ダメな自分にOKを出す
これ、私の以前のコーチから出された宿題です。
その後も、自分の体に変な力が入っている、思考がぐるぐるしている、などと気づいたときは、何度もこの言葉を思い出して、自分で使っています。
自分のクライアントさんにも、この宿題を出すこともよくあります。
頑張りすぎてしまう自分。
考えすぎてしまう自分。
心配しすぎる自分。
怖がる自分。
傲慢な自分。
頑固な自分。
優柔不断な自分。
煮え切らない自分。
人目を気にする自分。
負けず嫌いな自分。
極めたい自分。
こんな自分、全部いる。全部ある。
もっといる。
そんな自分がいてもいい。
そんな自分でいてもいい。
そんな自分にもOKを出してみる。
どうして私はいつまでたってもこうなんだろう、と自分を責める自分が出てきたら、
そんな、己れに厳しい自分もひっくるめてOKを出してみる。
背中をソファに預けてみる。
肩が少し下がる。
脳の血管が緩む。
目も緩む。
涙が出てくるときもある。
呼吸が通る。
ほっとする。
平静さが戻ってくる。
人は、思いの外、自分に一番厳しかったりします。
「もっともっと」「まだまだ」と自分をけしかける。
それが、願う方向への推進力になるときは、それに乗ればいい。
一方で、もし、それが自分を苦しめているならば、
もし、今の幸せを味うことをさせないように働いているならば、
ちょっと立ち止まってみるときかもしれません。
そんなときは、だいたい、
過去を責めているか、
将来を不安に思っている。
どちらにしても、今にいない。
思考の連鎖を止めて、今の自分をあるがままに受け止めてみる。
ポジティブにする必要もなく、
ネガティブになる必要もない。
成長の途上にある自分。
もがいている自分。
そんな自分を許してみる。
それでも、まだ心臓は動いているし、呼吸もしている。生きている。
自分がどんな状態であっても、自分の内側には確実にエネルギーがあることが感じられるはずです。
そのエネルギーは、正真正銘、自分のもの。自分の内側からのもの。
そういう自分の奥にある本当の願いも聴こえてきます。
そのとき自分の内側から聴こえてくる声は、誰のどんな励ましの言葉より、きっと強い力になる。
「まったく、不器用だなぁ」 と笑えたら、しめたもの。
自分が望めば、全部を笑いに変えて生きていくことだってできる。
私にとっては、深刻になりすぎている自分自身を笑えたら、ひと山超えた感じがします。
自分でふふっ、くすくすっとなることもあるし、
一緒に学んだ仲間やコーチとも一緒に、何度も、いろんなネタで大笑いしました。
思い詰めて考えすぎていることも、状況も、一歩引いて見てみると、コメディ劇のようだったりするからおかしなものです。
不器用すぎる自分が愛おしいとすら思えてくるときもあります。
クライアントさんとも、変容を遂げた後に、それ以前の姿を振り返って笑い合えるときは、最高の祝福と至福の時間です。
一緒にここまで歩んでこれてよかったなぁ、と思う瞬間です。
昔の未熟な自分も、笑いや微笑ましさのネタの一つになるのなら、人生に無駄なことは、本当に一つもない。
では、今日もよい一日を!
◆今日のカバーアートは、うさぎ屋写真さんの写真(写真ACから)。
この記事は、2020年3月11日公開のここみちノートをリライトしたものです。「ここみちノート」は、プロコーチ・けいこの、散歩中、お風呂の中、夜眠る前、心の向くまま・導かれるまま、ふと思いついたことの雑記帳。
この記事が響いた方にオススメの本:
『怖れを手放す アティテューディナル・ヒーリング入門ワークショップ』水島広子著(星和書店)
『四つの約束』ドン・ミゲル ルイス著(コスモス・ライブラリー)
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