3.【読書感想】死にたくなったら電話して/李龍徳
あらすじ
3浪の受験生でイケメンの徳山が美女のキャバ嬢初美と出会って変わっていく物語です
印象に残ったこと
初美が抱えてるドロドロしたものがとにかくすごかったです!!
すでに人生に絶望しているようなセリフや行動、さらにしゃべる量がとにかく半端ない
「私が小説を嫌いなんは」と初美。「そこにある『感動』が嫌いやから。『物語』が嫌いやから。
そのため、別の意味で返す言葉がなくなるという場面がいっぱいありました
文章・言葉にはこんなにもパワーがあるのかと思いました
この本を読んだ後に食欲がなくなり、元気もなくなり、ひどく疲れました
それだけ文章・言葉には「人を変える力」が備わっているんだと思います
ポジティブなものよりネガティブ(マイナス)な印象のもののほうが
より印象に残りやすいということです
読んでてポジティブだったり明るい場面はさらって読んで、ネガティブな暗い印象な部分はより深く読んでいたなと思います
徳山のバイトの先輩形岡が徳山をメールで必死に励ますシーンがあります
そのシーンなんて普通の小説を読んでたらすごくいい話で映画のクライマックスでもいいんじゃないかと思うくらいなんですが、初美がそれをこれでもかっ!ていうくらいにドロドロしたワードで潰します笑
可哀想だなで済めばいいんですが、読んでるこっちまでエネルギーを吸い取られました
学んだこと
お金の管理はしっかりしたほうがいいなと思いました
徳山は必死に勉強して大学に合格しますが、入学金をなくしてしまい入学できなくなってしまいました
「入学金をなくした」というだけですべてが無駄になってしまう絶望感は心臓を直にかきむしられるくらい読んでてきつかったです
自分も夢・目標に向かって努力してますがたったひとつの単純なミスですべてを無駄にすることはしたくありません
お金は何をするにも必要なのできちんと管理していきたいと思いました