読書の目的を見つけた
はじめに
『「読む」だけで終わりにしない読書術』という本を図書館で借りて読んだ。この本で読書に対する自分の考え方が整理でき、自分の読書の目的は「生活の質の向上」であることを見極めた。
この本について
この本はAmazonで本のブラウジングをしていて見つけた。本のタイトルと帯キャッチコピーから「本を読んだら行動を起こす」という内容だろうと想像した。読んでみるとそれは手法であり本題は別にあった。本題は「生活の質の向上」だった。そして、本の選定から活用まで、自分のような読書初心者には非常に参考になる内容だった。
その内容をまとめると、「①今の自分に必要な本の選定する、②効率よく本を読む、③本の内容を実践し記録・検証する、④自分に合ったものを生活の中に取り入れる、①〜④を繰り返すことで、生活の質を高め、充実した人生が送れる」ということが書かれている。
読書を始めたきっかけ
私は20年以上もブログを続けているが、学生時代から会話と読書が苦手だったため語彙力の乏しさを感じている。未来の自分に生活の記録が伝わるようなブログを残したい。今更だが語彙力を向上させたいと思った。会話は相手が要るので難しいが、読書なら一人でできるので読書を始めた。
自分の本の好み
読書を始めて一年が経過した。現在は月に7〜9冊読んでおり、読書は習慣化した。この一年で自分の本の好みを知ることができた。主に自己啓発本を読んでいる。好きなジャンルは、自然科学(人類学、医学)、哲学(人生訓、心理学)、テクノロジーである。一方、小説やエッセイなどの文芸書は自分の好みに合わないことがわかった。
自己啓発本を好む理由は、生活の質を向上させたいという意識があるからだろう。
生活の質の向上
2011年にシンプルライフ、ミニマル思考に目覚めた。2015年から健康志向になり、裸足、低炭水化物食、一日2食などを実践している。これらの経験を通して生活の質の向上を意識するようになった。そして2019年に年金生活になってからは残りの人生を健康で充実して過ごしたいと、より一層その意識は高くなった。今では、生活の質の向上は自分のライフスタイルになっている。冒頭の本に書かれている読書術の目指すものが「生活の質の向上」であったため、この読書術に共感した。
これまでは、生活の質を向上するための情報はネットから収集していた。ネットの情報は偽・誤情報が氾濫しているが、書籍は比較的信頼性が高い情報源である。必要とする情報がまとまっており、参考文献からエビデンス(一次情報)を辿ることもできる。「そうか、生活の質の向上には書籍を使えばいいんだ!」 読書の目的が明確になった。
この読書術を実践すれば、自分が大事にしている「常に生活習慣をアップデートしていく」ことにも繋がる。
おわりに
読書を始めるきっかけとなった「語彙力の向上」をなんとなく読書の目的としていたら、どうなっていただろう。語彙力は一朝一夕では身につかない。成果を感じることができず、いずれ読書をやめてしまったかもしれない。
読書の目的が明確になったことで、本が生活のツールとなり、読書がライフワークとなった。今の自分にとって最高の一冊に出会えた。