「これ、おいしそう」って言われると嬉しいよね、って話。
嬉しいことがあった。
ときどき来てくれているお姉さん、ときは某日ランチタイム🍜🕛
お会計の時、レジ前に並んでる(積まれてる)お菓子を見て、「みてー、これ、おいしそう。これ、なんですか?ショートブレッドかぁ、これ絶対おいしいなー」といって
「これとこれください」って、買っていってくれた。
売り物なんだから、売れて当たり前でしょう、まぁ、そうなんだけど。
お菓子を買っていってくれる人というと
たとえば、お子様と一緒にきてるひと(帰りに、「ままー、これほしいー」ってなる)
たとえば、メニューをみて、あるいは買っている人を見かけて、「これは何のクッキーですか?」と事細かにいろいろと聞いて、その上で買う人、
トロケのラーメンもごはんも好きで、昼も夜も来た事があって、お菓子も気になり始めた人、
「これ、こないだ買ったら美味しかったよ!」と同伴の方がおすすめしてくれて、そのひと押しで買っていく人、
などなど。
でも、今回はヘビーユーザーという感じでもなくて、さらりと見て、「わー、これ絶対おいしい」っていって買ってくれた。
見た目でおいしいものは、だいたいおいしい。
ごはんの場合、湯気や香りもふくめて、目の前に来た時すでに「これはおいしそう!」となる。あとは確認作業(実食)をおこなうだけ、言ってみれば架空の「おいしい!」を追体験するようなものなのだと思う。
じゃあ、焼き菓子はどうなんだろ?
うちが作るのは、ざっくり、素朴な風合いの焼き菓子だから、お客様からはどう見えるんだろう?そこそこおいしそーに見えているかな?ってときどき考えることがある。
意見を聞けるのは身近なひとだし、身近なひとはやさしい言葉をかけてくれるものだし、、、
たしか、初めてからあげ定食を出した時もこんなことを考えてた。
ああ、和え麺を出した時もそうだった。
「わぁ、おいしそう」
思わず出たお客さんの声が わたしの心に響いて、ああ、よかった!とほっとする。
蛇足だけど、そーして、リピートしてもらえたときはさらにほっとする。
ああそう、焼き菓子の話だった、
うちのお菓子はケーキもクッキーも、すべて独学で焼いている。
自分の感覚で、こういうのがいいな、これくらいがいいな、と思ったものを何度も試作してみて、いまの形になっている。
料理や限定の麺は、自分の感覚で、というよりは「お客さんが食べたときどう思うか」っていうのを考えてつくっているんだけど、お菓子は完全に趣味の感覚でつくっているってわけ。
だからこそ、お姉さんの言葉が嬉しかった。
こないだ結婚式の二次会の引き出物に、とオーダーしてくれた友人夫妻(170人ぶんも!)のときもものすごく嬉しかったけど、
そのときと同じくらい嬉しかったな。
という話。