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「アクティブレスト」と「パッシブレスト」

休養には大きく分けて2種類あります。
アクティブレスト」と「パッシブレスト
です。

この2つの休養を組み合わせることで、疲れやストレスを次の日に持ち越さないようにすることができます。


アクティブレストとパッシブレストって?

アクティブレストは日本語にすると、「積極的休養」パッシブレストはその逆で「消極的休養」となります。

アクティブレストはもともとスポーツの世界で使われ始めた疲労回復法です。

アクティブレストとは、体や脳が疲労状態にあるときに、あえてランニングやストレッチなど軽めの運動をして血行を促進してあげることで、疲労物質の除去をするという方法です。

パッシブレストは、主に睡眠のことを指しますが、体を横にして休めるだけでも休養につながります。


どちらが大事なの?

結論から言いますと、「アクティブレスト、パッシブレストどっちも大事」です。

そして、2つの休養は相互作用をもたらしています。

運動をすると、血行が改善され、「セロトニン」という神経伝達物質が分泌されます。

このセロトニンは脳の指揮者とも呼ばれ、メンタルを安定させる効果があり、うつ病の予防効果もあります。

セロトニンを分泌させるためには、太陽の光を浴びてウォーキングなどのリズム運動をすることが必要です。

そして、このセロトニンを材料に「メラトニン」という物質が作られます。
メラトニンには睡眠を促す作用があり、睡眠・覚醒リズムやホルモン分泌などの概日リズム(サーカディアンリズム)を調整する役割があります。

理想的な休養の流れは以下の通りです。
運動によるアクティブレストの効果で、セロトニンの分泌が起きます。

セロトニンを原料に、メラトニンが作られて睡眠を促します。

睡眠によるパッシブレストの効果で、規則正しい生活が送れるようになります。

どのようなことをすればいいの?

・ストレッチ
疲労が溜まっている時は、筋肉がこわばってしまい、関節の可動域も狭くなります。
ストレッチをすることにより、縮まった筋肉を伸ばして血行をよくすることで、関節の可動域や筋肉の張りを改善することができます。

ストレッチは、柔軟運動などのスタティックストレッチと呼ばれるものと、ラジオ体操のようなダイナミックストレッチの2種類がありますが、どちらでも効果があります。

ストレッチは寝る前にやることで、睡眠による休養効果を高めてくれます。


・有酸素運動(ジョギング・ウォーキング・サイクリング・水泳など)
有酸素運動は無理をしたりせず、息が上がらない程度のものをやりましょう。

運動量の目安としては「気持ちいい」「爽やか」な気分が持続できるような運動量にしましょう。


・入浴
動きたくないときは、浴槽入浴をするだけでもアクティブレストになります。浴槽に浸かることで、温まることによる血行促進、お湯の浮力による筋肉の緊張の緩和、水圧によるマッサージ効果があります。

38~40℃の湯に15分くらい浸かり、温まることが大切です。


今回は2つの休養「アクティブレスト」「パッシブレスト」についてお伝えしました。2つの休養をうまく組み合わせて、ストレスフリーな生活を送っていきたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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