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「立体授業解説」

今まで数多くの授業を公開し、参観してきました。しかし、公的な公開授業の中で、これは上手いと思える授業に会ったことがありません。その理由は、いくつかありますが、その一つは授業後の授業研究のやり方にあると思います。その流れはこんな感じです。

1  授業者の感想

2  参加者の感想

3  KJ法による班別検討

4  班ごとの発表

5  校長による講評

このやり方を変えることが大切なのですが、40年近くほとんど変わっていません。

さて、野口先生は師範解説型模擬授業を「立体授業解説」とよび、その有効性を主張されています。これは、模擬授業をしながら、その要所要所で、発問や指示や板書のねらいを授業者の解説していくというものです。即時的に解説が入っていくので参加者はとても分かりやすいのです。

つまり、授業者は公開する前に熟考と準備を重ねておかないといけません。どうして、その発問をしたのか、どうして班学習にしたのかなどです。

これを数多く経験することで授業が上手くなっていくのです。
しかし、このような模擬授業をしている学校はありません。ですから公的な公開授業ではなく私的なセミナーや勉強会で数多く学んだのです。その結果、少しはましな授業ができるようになったと思います。