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ロンドンーケルン-オスロ 三都物語  その5

遂にノルウェーまでやって来た

ドイツでは家族ぐるみで歓迎を受け、以前パリから行った時にパスポートを落としたり、アウトバーンでパンクして迷惑をおかけしたお詫びをしました。
会長の奥さんには、日本の美しい伝統の絵柄の巾着袋をプレゼントしたら、大変喜んでもらえました。
好評だったノルデナウに行く途中に展示してあったフェラーリのF-1マシンのフロント写真です。
F301Bあたりですかね、詳しい方に教えて頂きたいです。

#1 M,シューマッハのマシン

古いポジなので色が変色していますが、現代のマシンは空力や安全のために色々とごちゃごちゃしていますが、スッキリしていていい感じです。
F-1マシンを間近に見たのはこれで2回目、1回目はすぐ目の前(2m程)での爆走を見ました。これもそのうち書きます。

当時はネットがやっと普及し始めた頃。ですからノルウェーに行くにあたって、「地球の歩き方」以外に情報が少なく、「じゃぁ、調べなくちゃ」と広尾のノルウェー大使館に行ったら、「ここは大使館なので、スカンジナビア政府観光局に行けば、いろいろと資料がありますよ」と教えてもらい、地図とか観光案内をもらって来ました。

今は無きスカンジナビア政府観光局でもらって来た資料

調べたら、スカンジナビア政府観光局は随分前にデンマークが撤退するのを機に閉鎖され、現在はノルウェー政府観光局となりノルウェーのみの扱いとなっています。
ドイツからノルウェーに行く方法に悩み、客船で海路で行くことも検討していました。それはそれで面白かったと思いますが、時間がなく結局は旅客機を選びました。

日本を発つ時に「ようやく準備が出来た、ノルウェーに行くぞ!」と気分が高揚していたのですが、家内はそれほどでもなかったみたいです。
フランクフルト空港から乗ったのは、初めてのレシプロ(プロペラ)機。
コミューターですね、ちょっと不安はありました。
ご存じの通り、ドイツの海は北海側しかありません。北海を超えてオスロ国際空港に向かいます。
途中、上空から海面に小さな白いフレークがたくさん見えて、「あれは何だろう?細かい氷河が浮いているのでは?」と思いつつ、前の席に座っていた黒人の子供と仲良くしながら短い旅客機の旅です。

FAXのやり取りで、会長の家はオスロ空港から電車で2時間程のところ。
もちろん空港内の駅からも行けますが「始発ではなく次の駅も空港内から行ける」と書いてあって、?でしたが、「行けば分かるだろう、ウソを書くわけないし」と思っていました。
オスロ空港に下りる時に旋回すると、ヴィーゲラン彫刻公園の有名な人が詰まっている彫刻の塔が見えて「いよいよ北欧に来た」と実感しました。YouTubeのしげ旅で、この公園に行っていたいたのを見て懐かしかった。
私達は時間の都合で行けませんでしたが…。
空港は「これが国際空港!?」と思うコンパクトさ。映画で見た「オスロ国際空港」のイメージとは大違い。無事着陸して入国、例の「次の駅」を探します。
特に苦労する事もなく駅が見つかり、在来線で指定の駅に向かいます。
今ならスマホで確認しながら行けますが、添乗員はいませんから全て自分達で判断しないといけません。

「世界の車窓から」のような窓越しに見る車窓はドイツとも違います。
ヨーロッパの家並みは小ぢんまりしていて、きれいでかわいいのが好きです。
車窓から見えてびっくりしたのが、TOYOTAのディーラーがあった事。
「さすが世界のトヨタ、こんな所にもあるんだ」と思わず口から出ました。
田舎の小さな駅に降り立たったのは私達二人だけ。太ったオッサンが手を振っています。「あれ、かなぁ?」近づくと、私の名前を呼ぶので間違いありません。
旅客機の到着予定時刻は伝えてあったので、空港からの時間を計算して来てくれたのです。ドイツのミーティング以来、8年ぶりの再会です。

「随分太ったね!ブレーメンの時は飲み過ぎて次の朝に吐いていたの、覚えているよ」なんて言いながら、彼の家に向かいました。
家に着くと「俺の車だよ、見せてあげる」とカバーを外すと、英国製のVAXHALLという聞いた事のないシルバーのスポーツカー。日本でこのメーカーの車を見たのは一度きり。このメーカーのオーナーズクラブの会員でもありました。
家は小さい2階建ての木造のかわいい家でした。隣の家の庭にルバーブ(寒冷地に生える酸っぱいフキに似た野草)が生えていて、それを勝手に摘んでかじったら相当酸っぱかったらしく、「オエッ」となり、人の庭に投げていて大笑い。

