![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137587459/rectangle_large_type_2_3a99f482a8b36aa580eb589d6f27b739.jpeg?width=1200)
2月3日…すべてを君に捧げる
なずな(薺 )Capsella bursa-pastoris
![](https://assets.st-note.com/img/1713336160028-Dq25yvhyn6.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1713336175145-aJz7RmAU6e.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1713336184492-ETSB7BcwXZ.jpg?width=1200)
アブラナ科/ナズナ属/越年草/草丈10〜40cm/開花3〜6月
薺(なずな)は、アブラナ科ナズナ属に属する越年草。草丈10~40cmに達し、3月から6月にかけて小さな白い花を咲かせる。秋に発芽し、冬を越えて早春に花を咲かせるその姿は、生命力にあふれている。
春の七草の一つとして知られ、日本では古くから食用として親しまれてきた。
名前の由来には諸説あり、「撫菜(なでな)」が転じたもので、「撫でたいほど愛らしい菜」という意味を持つとされる。また、夏になると枯れて消えることから「夏無(なつな)」が転じたという説もある。
別名の「ペンペン草」は果実が風に揺れるとペンペンと音を立てることに由来し、「三味線草(しゃみせんぐさ)」は果実が三味線の撥(ばち)に似ていることから名付けられた。これらの呼び名からも、なずながいかに人々に親しまれてきたかがうかがえる。
花言葉の「すべてを君に捧げる」は、なずなの素朴で可憐な姿や、実がハート形を思わせることに由来していると考えられている。小さな実が次々と育つ様子は、惜しみなく生命を捧げる献身の象徴とも受け取れるだろう。
なずなは食用だけでなく、薬用植物としても重宝されてきた。中国では止血剤として使用され、傷の治癒を助ける効果が知られている。
ヨーロッパでは通風や赤痢の治療に用いられた記録があり、利尿作用もあるとされる。このように、なずなは健康を支える植物としても大きな役割を果たしてきた。
春の訪れを告げるなずなは、可憐な姿の中に秘められた力強さと有用性で、今もなお多くの人々に愛され続ける植物である。
▲
iBooksを無料でダウンロード可
(iPhone / iPad / Mac版)
・ストレージの空き容量759MB以上が必要
・最初のダウンロードにWi-Fi 環境で約2分
▼「noteマガジン」
① 一日一万歩 草花図鑑
② 美ヶ原高原美術館
③ 渓流釣り日誌(キャチ&リリース・ボックス)
④ 消えてしまいそうなイラストレーションたち
⑤ 装丁[book design]
⑥ 書籍紹介ちらし&書籍新聞広告
⑦ fura fura shashinkan
⑧ YouTube
◉home