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自動車開発の思い出 その26

日本と外国の違いを実感

旅行でも少しは役に立つ体験を書きます。欧米での滞在の日常生活で経験した事です。
海外でのよもやま話だと思って読んで下さい。
現在では誰でもクレジットカードを持っていますから、このような経験はまずしなくて済みますが、昭和を知らない方は「へぇ~、こんな時代があったんだ」でしょう。
昭和の終わりでさえ米国では現金(お札)の信頼が低く、テスト走行に使うレンタカーはクレジットカードでないと借りられませんでした。
基軸通貨の米ドルは偽札が多いのです、特に某国が戦略的に偽札を製造していたせいもあります。
今はクレジットカードの大安売りで簡単に手に入りますが、当時は審査が厳しくてかなり敷居が高かったのと、必要性を感じず私は持っていませんでした。海外に行く機会が増えて「やはり、持っていた方がいいだろう」と思って年会費無料のシェル Xカードを取得しました。
本題に戻ると、日本人に比べて欧米人はお客様に対する意識が随分違います。
米国で当時の人気シンガーのカセットテープ(笑)を見つけ、現金で$100札を出したら、レジの人があからさまに嫌な顔をします。
「そんな事を言ったって、細かいのが無いんだから仕方ないでしょう?」と思うのですが、彼らはそうではないのです。
日本だったら、絶対にそのような顔はしませんね。「お買い上げありがとうございます」ですよ。
レジのおつりも、当時は自動で出て来るなんてありませんから、レジ係が計算するのですが、日本なら瞬時に頭で計算して、¥100-76=24と間違いないおつりが渡されるのですが、彼らは足し算です。
$76に札やコインを並べていって$100になれば、計算が合っているという計算方法。
だから、$100札で安い物を買うと、面倒だから嫌がるのでしょう。これはフランスも同じようでした。ドイツはどうだったかな?忘れました。
日本は「読み書きそろばん」と言うように、国民の教育レベルが高く、私のような数字の苦手な人でもある程度の計算は出来ますが、米国は教育のレベルの差は日本の比ではありません。

当時はレストラン等のチップは現金でしたから、面倒でした。常にチップ分を確保しておかないといけないからです。フランスで細かいのがなくて5フラン(当時)玉を置くと、長く住んでいる友達から「それ、多すぎるよ。その金額が当たり前になっちゃうよ」と何度も言われました。5フランのチップが当たり前になると、他の客が困るという訳。
余り多すぎてもいけない、少ないのもダメ。チップのいる国は面倒くさかった。
現在では、クレジットカードで「何%をチップにしますか?」と料金に上乗せになるので、大体は10~20%。トータルで考えると多く支払う結果となっています。

今や日本では素晴らしいレジが開発されて、間違いないおつりが出て来ますが、欧米ではおつりの金額が合っているかどうか、その場で確認しなければなりません。計算が合っていないことが前提なのです。
その点、今はスマホ決済、電子マネーやクレカが普及しているから楽になりました。ただ、クレカはスキミングに注意しなくてはいけません。私は被害に遭った事はありませんが、しげ旅の大山さんはアフリカだったかな?
買っていないものが請求されていて、カード会社に「スキミングされたと思う」と通報して難を逃れました。
随分前のお隣の国の万博では、「会場にあるたくさんの店が、まるごとスキミングをする為の店舗だった」と経済ジャーナリストの須田慎一郎氏が話していましたが、安全保障を勉強してる私としては、お隣の国に行く事自体あり得ませんね。

ドイツでは昼休みはスーパーも昼休み。ドイツ人の友人は朝食のパンは朝早くに店に買いに行っていましたから、食品は出勤前に買うのが常識なのでしょうけれど、ドイツの冬は寒いですよ。土日もスーパーはお休みです。
それに慣れているとはいえ、日常生活に支障はないのでしょうかねぇ。
心配になっちゃいます。
土日空いている店は、主に観光地の店やレストランと空港。出張だから、必然的にそのどれかで食べる事になります。
休日はスーパーが閉まっているので、空港に買い出し。一度、どうしてもトイレに行きたくなったものの、アウトバーンで立ち○○は出来ないので、相当無理して我慢していました。
本当に膀胱が破裂しそう。日本の高速道路だったら、間違いなく路肩に車を止めて…でした。
「全く、日本人はマナーがない」と言われないよう、必死で我慢したのです。

