ランニングエコノミーって何?論文レビューとトレーニング紹介!
どうも、新事業の準備に大忙しそうなふりをしているもっさんです。 (効率が悪いだけ説あり)
今回は、ランニングエコノミーについて書きたいなと思います。
長距離選手やランナーは、最近よく耳にするワードなのではないかと思いますが、皆さんはいかがですか?2つの論文をもとにランニングエコノミーとは何か、どうやったら高まるのか、トレーニングの方法を紹介します。
参考文献はこちら↓
↑様々な論文をベースにした、筑波大学の研究です!
↑これは修士論文ですが、すごく参考になります!そして、なんと言っても量が膨大!
よろしければ、読み進めてください。
ランニングエコノミーとは
ランニングエコノミーは、走の経済性と訳され、 ある走速度に対してより少ないエネルギーで走れるかをみるもの。ランニングエコノミーは、最大下のある走速度における酸素摂取量と定義されます。
▶︎ある速度で走った時に、どれだけ酸素摂取量が増加するかということ。
ケニア人と日本人ランナーを比較したグラフ(※論文より抜粋)
これを見ると、ケニア人ランナーの方がランニングエコノミーが高いことがわかります。
▶︎やっぱりケニア人すげー。(前回、ケニア人と日本人ランナーの違いというテーマでnoteを書いてます。)
筑波大学の論文では、ランニングエコノミーは、走速度を一緒にしないと測ることができないとし、正確な測定が困難としています。そのため、エネルギーコストと言った方法を提案しています。気になるかたは、読んでみてくださいね。
ランニングエコノミーを高める要素とは
ランニングエコノミーの個人差を説明することは難しい様ではあるが、バイオメカニクス的には、64%を説明できるとしています。
・地面反力鉛直成分、および水平成分
・プライオメトリック能力
・脚の前方スイング
・左右のバランス
・股関節伸展が速く大きい
・ステップ長が大きい(ただし、明確な理由は不明)
・重心の上下動が少ない(これを実現するためには、膝の曲げすぎ注意、足首は伸ばした位置で固定)
・遊脚期の股関節の屈曲動作範囲が小さい
・離地直後局面の大腿直筋の活動量が大きい(離地後の脚のリカバリーを早めている)
・遊脚期の膝関節の最大屈曲角速度が大きい(膝関節を速く屈曲して脚全体の慣性モーメントを減少させ、
脚のスイングを補助)
他にも、こんなパフォーマンスの高い選手ほどランニングエコノミーは高いという視点から。
トレーニングを積んだ選手の特徴
各局面に分けてみてみましょう。(こちらは修士論文から)
【着地】
・膝関節筋群の共同収縮
・足関節底屈筋の活動↑(特にヒラメ筋)
・外側広筋の早期発火による、着地を想定した予備緊張
【キック動作】
・推進局面のハムストリングスの活動↑
・膝関節周囲筋の共同収縮で合理的に膝関節を固定
【下腿の振出動作】
・ハムストリングスが下腿の振出を制御(必要以上なエネルギーを使わないため)
トレーニングについて
これらから、膝・足関節を固定する様なトレーニング、およびハムストリングスの機能向上は必須ですね。また、プライメトリックトレーニングの実施も。ハムストリングスに関しては、膝を曲げる作用、股関節を伸展(足を後ろに引く)作用の両面にアプローチが必要ですそうです。
ハムストリングスのトレーニングに関しては、こちらの後半をぜひみてください!
プライオメトリックトレーニングはこちらを
足部の固定についてはこちら
自身のユーチューブページの紹介にはなりますが、参考になるのではないかと思います。
では、またお会いしましょう。
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※8/30追記
YouTubeで動画でも、今回の内容をまとめています!
こちらの方では、トレーニングについてもまとめております。
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