【今日の臨床】左肘に痛みが出る50代男性。後編
※写真は施術中のイメージ写真で、本文とは関係ありません。
前編がまだの方はこちら↓
食事の量を減らし咀嚼を増やしても、痛みが取れるまではいきませんでした。
膵臓に負担をかけているのは、どこなのか?
改めて診ていくと、左手の人差し指が怪しく感じました。
ちなみにこの男性は、お花を取り扱う仕事をしています。
個人ではなく、お店などにお花を卸しています。
右手はハサミをよく使っていることは知っていました。
左手はどんな感じで使うんですか?と聞くと、拇指と人差し指と中指でお花を摘んで持つことが多いと教えてくれました。
そして、その摘む時の指を見せてもらうと、これが原因だと思いました。
何故なら、摘んでいる時の人差し指が反りながら捻れていたからです。
人差し指は、腕に対応している指です。
末節骨→手
中節骨→前腕
基節骨→上腕
この男性は、第一関節と第二関節の間にある中節骨が捻れるような癖がついてしまっていたのです。
もしかしたら、この人差し指の捻れが影響しているのでは?と思ったのです。
そこで、人差し指の捻れに対してアプローチしてみました。
すると、左橈骨頭の辺りや足裏の膵臓の反射区、胸椎8〜10番の左側に出ていた硬さが全て緩んだのです。
まだ断定は出来ないが、これでほぼ間違いないと思われる。
また、過去の臨床から、人差し指は胃と関連する指ということが分かっています。
そして、膵臓は胃の裏側にある臓器です。
そのような繋がりも影響したのだろう。
指が身体に影響する症例はこれだけではなく、他にもたくさん診てきました。
指は単に物を掴んだりするだけではないのです。
指と身体は密接に繋がっています。
膵臓に負担を掛けているのがどこなのか見つけられず、もやもやしていたが、これで間違いないと思うので、すっきりしました。
僕の中で原因が分からないというのが、一番嫌なことなんです。