さすが子規
今日の「読売新聞」の「KODOMOの俳句」の欄にこんな俳句が掲載されていました。
「柿食ふて居れば鐘が鳴る法隆寺」
これは、正岡子規の弟子である河東碧梧桐の句です。そう自由律俳句で有名な人です。
子規が
「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」
を詠んだときに、
碧梧桐が詠んだ改良案が上の俳句です。
柿を食う瞬間と鐘がなる瞬間が重なることがうそっぽく聞こえて、時間の流れに沿って作り変えたそうです。
これに対して子規は何と言ったと思いますか。
「句が弱くなるので改作はしない。」
確かに碧梧桐は、自然の流れを大切にしていますが、どことなく弱い感じがします。
さすが子規、なるほどです。
※解説は、高柳克弘さんでした。