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「中学校編 とっておきの道徳授業18」(日本標準)が届きました。
このシリーズは2003年3月に第1巻が発刊され、20年以上も続いている人気シリーズです。
私も第1巻から第18巻まで全巻に道徳授業記録を掲載させていただいています。とてもありがたいことです。

教科書を使った道徳、つまり「特別の教科道徳」が始まって6年目になります。
この6年間で生徒の道徳性は高まったといえるでしょうか。
教師の道徳授業に対する意欲は高まったといえるでしょうか。
残念ながら、2つとも高まったとはいいがたいと思います。

教科書を使い、「めあて」「まとめ」を板書し、教師の説話で終わるなど形式を優先させる道徳授業が「良し」とされる風潮があります。
これで生徒が道徳授業を楽しみにして、展開でわくわくし、真剣に考え、自分と重ねわせ、道徳性が高まれば言うことはないのですが、現実はそうではありません。
教師も「やらされている」という気持ちが強いのではないかと思います。
そんな惰性的で形式的な道徳授業に風穴を開けたのが、この「とっておきの道徳授業」シリーズなのです。(小学校20巻、中学校18巻)
まずはこの夏休みを利用して、読んでみてください。読むだけでも、面白いのです。そして2学期の道徳授業が楽しみになります。

この18巻には、私の実践が2本収録されています。
「芸術のチカラ」
「みらいチケットからげんきチケットへ」です。
この2つの授業を行ったS中学校の2年生は、とても楽しそうに授業を受けていました。また、素晴らしい感想を書いていました。
その中から「芸術のチカラ」の感想を紹介します。

芸術の意味の深さを知った。ヒーローのようにたくさんの人を助けられないし力になることはできないけれど、アートの世界では、物理的ではなく、その人の心に寄り添い、戦争のもとを消すことができると感じた。

どうですか、「教科書道徳授業」でこんな素敵な感想を書く生徒が出てくると思いますか。
この本を読んで、道徳授業の魅力と楽しさとチカラを感じてください。