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好奇心マーケティングとポリフォニストとCURIOSITY Marketing Labについて

こんにちは。
野良猫教授です。

これまで何回も書いているように、AI時代のマーケティングにおいては「思想・哲学・美学」が重要になります。というか「思想・哲学・美学」のある商品やサービス以外は生き残れないようになるでしょう。そうした過酷な環境で成功するためのマーケティング戦略のフレーム。それが「好奇心マーケティング」であり、私、野良猫教授はこの「好奇心マーケティング」を推進するために、新しい枠組みである”CURIOSITY Marketing Lab”を立ち上げる準備をしております。

「好奇心マーケティング」とはどんな考え方なのか。このポストではそれを説明しつつ、もう一つの重要なコンセプトワードである「ポリフォニー/POLYPHONY」についても触れようと思います。



日常を中心に世界は回り出した

2020年のCovid-19によるパンデミックは世界を変えました。
もう元の世界には戻らないくらいに大きく。
ビジネスも生活も大きく変わりました。

変わる時代が来た

ぼくにとって最も大きな変化は
長年仕事してきた「マーケティング」の変化でした。

専門家として多くのクライアントとともに、
多数のプロジェクトをこなしたマーケティング、
およびブランディングに関しては無論、
ファイナンスや統計の経験を積み、
書籍を執筆し、大学でも講義してきたぼくですが、
2020年以降のこの時代。
ここからは経験したことがない変化の時代と考えています。

ぼくが長年格闘してきたマーケティング。
そのマーケティングは、おそらく180度変わってしまいました。
マーケティングはこれまで企業を主語に立案するものだったのですが、
これからはユーザーを主語に考えるものに変わるのです。
これはぼくの直観ですが、おそらく当たっています。
マーケティングは以下のように変わります。

マーケティングは、
企業を主語にした「売る」ための技術体系から
普通の人を主語にした「買う」ための
知識体系へ。

海野裕@野良猫教授

ちょっとわかりにくいかもしれませんね。
少し補足していきましょう。

これまでのマーケティングのキモは、
顧客に選ばれるための理由を作ることでした。
主語は「企業」です。

マーケティングとは何か、については
このポストをご覧ください。

これは今後もそれなりに重要です。
でももっと大事なことは、
顧客の「買う理由」の意味合いが強くなることです。

つまり「選ばれる理由づくり」から
「買う理由」に合わせた商品やサービスづくりへと
企業のマーケティングがシフトするのです。

そして「買う理由」がわかる人が
新時代のマーケターになります。
主語は「個人」です。
個人が好きなものの「買う理由」を分析し、
それを発信することがマーケティングになっていくわけです。
それが企業から個人へのマーケティングのシフトです。

買う理由=「哲学・美学・思想」への共感=対象へと向かう好奇心

野良猫教授

やってきた仕事が180度変わってしまったので
あれ以来ぼくは、働き方を180度変えることにしました。
それが以下のような新しいアイデアに繋がって来ています。

アトリエ青騎士(多拠点生活のベース、瞑想と創造のベース)

ウォッチガレージ(時計の修理事業、「時」について考察を促す事業)

新感染症パンデミックで経済が止まったことで、
新しい世界が生まれたのです。
そしてそれはぼくにとって好ましい世界のような気がしています。
実はワクワクしています。

好奇心に従って生きるというコンセプト

あたらしい世界の主役は、ぼくたち。
つまり普通に生活する普通の人である。

海野裕@野良猫教授

普通の人が自分の好きなこと、興味のあることを頼りに
つまり、好奇心に従って好きな人とモノに囲まれて生きていく
そんな豊かな生活づくりがこれからの課題になるでしょう。
そしてそんな豊かな生活は取りも直さず、コンテンツ化していきます。
これからは生活のコンテンツ化が進んでいくのです。
そして人々は、

好きなものごとを探せる場所、
好きな考え方に出会える場所、
好奇心が満たせる場所、


を探し始めるのではないでしょうか。

そう考えるのは、マーケティングの主体が
企業から個人へと移ることが確実だということ。
そんな世界では、好きな物事を人に薦める人こそが
マーケティングの専門家と言える存在になると思うからです。

好奇心マーケティング曼荼羅(私の場合)

