記憶の中の風景(27)
2007年2月、東京マラソン2007が開催された。記念すべき第1回大会に当選した丸ちゃんは応援に来て下さいねとボクに言ったが、マラソンに興味のないボクはテレビで応援しますよと素っ気なく答えた。後々、応援に行けば良かったと後悔することも知らずに。
東京体育館のトレーニングルームに行くことになったが、どんな格好をすれば良いのか何が必要なのか全く分からない。丸ちゃんはシューズさえあれば、あとは適当で良いですというが、その適当さえ分からない。
今まで一度も行ったことがないスポーツ用品店に行き、ジムで着るものを探した。それだけではなくシューズもバッグも必要だ。運動するにはお金が掛かるということをこのとき実感した。
それなりの格好と持ち物が揃ったので東京体育館のトレーニングルームへ丸ちゃんと行くことにした。このとき担当していた案件で一緒だったアカツさんが参加するというので三人で千駄ヶ谷駅の改札を抜けた。
1回500円でトレーニングルームを二時間利用できる。料金が手頃なのはありがたい。初スポーツジムは分からないことだらけで、ボクは丸ちゃんから説明を受け、見よう見まねでトレーニングマシンを操作した。
つづく