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スイフトスポーツの除電チューニング その2

思わずアクセルを戻した

スタビライザーに汎用マジ軽ナットを取り付ける為に、エンジンをかけてハンドルを切ってもらいました。ボンネットを開けるとエンジン音が結構気になりました。
カムカバーがプラスチック製というのもあるのでしょうけれど、音をエアクリーナーボックス上の遮音ウレタンスポンジとボンネットの裏側のグラスウールで遮音していました。
カバーの写真は「その1」とは替えましたが、実車はスズキブルーです。
イエローもよく見かけるし、似合っている色だと思います。

顔つきが精悍になりました

1回目の走行前に取り付けた物の続きです。

右下に純正のエアフィルターが見えますが、ボックスの高さは低いです。
スタビライザーのエンドに取り付けます
マフラーはバンドタイプで高速走行が狙いです

1回目で施工した場所です

・ターボチャージャーのアクチエーター
・スタビライザー
・インシュレーター
・ラジエターホース
・インタークーラーホース
・エアクリーナーボックス(除電ネット)
・マフラー
・その他
※前後サスペンションには取り付け済み

2回目に追加で施工した場所です

・タイヤ
・アーシング

サスペンションとスタビライザーは同時に取り付けた方が良い。相乗効果が得られるからです。
最初の取り付けでのインプレッションは「その1」で書いた通りです。
細かい事はまだありましたが、走行時間が短いというのもあります。
1回目の走行テストから戻って来て、予算オーバーですが体験という事でアーシングを付けていると…。「あれっ、タイヤに付いてないよ!」。
先入観とは良くないもので、サスペンションに付いているのだから、タイヤにも付いていると思い込んでいました。
タイヤは除電の一丁目一番地なのに…。またもや予算オーバーですが、タイヤにマジ軽ナットを取り付けました。
何度も書いている通り、静電気は発生している場所で除電してしまうのが効果が高い、そのため要所要所に取り付ける必要があります。それも適当に取り付ければいいというものでもありません。ですから、お買い上げ頂いたお客さんには丁寧に説明しています。これには今までの経験とノウハウがものをいいます。
取り付け易さと安全性、除電の効果を判断しながら慎重に取り付けます。
数分で作業終了、再度走行テストに向かいました。比較するのですから1回目と同じドライバー(オーナー)とご友人。出がけに「同じルートで走って下さい。どの位の回転数かも見てみて下さいね」とお伝えしました。
このように、変化に気付き易いように導くのも、仕事の一つです。

先程と同じ位の時間で戻って来ました。「さっきと比べてどうでしたか?」このような時は誘導しないような聞き方をします。そして、質問するようにして変化を聞き取る事もします。そのインプレッションです。
・気にされていた「ミッションの入り」は、エンジンの除電でも少し改善はしましたが、更に良くなり「スムーズに入る」ようになりました。
・1回目で感じていた「3速にシフトチェンジしていた速度でも、2速でまだ行ける。(同様に)4速にシフトチェンジしていた速度でも3速でまだ行ける」のが、更に改善したそうです。
・ハンドリングやコーナリングの改善。コーナリングでステアリングの切れ角に対してタイヤが付いてくる。これは、タィヤを除電したのと、サスペンションとスタビライザーの除電の相乗効果です。本来ならタイヤは最初にやるべき箇所でした。
・アクセルを踏み込んだ際に、体がシートに押し付けられる感じ
・エンジン音が少し静かになった
・アクセルを今までの感覚で踏むと、思ったより進むのでアクセルを戻した
・車がスーッと進み続ける
・今までよりアクセルを踏まなくても同じように走れる

このようなインプレッションでした。使用回転数域を見るように促したので、この走行テストの主要回転数は1,500~2,000rpmだったそうです。
ということは、アクセル開度は2/5かそれ以下でしょう。それでもこれだけ感じ取れたのです。
実際にもっと距離を走ったり、高速走行や路面状況の悪い箇所を走れば、もっと気が付くはずです。
サスペンションだけは除電していましたから、その動きは良かったのですが、除電はバランス良くすると相乗効果がありますので、ハンドリングも更に改善した。
1回目に比べると、全体的に走行性能が底上げされたのです。

オーナーさんは最初からずっとマスクをされていたのですが、興奮されたのでしょう、思わずマスクを外してインプレッションを語り出しました。
一応、インプレッションを伺えたので、友人が予算オーバー分を外そうとすると、「外さなくていいです、ディチューンになっちゃう」と止められました。
結局、予算オーバー分を一つも外さずにお買い上げとなりました。
もう少し時間と予算があれば、更に数か所に取り付けたかったのですが、制約がある中でも大満足されました。
ご本人曰く「ノーマルで良かった。下手にチューニングするよりずっといい」との事でした。
会話している中でご説明しましたが、社外の吸気効率の良いとされるエアクリーナーを付けても、フィルター式、スポンジ式にしろ、原料は石油由来です。
これはフリースと同じでとても帯電し易い物質で、空気が通過する事で帯電して流れが悪くなる事には変わりありません。もちろん、ノーマルよりは吸気効率は高いのですが、静電気の事まで考えてはいないのです。