空港で買うのは安い白ワインとカリカリで小さくて酸っぱいキュウリのピクルス。仕事から戻ると、カリカリのピクルスをつまみに部屋で呑む。小さな楽しみです。
ちなみに、日本でドイツ風のソーセージを食べると、多くは粒マスタードが出て来ます。

ドイツ人の友人宅での食事、これを毎日のように食べます

これを本格的だと思っていましたが、公私に渡って一番滞在・回数共に行っているのがドイツですが、粒マスタードが出て来た事は一度もありません。YouTubeの”山田五郎 オトナの教養講座”で、彼がオーストリアに留学していた時の話で、「あちらは安っぽくて辛くないマスタードだけど、日本では売っていない」と言ったのを聞いて、「そうそう、確かに日本で売ってない」と思い出しました。
そうしたら、最近日本のスーパーでHEINZのマスタードが売られるようになりました。さっそく買いましたが、この懐かしい味です。高級感はありませんが、一度お試しあれ。
ソーセージと一緒にかなりの量のマスタードが添えられるんですが、ほとんど辛味はない西洋マスタードだから、たっぷり付けて食べる。日本のからしは香辛料扱いですが、欧米では味付けの位置づけです。

同じく名物なのが、シュニッツェル。カツレツのようなもの。これは美味しいです。それで、山田五郎がシュニッツェルに日本のソースをかけて食べるのを教えたら、向こうにはそういう文化がないので、「これ、すごくオイシイね」となり、ソースと安物の西洋マスタードを交換していたそうです。
そうか、今度行く時にはお土産にソースで決定。

ドイツでビックリしたのは、レストランでウェイトレスが料理を運んで来て、テーブルに置いたのですが、なにか違和感を感じて見ると、目の前にごっそりのわき毛が…。後でチームの人に聞いたら、わきの処理をするのは芸能人や俳優位なんだそう。全くの黒色ではないけれど、見慣れていないので、そこはちょっとげんなり…。食欲も今一つになります。
店については米国は田舎でも24時間営業のスーパーもあれば、土日に開いている店もある。その点は生活し易いです。米国出張で滞在したモーテルは、24時間営業のスーパーの隣。あえてそのモーテルを取ってくれていたのですが、さすがに夜間は買いには行きませんでした。
フランスでもしばらく滞在した事もありましたが、店の営業はドイツほどではありませんでした。
安い食材屋はアラブ人の店。よく「アラブ屋で買ってくるよ」と買いに行っていました。ただ、片言のフランス語が通じない事も多かった。コーヒーのドリップペーパーを買いに行ったものの、どこにあるか分からず、英語とフランス語を混ぜて、Where Cafe'(カフェ)drip Papie(パピエ=紙)と言ったものの、伝わらず買えずに帰って来ました。

フランスのスーパーのレジはベルトコンベア式です。前の客との区切りで棒を置き、次の客と区別します。ベルトがグーっと動いて、レジを打つ。
愛想はありません。映画の「NIKITA」で主人公の女性が初めてスーパーで買い物をするシーンがありますが、そのものです。
蚤の市にもよく行きました。出物が手に入り易いのは、早い時間帯。
エクスチェンジマートと同じですね。でも、居候していた家の主の従兄弟が朝が苦手でして、一緒に行く頃には良い物は売れてしまっているようでした。片言のフランス語は話せますが、数字が苦手で価格交渉は出来ませんから従兄弟に頼んで交渉してもらいました。 

フランスはとにかくパンが美味しい。バゲットなんか何も付けなくても食べられる美味しさ。
「農業国で、小麦やバターが美味しいからだよ」と聞きました。牛乳も美味しいのはおそらく、乳牛の品種と飼料と低温殺菌だと思う。ロンドンに住む葉加瀬太郎氏も「イギリスのミルクティーが美味しいのは、牛乳が低温殺菌だから」と言っています。
ただ、フランスではパリや大きな都市は、夏はバカンスシーズンとなり、多くの店が店を閉めてバカンスに行ってしまいます。そうすると、明らかに人が減って街が閑散となるのです。当然、開いているカフェやレストランもある程度しばらく閉店となりますから、これも困る。
パリオリンピックはちょうどその時期になったので、防犯上開催し易かったはずです。
フランス人からしたら、日本人もアジア人のくくりで見分けはつかないのですが、服装とか振る舞いで「日本人だろう」となんとなく判断しているそうです。お隣の国々は服装もそうですが、マナーの悪い人が多く、当然評判は悪い。
しかし近年は大量の移民が入植し、随分治安が悪化してしまいました。
とにかくフランスにいると、一日何回もカフェに入る。お金もかかるけど、仕事も滞る…と思うのですが、更にバカンスですよ。それで、暮らして行けるんだから…、大して働かないのにね。

