映画見に行ったら推しがデビューしていた
推しの苗字は「すだ」だが、役者ではない。
菅田将暉ではなく、須田侑太郎。筋肉もりもり190㎝のBリーガー。
奇跡がおきたんだぜ。
聞いてないよーーー?!!
6月の半ばに姉と一緒に期間限定上映の「BELIEVE〜日本バスケを諦めなかった男たち〜」を観に行った。
内容を簡単に言うと
「ずっと勝てなかったバスケ日本代表がワールドカップで勝って、自力でオリンピック行くまでの軌跡と試合映像、選手のインタビューも入ってるし、広瀬すずちゃんがナレーションしてるんやでJAPAN!」である。
「映画」とは言わないかもしれないが、映画館で上映されるほどマイナースポーツのバスケットが注目されていること!
来るとこまで来てんやな、と喜びつつしっかりと両の眼に焼き付ける。
このポスターめっちゃ欲しいけど、手には入れれへん。
ならばせめて・・・写真の印刷用紙にこの画像を念写できないだろうか。
あぁ、ジョセフ・ジョースターになりたい(ハーミット・パープル)
それにしても。
試合映像も流れるのになんで応援上映にせんのや!!(上映期間終了前の土日は応援上映の映画館もあったみたいです)
絶対に私は立ち上がるし、手を叩くし立ち上がる。
何かしらの感情に揺さぶられて立ち上がる。
レッサーパンダより立ち上がる。
場内で迷惑にならないように速やかに1番後ろの席を確保。
入り口で入場者特典のシールを手に入れた!
かっこいい。
胸の真ん中がカァーッと熱くなる!
シールのためにちゃっかりクリアファイルを持ってきていた姉、抜かりない。
私はエア・クリアファイル(ファイルに入れる仕草で雰囲気をかもす)で注意深く抜身のままカバンにしまった。
気を抜くとシールが鞄の中で反乱を起こしてあちこちにくっつき、シールもカバンも私もメンタルがやられる、焦るな、慎重にいけ。
上映が始まると、オープニングから大画面でスーパープレイが流れ、ガッツポーズ!
おっと、いけない。
ここは映画館!
自分のお行儀の幸先が不安になる。
ステイステイ、と自分を沈めていたら
私の推し、須田侑太郎選手が画面に映った。
?
キャストに名前もないし、写真にもいないし、何ならW杯前日に候補から落ちて出場もなかった私の推しが画面におる。
いやいやいや・・・・ないないないない。
これ、W杯の映像のやつ。
侑太郎さん、W杯出てない。
チームからも、本人の告知もない。
でもちょっと、期待してた。
期待というか、いっそ念じてた。
大きい画面で侑太郎が見れたらなぁ、と思って昨日寝た。
もしや・・・
侑太郎さんが好きすぎてトチ狂った私の脳が作り出したラブファントム?
これは・・・腹の底から君の名前を叫んでとびだしたit’s my soul?
隣の姉の肩を叩き「いま、侑太郎さんおらんかった?」と確認をとる。
姉は館内を気にして指を口の前に立て「シッ」と子供にするように私を落ち着かせた。
許せ、館内の皆の衆・・・だって、由々しき事態なのだ、皆の衆。
いないはずの者が目の前に現れたのだ。
上映前に日本生命のCM(日本代表版に侑太郎さんが出ている)が流れたから、それの残像をまだ私は見ている?
この展開、ドラマなら行方不明になった恋人か、生き別れの兄弟。漫画なら主人公が成長する伏線。
そうでなければ、精神疾患を視野に入れなければならない。
イマジナリーフレンド・・・イマジナリー侑太郎が私には見えてしまっている。
だがそれに何の迷惑があるのだ?
勝手に私に見えているだけで、そのせいで宇宙に風が吹くわけでも、富士が噴火するわけでも、どこかで妖精が1匹死ぬわけでもない。
念写もできるかもな、写真下手でもどうにかなる。
問題、ない!
大興奮で試合に勝利しパリへの切符を手にする日本代表を見届けた。
「侑太郎さんおったな」
後でお茶してたら姉がパンケーキを食べながら教えてくれた。
なんや、ちゃんと出てたんかい。
帰宅後、興奮冷めやらぬままシール貼りました。
まずはiPadのゴーディのとこ。
スマホスタンドのいまむーの横やろ、あとは〜・・・
私がスポーツが好きな理由の一つに、彼らの言葉がある。
常に意見を求められ、意見をしながらチームを作っている彼らは、状況把握に優れていて、それを即座に言葉にするのが上手い。
かっこいい言い回しも、常套句もない。
そのまんま口からこぼれた、すとん、とした言葉なのだ。
このシールは私の金言集だ!
はぁ、いい日だったな。
思いがけず大画面で侑太郎さん(5秒くらい)見ちゃった。
推しのサプライズ、規模デカすぎるって!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?