それならば、低予算でノーマルの性能を上げて対処する。これも一つのチューニングの方向性です。取り付け時間だけなら2時間強といったところでしょうか。これはテスト走行の時間を省いた時間ですが、いろいろと説明しながら取り付けをしたり、アーシングケーブルを作ったりしていますから、その時間も含めてです。
オーナーさんは改めて静電気の悪影響と除電の効果を再認識されました。
最後にご友人の車のエンジンルームを見せてもらいました。こちろは各所施工済みです。
とても綺麗にされていて驚いたのですが、ブレーキのマスターシリンダーを指さして、「これ○E〇のです。これを付けるとブレーキのタッチが良くなるんです。家内の車にも付けました、一個2万いくらですけど」と話しました。
すかさず友人が「ウチのなら2個で2,000円だよ」と返していました。
○E〇のグッズの理屈は私は良く知りませんが、効果の噂は耳にします。
どうやら除電とは違うらしいし、自分で使った事は無いので評価はしません。ご本人がそれだけの価値のある物だと購入されているのでとやかく言う気はありません。

私は除電は投資だと考えていて、それに賛同されるヘビーユーザーさんはたくさんいらっしゃいます。投資とは「何かの見返りを求めて、お金を使う」事です。ですから、使ったお金以上のメリットがないといけません。
株式ではローコスト・ローリターンかハイリスク・ハイリターンのどちらしかありません。チューニングも同じような面もありますが、ハイコスト・ローリターンのリスクもあります。
除電の面白いところは、「動きを邪魔をしている静電気を取る」ので、リスクはほとんどありません。低コストの割には物がまとも(本物)ならば、リターン率は結構あります。
それでいて、エンジン音が静かになった事でも分かるように、各部品が少ない力で作動しますから、摩耗が少なくなります。という事は、部品の寿命が延びるというリターンもあるのです。
ご自分の走行テストの経験を惜しみなく提供して下さったSさんに、感謝致します。
スイフトスポーツはこの後もかなりチューニングされている車両にも取り付けをして効果が確認されています。また記事に出来ると思いますので、お楽しみに。

政府は結局、某省の言いなり政権で、これだけ物価が上がっているのにガソリン税のトリガー条項はそのままで、補助金も減らす方向で決まりそうです。つまり、燃料代の高止まりはこれからも続きます。
テレビは殆ど見ませんが、とにかく「どうやったら節約出来るか」という番組をよくやっていますが、我慢ばかりではつらいです。
少し投資をしてみて、部品が長持ちするという節約をしつつ、スムーズで快適なドライブをするのはありだと思います。

特にこれからの年末年始、長距離運転をする方も増えます。地球温暖化と言われていますが、何故か大雪のニュースもよく目にします。温暖化しているなら雨にならないとおかしいのですが…。
渋滞ではノロノロ走行やストップ&ゴーでいらいらします。タイヤの転がり抵抗が減って出足が良くなりますから、ECOモード発進でもするっと走り出す。ロードノイズが減って、クッション性もかなり改善される。
タイヤの性能を引き出すから、安全性も高まります。スタッドレスタイヤの記事を書きましたが、なぜタイヤのゴムが硬化すると不安定になるのか、図を描いて解説したところ「あれ、分かり易くていいねぇ」とお褒めの言葉を頂いたので、リンクを貼ります。
スタッドレスタイヤもブロックタイヤの一種ですし、ブロックではなく一般のタイヤでもゴムの硬化のデメリットは同様です。

数日後、また友人を訪ねる事となりました。ちょうど同時刻に業者さんのジムニー シエラの除電チューニングが入ったとの事で、どうせ手伝う事になるのでツナギを持って行きました。

ジムニー シエラ 1,000cc NA A/T

施工箇所は上記のスイフトスポーツと基本はほぼ同じ。最近のジムニーはフロントデフ、センターデフ、リアデフとデフが3つも付いています。
これは、軽自動車のジムニーも同じで、必要だから付いているのですが、いくつものギアが粘度の高いオイルの中で動くので、エンジンパワーを多く食われる部品です。という事で、各デフも除電します。
その他スイフトスポーツではやれなかった箇所も車高が高いので、ついでにやろうという話になりました。
事前に聞いたのは「タイヤを太いのに替えたら、ロードノイズが大きくなった。それが静かになるかな?」。それはなります。「スタッドレスタイヤにもマジ軽ナット!」の解説の通り、ゴムが柔軟になれば、ロードノイズも低減します。
ジムニーの除電の詳細はお問い合わせください。
ジムニー シエラ用の後付けのターボチャージャーがあるそうですが、40万円位するそうです。大幅にパワーを上げるには正当な価格だと思います。
ターボならシリンダーヘッド脱着は必須、コンピューター、マフラー、インタークーラーも含めてセッティングしないといけません。プラスいくらかかるのでしょう。
敷居が高いからそこまでする人はかなり少ない。その点除電チューニングなら数万でそこそこ効果があり、とても走り易くなります。
そして、車を降りた際の嫌な「パチッ」もほぼ無くなります。
除電チューニングの手始めはタイヤから。タイヤで確認してから次に進んで下さい。上記のように写真を送って頂いて、確認しながら進めています。

マジ軽ナット 自動車用とオートバイ用のみメルカリでも販売を始めました。メルカリのホームページで「マジ軽ナット」と検索して下さい。

お知らせ

12月15日(日)午前6時より 神奈川県厚木市あゆみ橋で開催予定のエクスチェンジマートに出店の申し込みをしました。。
天候による開催の有無は、開催予定日前日の13時にエクスチェンジマートのホームページで発表となります。
開催当日は、ネットでは公開していない特許証と、ベンチテスターで測定した除電前後の性能曲線のグラフ、理論通りに除電して排気ガスの有害物質がほぼ無くなった測定器の写真もお見せします。
性能曲線のグラフの写真撮影はお断りしております。

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