35年間、マーケティング戦略立案で生きてきたぼくのこれからのビジョン。

蓄積してきたマーケティングの経験と知見を真ん中に置いて、
ぼくの好奇心、ぼくの愛情が向かうものを丁寧に人に勧めていく。
ぼくの好きな物事がより多くの人に受け入れられるように、
その魅力を紐解いていく。
そしてぼくの勧める物事やブランドに、
ぼくと同じように好奇心を抱いてもらいたいと思うのです。

いわば、ぼくは好きな物事やブランドの小さな応援団と言えるかも知れません。そんなパーソナルなマーケティングを進めていく人、それがAI時代のマーケターなのです。

Curiosity makes you
好奇心が人をつくる



海野裕@野良猫教授

これからの時代、好奇心こそがその人を形作っていきます。
好奇心こそが「思想・哲学・美学」を作り、
その人「らしさ」を作っていくのです。

AI時代を生きるすべてのひとへ。
ぜひ色々なことに好奇心を持って果敢にチャレンジして欲しい。
何かに興味が持てなくなったらもうお終い。
そんな風に、いつまでも何かに興味を持ち続けて欲しいなと思います。
それこそが生きるエネルギーだからです。

ポリフォニーとは何か?

POLYPHONYはポリフォニーと読みます。
音楽用語です。
一つのメロディではなく、
複数のメロディで編まれた多声音楽のことです。

ファッション、
クルマ、
ロードバイク、
モーターバイク、
水上バイク、
音楽やコンサート、
猫、
本、
ワインや食事などなど。

ロードバイクで行く若洲海浜公園

人生は好きな物事が響きあってできている、そう考えてみようと思うのです。さらに、ぼくはぼくの好奇心が向かうモノゴトの共通項をいつも考えてきました。

ぼくたちの人生は、興味のあること、
好きなことのポリフォニーでできている。

海野裕@野良猫教授

そして、そんな物事は日常を非日常に、もっと言えば冒険に変えてくれる力がある、ということに気づいたのです。

ぼくのビジョン:ポリフォニストを育てよう

好奇心に従って生きていく、というライフスタイル。
そうしたライフスタイルを作っていくのが「好奇心マーケティング」です。
そして好奇心はたくさんあっていい。
たくさんの好奇心を持つ人。
それが「ポリフォニスト」です。

ここで参照したいのが、ぼくの愛するオートバイ。
BMW Motorradの掲げるキーワード。
それがこれです。

Make Life a Ride.
人生を、旅するように生きる。

©️BMW Motorrad
オートバイは日常を旅にしてくれる。

つまり、人生を旅のようなものにしていこう、ということです。思えば旅は日常に差し込まれた非日常。ぼくの好きな作家、稲垣足穂はこんなことを言っています。

夢は時間の流れに対して垂直に立っている。

稲垣足穂

夢と同様、旅も時間の流れに対して垂直に立っているものだと思います。

これからの人生、
仕事も遊びもすべて、
旅のような非日常なものにしていきたい。
そうすればすべての瞬間を慈しむことができると思うから

ぼくの人生のポリフォニーを形作る、
愛すべき日常を非日常な旅にすることで、
21世紀半ばに相応しい、
そして人生折り返し後半に相応しい、
新しい生活の質を考え、創り上げていこうと思っています。
そしてそれこそが、

AI時代の
生活者が主役となる
マーケティング、
「好奇心マーケティング」だと考えるのです。

マイクロビジネスオーナーは
須く「好奇心マーケティング」を行う必要があります。
それが時代の要請だから。
そしてマイクロビジネスオーナー自身が
好奇心に駆動される「哲学・美学」を持つ、
カッコいい大人になること。
そんな経営者を数多く作り出すこと。
そのためにCURIOSITY Marketing Labは存在します。

ポリフォニストがたくさん存在する社会。
それが私が考える創造的な社会です。
そしてそれはヨゼフ・ボイスが語った
「誰もアーティスト」である社会とも呼応するのではないか。
そんなことを考えています。

さあ、あなたも「好奇心マーケティング」を共に実践しませんか?
メンバーシップにご加入をご検討ください。

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海野裕(株式会社インターテクスト代表取締役)
おぉ、感謝感激、雨霰でございます😺