手足の冷えに効く!中医学で学ぶ温め食材9選
冬至がすぎて、少しずつ昼が長くなると温かさも感じられるでしょうか。冬の寒さはまだこれからが本番!今年は例年よりも冷え込む予報なので、体を温めて体調を整えていきましょう♪この記事では体を温める食材を中医学の知識とともにご紹介します。冷えを感じる方は食材に取り入れてみてくださいね。
手足の冷えはなぜ起こるの?
手足が冷たくなる原因は、中医学(中国の伝統医学)では 「気血(きけつ)」の流れが悪い からだと考えます。
「気」は体を動かすエネルギーのこと。目には見えませんが、私たちが感じ取っているものです。元気がある、元気がないという表現もしますよね?その人が持っている元の気を感じ取っているのです。その気が巡っていないと、元気がない、何かあった?と感じ取っています。
「血(けつ)」には体に栄養を届ける働きがあります。そしてとても大事なことなのですが、血は体温を血流に乗せて運びます。貧血になると冷える、コリや痛みがあるとそこで血流が滞りやすくなるので冷える。さらに外気に触れている手や顔の表面近くに栄養を運ぶ毛細血管は体を冷やしたくないので、冬は特に血流が悪くなります。そのため冬はカサカサ肌が増えるのです。
気と血、もう一つ水を加えた「気血水」はお互いを支えあっています。どれが欠けても体のバランスが崩れやすくなってしまいます。気血が不足したり、巡りが悪くなったりすると、手足の先まで十分に温かさが届かなくなるのはそのためです。
また、体が冷えやすい人は 「陽気(ようき)」 と呼ばれる体を温める力が弱いことも関係しています。陽気を補い、巡りを良くする食べ物を選ぶことで、手足の冷えを改善することができますよ。
体を温める9つの食べ物と中医学の考え方
1. 生姜
身体を温める成分:ショウガオール(体を温める効果があります)
中医学の知識: 生姜は「陽気」を補い、体の中から温めます。特に「老姜(ろうきょう)」と呼ばれる熟成した生姜は効果が高いです
オススメの食べ方: 生姜湯や味噌汁に少し加えましょう
2. にんにく
身体を温める成分:アリシン(血液循環を促進します)
中医学の知識: にんにくは 「温熱性」 の食材で、血の巡りを良くし、体を温める効果があります
オススメの食べ方: 炒め物やスープに入れると美味しいです
3. 高カカオチョコレート(70%以上)
身体を温める成分:カカオポリフェノール(体の循環力を維持します)
中医学の知識: チョコレートの原料であるカカオは「気」を補い、体を元気にします
注意: 食べすぎると逆効果になるので1日2~3かけらが目安です
4. 唐辛子
身体を温める成分:カプサイシン(血液循環を刺激します)
中医学の知識: 唐辛子は「温熱性」の代表です。特に「辛い味」は血の巡りを良くして体を温めます
注意: 食べすぎると胃に負担がかかるので、適量にしましょう
5.シナモン
身体を温める成分:シンナムアルデヒド(体を温めるのを助けます)
中医学の知識: シナモンは「補陽(ほよう)」の働きがあり、体の冷えを改善します
オススメの食べ方: ホットミルクや紅茶にシナモンパウダーを入れて飲んでみましょう
6.黒こしょう
身体を温める成分:ピペリン(寒さを防ぎ、体を温めます)
中医学の知識: 黒こしょうは 体を温めて寒さを追い払う力 があります。気の流れも整えます
オススメの食べ方: スープやカレーに少量加えてください
7.ニラ
身体を温める成分:香味野菜(血液循環を助けます)
中医学の知識: ニラは 「補陽」 の力があり、気血を補う食材です
オススメの食べ方: 卵と一緒に炒める。餃子の具に使うなどがおすすめ
8.紅茶
身体を温める成分:テアフラビン(エネルギー代謝を促進し、体温を維持します)
中医学の知識: 紅茶は 「温性」 で、体を温める働きがあります。特にホットで飲むと効果的です
オススメの飲み方: はちみつやシナモンを加えてみましょう
9. ウコン
身体を温める成分:クルクミン(体を温め、代謝力を高めます)
中医学の知識: ウコンは 「気の巡りを良くして、体を温める」 効果があります
オススメの食べ方: カレーに加えるか、ウコン茶として飲んでみてください
避けたいもの
アルコール: 最初は温かく感じますが、血管が広がることで逆に冷えやすくなります
コーヒー: カフェインが多いと血管を収縮させ、冷えを悪化させます
まとめ
手足の冷えを改善するためには、温かい食材や陽気を補う食べ物を上手に取り入れることが大切です。中医学の知恵を使って、冷えに負けない体を作っていきましょう!