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1月3日…徳のある人

まんりょう(万両) Ardisia crenata

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サクラソウ科(ヤブコウジ科)/ヤブコウジ属/常緑小低木/
樹高30〜100cm/開花7月〜8月/実10〜2月

万両(まんりょう、Ardisia crenata)は、サクラソウ科(ヤブコウジ科)ヤブコウジ属に属する常緑小低木。樹高は30~100cmほどに達する。日本をはじめ、朝鮮半島、中国、台湾、インドなど広範囲に分布し、日本では江戸時代から栽培が盛んで、多くの園芸品種が育成されてきた。特に、赤い実が特徴的であり、その実は10月から翌年2月にかけて熟す。しかし、万両には「シロミノマンリョウ」(白い実)や「キミノマンリョウ」(黄色い実)など、色とりどりの品種も存在している。

万両の花言葉は「徳のある人」であり、この意味は、厳しい冬にも美しい実をつけるその姿に由来すると考えられている。季節の過酷さに負けることなく、静かに価値を示す様子が、困難な時期にも強さを保ちながら自らの徳を体現する人物を象徴していると言える。

万両はまた、名前に「両」を含む他の植物、例えば百両(カラタチバナ)、十両(ヤブコウジ)、一両(アリドオシ)と並ぶが、その中でも特に「万両」は頂点に位置し、縁起物として正月の飾りに用いられることが多い。特に赤い実が富や繁栄を象徴するとされ、幸福や繁栄を願う人々に親しまれてきた。

万両は見た目の美しさだけでなく、薬用としても重宝されてきた。葉や根には解熱や鎮痛作用があり、漢方では古くから民間薬として使用されてきた。万両の実、葉、根にはそれぞれ異なる薬効成分が含まれており、これらは身体の不調を和らげる効果があるとされている。鮮やかな赤色の実を室内で楽しみながら、健康や幸運をもたらすシンボルとしても親しまれている。


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