲労がたまると「気」や「血」が不足すると考えます。桑葚茶は血を補い、疲れた体にエネルギーを与えてくれるお茶です。毎日の忙しい生活をサポートしてくれます。桑の実も鉄分豊富なので、「血」不足の方におススメです。葉っぱはお茶に、お茶のお供にドライ桑の実、というのもいいかもしれません。

自分の体に合ったお茶で健康習慣を!

中医学の考え方を取り入れると、日々のお茶を楽しみながら健康をサポートできます。気になるお茶はありましたか?よく表れやすい症状がある場合は、お茶のレパートリーに加えてみてもいいかもしれません。毎日の体調をチェックしながら、自分に合ったお茶を選んでみてくださいね。

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