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浮世絵とパンツ
浮世絵が好きです、春画はもーっと好きです。
さぁ、パンツを脱いで朝食だ!
風の谷の国芳
と、いう訳で。
もう大阪の展示会も終了したけど2月半ばに「歌川国芳展〜奇才絵師の魔力」に行ってました。
春画の展示はないですが、美人画を見に行くのがメインです。あと、肉筆画。
歌川国芳と言えば「相馬の古内裏」の御簾の押し除け大きな髑髏が覗き込む、ガシャ髑髏を連想する絵。
展示場所が写真撮影OKだったので、そこだけ人が集中してパニック状態でした。
でももしかしたら、パンダの展示やったんかもしれません。
全然見えなかったから確証はないです。
こちらは紙3枚に渡る大きな・・・と言っても、A4用紙3枚分くらいですが、浮世絵にしては大きな絵です。
1枚の絵を3枚の木版に分けて彫り師が彫り、刷り師が色を刷って、最後に組み合わせて屏風絵みたいに仕上げてます。
面白いのは、世の中の人のほとんどがこの絵を知っておきながら、3枚あるうちの2枚しかピックアップしていない。
髑髏だけ先行して、髑髏を召喚した滝夜叉姫(皆んな大好き将門の遺児)の部分をカットしてる。
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「風の谷のナウシカ」で例えたら、巨神兵に夢中で、復活させたクシャナに気付いてないし、それと戦うアスベルとナウシカも見えてない、みたいな現象です。
あれ、宮崎駿さん、意識した?偶然か。
ま、楽しみ方はそれぞれですね。
かっこいい!って思ってくれて、見る人がいて、金が落ちると収集が捗る、それが1番です。
俳句とパンツと春画
俳句や短歌は決められた文字数の中で、素早く情景を伝える最速手段。
景色、心情、季節、文字を読むだけで全てを切り抜いて頭に連想できる。んやな、と勝手に解釈中です。
伝わりの反応速度は
長編が伝書鳩なら、短編は郵便、ショートショートは矢文で、俳句は糸電話。
俳句は文章界隈のウサイン・ボルトです。
ですが文字にすると少し反応に時間がかかるので体感ではパンチラです。
チラリズムって侘び寂び感と奥ゆかしさがある。
醸し出される色気とはここにある気がする。
浮世絵も俳句の速さでその時代の人や生活、物語の1番の読みどころを一枚の絵に収めて一目で伝えてくれる。
背景に絵と一緒にセリフや説明が書き込まれているものが多く、テレビや映像技術がなかった時代に、手っ取り早く絵で情報を伝えてくれて、絵が主なので文字が読めない人も楽しめる娯楽でした。
バーン!と分かりやすくそれだけを描くので登場からパンツです。
俳句がシズカ・ミナモトなら、浮世絵はワカメ・イソノ。
日本人のDNAに組み込まれしパンツの2大シンボルですね。
ゴム無し春画
覚えてますか?
ルーズソックスにゴム抜きとゴム有りがあった事。
私はルーズはゴム有り派でした、梅雨の時期はすごい蒸れて地獄です。
「その蒸れたルーズを売ってくれ!」と変なおじさん(notケン・志村)に万札持って追われます、もういっちょ、地獄です。
春画はパンツのゴム抜きです。
ストーンっとパンツが落ちる速さで伝わる。
絵の真ん中に女性器ドン!そこに挿入する男性器ドン!ドンドン!終わり。
避妊もクソもなく顔と同じ大きさに性器がデカデカと描かれ、飛び散る体液を表現するために、版面に後から胡粉を飛ばし、立体的な飛沫にする工夫までする。
陰毛一本一本まで巧妙に彫られ・・・てか、どんな気分でこれ彫ったの?
出来上がった版木に色を何回も重ねて刷り、最終仕上げに体液をかけるのは、表現が下品ですがフニッシュ感あり。
✴︎分かる人だけニヤついてください。
様々な体位や、現場(火事場で一発とか)ファイト一発なものも多いですが、中には年齢とともに女性が熟すのを艶かしく年表のように描いているものもある。
これはすごいです。
表情が違うんですよね、髪の結い方や肌の色で若さをを出すのと、表情は固く緊張をしている。
そこから体が慣れて行為を楽しみだすと、目を閉じたりしどけなく舌を出したりし、熟すと、自分から上に乗っかり組んず解れつ乱れていく。
お歯黒つけてたら新妻もの、尼さんや看板娘は職業もの、タコと致しちゃったりと今のシチュエーションものと変わらない。
そして特筆すべきは、後ろにびっくりするくらいびっちりエロいセリフ書き込んでるんですわ。
R指定もの読まれる方は分かると思いますが、いわゆる「セリフ多め」ってやつ。
シチュエーション、擬音、悶え、誘い、いやいや、吐息、たった一枚でフィニッシュです。
いきなり本番のイメージがありますが、皆んな喜べ。
「遊び絵」と言って前戯を描いたものも多数ある。
熱帯夜に花火を眺めて夕涼みする女性。
はだけた浴衣から覗く白抜きした肌に、玉の汗が艶めかしいこと、おや?着物の裾から手が入っている?