仕事で高級車の評価をするので、車の建付け(組み立て具合)とか、操作したフィーリングとか、テスト走行の評価などを細かく何段階かに分けて評価点を付け、役員報告資料にまとめていました。
現地人に評価してもらった事で、見事に各国の特徴が出ました。米国人は殆どが満点。O kay, Goodばかりで、それでは評価になりません。一方、日本人は実に繊細で細かくチェックする。とても真面目に、いちいち考えながら評価します。
ドイツ人は日本人ほどではないけれど、それなりに考えて評価していました。正直、米国人のほぼ満点って意味あるの?と思っていました。

欧米人との違いが顕著に出るのが温度に対するもの。欧米人は暑い、ちょうど良い、寒いしかないんですよ。本当です!
日本人なら、凄く暑い、暑い、けっこう暑い、少し暑い、ちょうど良い、少し寒い、けっこう寒い、かなり寒い、凄く寒い位の気温の変化はよく口に出すでしょう?
だから、よくテレビにも写るけれど、周りの日本人が冬服を着ているのに、日本に来た欧米人がTシャツ1枚だけ、なんて光景になるのです。
おそらく、日本には四季があって季節のうつろいを経ながら、様々な料理も含めて季節を敏感に感じる。
ドイツは「パンを先に食べるか、肉を先に食べるか、ジャガイモを先に食べるかしかない」(ドイツ人の友人談)から、あまり季節感のある料理は少ない。
米国人は基本はカウボーイ。赤肉をたんまり食べる。そして牛を追う生活がベースだったからです。大雑把で細かい事は気にしない。だから、レースでもオーバルコースをグルグル回るとか、ドラッグレースみたいに、結果がすぐ出るのが好み。
サッカーの人気が今一つなのも、おそらくルールの煩雑さにあるのではないだろうか?
ちなみに、英国人は食に興味がない。昔よりは美味くなったとは聞いたけれど、フィッシュ&チップスでさえ美味しくなかった経験があります。
あれって、シンプルだから美味しくしか出来ないと思うのですが…。英国で一番美味しかったのがイタリア人が作るピザだった。という、悲しい実体験がありました。

その点、食に於いてはフランスは感性が鋭い。近年は、日本のだし文化も広まっています。
昆布とかかつお節を使い分けるフランス料理店も増えて来ました。石垣島に行った時に、塩の専門店があって、私は料理もするので、良さそうな塩を探していたら、明らかにフランス人の男性が味見をしながら、良い塩を探していたのを見ました。
世界中回った訳ではありませんが、旅だけではなく長期滞在をするとその国の事がよく分かります。

マジ軽ナットは日本発祥。だから日本人に使って貰いたい。
海外にサンプルを送ったけれど、日本人にさえ説明が難しいのだから外国人ではなおさらです。
日本にはタイヤが付いている乗り物が4億台もあるそうです。ならば、当分は国内のマーケットだけの販売で間に合います。
自動車から一輪車、車いすまで。その殆どにはエアーバルブが付いています。ごく一部の特殊なエアーバルブでなければマジ軽ナットは取り付けられ、除電の効果が体感出来ます。
まずは普及率1%を目指しています。

1月19日(日)午前6時より開催予定のエクスチェンジマートに出店の申し込みをしました。当店は6時半位の開店を予定しています。
天候による開催の有無は、開催予定部前日の13時にエクスチェンジマートのホームページで発表となります。

会場に来られない方は、ネットショップをご活用下さい。除電チューニングの入り口はタイヤからどうぞ。

メルカリでも自動車用とオートバイ用の販売を開始しました。「マジ軽ナット」で検索して下さい。


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