ボキボキ=整体じゃない
骨盤矯正・ボキボキ手技・ストレッチを
一切やらない異色の整体師トリプルKです。
整体って、ボキボキするやつでしょ⁈と思われている方に向けての記事です。
【お礼】
「ソエジマケイタ(キャラ・写真・似顔絵)」さんのイラストを頂戴しました。この記事にピッタリのイラストです。有難うございます。
ボキボキ=整体。
そう勘違いしている人も多いのでは?
結論から言うと、ボキボキすることが整体とは言えないというのが、僕の考えです。
何故なら、歪んだ関節は歪んでいる場所に問題があるのではなく、他に歪ませる原因があって歪んでしまっているからです。
つまり、歪んだ関節をボキボキしても、根本的な解決にはならないし、体を整えるという本来の目的も達成されないのです。
実を言うと、関節をボキボキ鳴らす手技は、僕も一時期やっていました。やっていたと言っても、もう10年以上やっていませんが・・・。
ボキボキ鳴らす手技をやっていた頃は、正直なことを言うと、関節をボキボキ鳴らしたいからやっていた感が否めません。
関節を「ボキッ」と鳴らすことで、心のどこかで俺って凄いなと(今思えば全然凄くない)自己満足していた自分がいました。
そして、関節を鳴らすことが出来ると、良し!と自分の手技に酔っていたのです。
でもこれは、ボキボキ鳴らす手技をする多くの治療家に見られる傾向です。
そして、今回僕が一番伝えたいのは、
関節をボキボキ鳴らしても、体のバランスが整う訳ではないということです。
でも、ボキボキしてもらって、可動が良くなり、痛みも取れたという声が聞こえてきそうです。
もちろん、全く効果が無い訳ではありませんし、完全に否定するつもりもありません。
ボキボキされるのが、好きな方もいらっしゃるでしょう。
ただ、関節が鳴ったから、矯正されたという訳ではないのです。
ボキッと音がすると、何だか矯正された様な感じがします。
しかし、指鳴らしと一緒で、時間が経てばまた関節は鳴るのです。
つまり、歪みは解消されていないということです。
そもそも、関節が鳴るのは、関節が歪み可動が悪くなっているからです。
逆に言えば、歪んでいない所は、鳴りません。
では、関節はなぜ歪むのでしょうか?
様々な原因があるのですが、
共通して言えることは、必ず歪ませている原因が別にあるということです。
最近実際にあった頸椎(首の骨)の歪みの症例では、過去の左足首の骨折が原因だったケースがありました。
この方は、大昔にゴルフのラウンド中に左足首を捻り、左足首内果(内くるぶし)を骨折していました。
この骨折によって、身体を支える足元のバランスが狂い、頸椎の歪みに影響していました。
この場合、頸椎をいくらボキボキしても、頸椎の歪みは解消されません。
頸椎が歪む原因となっている、左足首の硬くなった骨折部位を緩めなければ、頸椎の歪みは解消されないのです。
この方は、骨折した左足首内果の硬くなった所を緩める事で、土台となる足元のバランスが整い、自然と頸椎の歪みも解消されました。
歪んでいる場所を見つけることは、簡単です。
でも、歪ませている原因を見つけることは、難しいのです。
何故なら、先ほどの症例のように、歪んでいる場所とは全然違う場所に原因があるからです。
その歪ませている原因を見つけて、取り除けば、歪んだ関節は元の正しい位置に勝手に戻るのです。
勝手に戻る?
そう、勝手に戻るのです。
だから僕は、ボキボキせず、歪みを正す事が出来るのです。
歪みを解消し体を整える為には、歪みを生んでいる原因を特定することが重要なのです。