よく見れば見切れたいやらしい目が、ふくよかな尻を見つめてる!
こいつは!背後注意?
この手の視点がずれた春画は個人的に広重が妄想力高めでいいです。
現代にいたらいい同人作家になったはずだ。
イメージとしては、オープンスケベ=春画。
いつでもゴム無し!ストーンっと脱げる状態です。
懐から春画
男性は、外で視線に入った性的な刺激(露出の多い人等)を見て興奮し、帰宅後に処理する傾向があるそうです。
これを途中ですると、チカンです、アカン。
春画で目から性刺激を受けて、奥様とお楽しみをするシステムに使われていました。
時には寝床で2人で見ながら体位を真似たり、なんか微笑ましいですよね。
同時に花嫁道具の一つとして、親が娘に持たせる性マニュアルでもある。
初めてで娘が戸惑わないように、これは怖いものでなく、楽しむものよ、という親心。
江戸時代は性に関してとても豊かでした。
これを、女性云々〜とか言う人も多いですが、女もめちゃくちゃ楽しんでたんです。
男が女を抱くためのものですが、抱かれる女も楽しむものだった事を知って欲しいです。
それを証拠に今の時代も春画を見ると皆んな笑っちゃう。
馬鹿みたいになのにどこか艶かしく、今夜はちょっとはりきっちゃおうかな?って気持ちになる。
春画の展示に足を運ぶのは圧倒的に女性が多く、会場は明るい笑いに溢れてます。
性は笑っちゃうもので明るい事を江戸の人達は知っていたんですね、そこにパンツは不要です。
ノーパンで待つもよし、刺激的な下着もいいので、履いても紐パンくらいが風情があっていいですね。
覗いてごらん?
春画の視線は基本的に覗き見です。
鏡から覗いているものや、人が生活している隣で始まってたり、それを子供が見ていたり。
あと、面白いのが「真似ゑもん」シリーズ。
真似ゑもんが体を小さくして色んな人の性を覗き見する「風流 艶色 真似ゑもん」は鈴木春信の人気の春画シリーズ。
これは、人の性事情を勉強と称して覗き見する真似ゑもんをさらに覗き見するという、二段構え。
こいつは、見せパンですね。
チラッと見えても、見せても罪悪感がない!でもパンツはパンツ!
見せパンの下に履いてるパンツも同時に気になり、その奥への誘いもある、唸る演出だ。
パンツをかぶって春を待つ。
昨今はスマホでゲームしながら寝落ちするのが気持ちいい!と言う人が増え、夜の営みの後の気だるい気持ちよさで寝てしまう人が減りました。
あえて言わないだけで楽しんでいる人もいるでしょうけど、娯楽が増えすぎて恋愛をしない人も増えてるんですよね。
そんな事よりパーティ抜け出さない?みたいな人が減ったかな?と思います。
性に奔放な人は、簡単に春を売る人みたいな風潮もあって、私のようにパンツを脱ぎやすい人間は肩身が狭いです。
頭で考えず、そのままを感じて、違うな?って思ったら違う、そうじゃない。
それでいいんじゃない?って笑って済ませられるのが私は1番好きですね。
春画もそうゆうものなんです。
うんうん唸って考えて色々話してくれる人も、頭硬いなぁと思うけど、私はパンツ脱いじゃう星人なんで、そんな屈強な硬さもいいんですよね、愛おしい。
こうゆう書き方をすると、こんなものを引き合いに出して芸術を茶化すな!と怒られもしますけど、性や春画の本質を無視するな!と返したいです。
分かった上で、自分はそうゆうふうに捉えるより、こう思うよ?って言うのが議論です。
某マンガで「パンツはモラル」と書いていてなるほど!と感心した。
生き物って性に縛られて生きているけど、そこを自由にしすぎないようにモラルで防いでる。
かぶったパンツの隙間から世間を見ている。
変態仮面の見た目は社会を生きる人間の縮図だと思う。
春画の覗く構図も近い。
バーンとしてるけど、実物でなく絵にしているところにモラルがあって、その奥を夜な夜な確かめたくなるのが人の性、私は割と朝が好きです。
なんにせよ、柔軟に受け取っていくのが私は1番色気のある行為だと思って生きていますし、これからもそうやって生きていくと思う。
パンツはちゃんと履いてるよ。
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