以前送って来た写真に一緒に写っていた、金髪の少女のティナちゃんが小学4年生位になっていました。お兄ちゃんはお年頃もあってか、シャイな少年で引きこもりがち?部屋にいる事が多かった。

雨の中、一家と小さな魚港に買い物に行きました

「一緒に買い物に行こう」と誘われて近くの小さな漁港の店に行き、魚を選びます。彼は、「この魚でいいか?」と小鯖を指差しました。
ノルウェー産の魚と言えば、有名なのはサバかタラですから、「OK、それ好きだよ」と購入。
彼がその魚屋で働いているトルコ人に、「彼らは何国人か分かるか?」と聞いたら、「中国人?」と言われました。ここでも、東洋人の見分けは難しいよう。

帰路の途中に小さな湖がいくつもあって、立ち寄るとどれも水が澄んでいてきれいなのです。「この水は飲んでも大丈夫だよ」と言っていました。
豊かな自然が残っているからなのでしょうね。

北欧ならではの荒涼とした風景が続きます

家に戻り、ご夫婦と長女と5人で近くの国立公園を散策しました。雄大な自然がすぐ近くにあるのです。7月といっても北欧だからやっと春が訪れた位の感じで、小さな花が咲き乱れています。
「きれいだねぇ」なんて言いながら散策していると、ティナちゃんがその花をプチッと摘んじゃった。日本では国立公園の植物を採るのは法律違反なので、家内と顔を見合わせてしまいました。もしかすると、ノルウェーではOKなのかも知れないので、見て見なかったふりをしました。
家に戻ってお茶を飲みながら家の中をよく見せてもらい、ふと窓に目をやるとガラスに温度計が貼り付けてありました。なんとその温度計の最低気温はー50℃!さすが北欧ですね。
夕食のメインは鯖のムニエル。ただムニエルにしただけなのに、凄く美味しい。
寒いから脂がのっているんですね。日本人は米が主食なのを知っていて、お米を添えてくれました。久しぶりのお米です。

「俺のオートバイを見たいだろう?」と地下室に連れて行かれ、ドアを開けるとそこに5台の日本製オートバイが並んでいます。日本から輸出されてはるばるノルウェーまで来たオートバイに出会う、なかなか出来ない経験だと思います。
なぜ地下室にガレージがあるかというと、北ヨーロッパ以北は寒いのと多くの家が小さいので、だいたい家には地下室があり、そこが物置兼食糧保管庫となっている家が多いのです。ドイツの会長宅も同様でした。
地下は地上よりは寒くならないし温度変化も少ないから、乗らない時は地下室に地下室に保管するのでしょう。
「違うよ、冬は雪で乗らないからでしょう?」と思うかも知れませんが、彼らは大型のオートバイにスパイクタイヤを履かせて雪上を走り、雪の上にテントを張って寝泊まりします。その写真を見てビックリしました。
ノルウェーはとても寒いのですが、「スカンジナビア半島の西側は暖流が流れているから、北の方でなければ雪はそれほど積もらない」のだそうです。そういえば、フィヨルドが凍って入港出来ないというニュースは聞いた事はありません。

その地下室のコレクションを見て、私が「Undergraund collection」と言いました。彼はちょっとビックリした様子。Undergraundは非合法という意味合いがあり、それを地下と引っかけて言ったのです。それが分かり面白がっていました。
「明日は軽くツーリングに行こう」、「OK」。ツーリングはノルウェー行きを打診した時からの約束で、日本人は彼らに比べたら頭が大きいから、事前に頭のサイズは伝えてありました。もちろん、国際免許も取っています。
さて、明日は夢に見たフィヨルドツーリングです。

ツーリングからレースまで、タイヤが持っている潜在能力を引き出せば、走行安定性が良くなえうから疲れにくい。オートバイでは恐怖でしかないコーナーの縦溝の走破性も高まります。
そればかりではなく、転がり抵抗が減るのでタイヤが長持ちします。
つまり、マジ軽ナットという投資をすると、安全性が高まって走りを楽しめる上に、お金が節約出来るという見返りがあるのです。柔軟に動く事でタイヤ本来の性能が引き出せば、安全性も高まります。
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