今夏の読書とこれから〜「ピアノを尋ねて」
今日、初めて知った台湾の作家、クオ・チャンシェンの著作「ピアノを尋ねて」と本屋で出会い、衝動買いをして読み始めました。
今年の3月のこと。私の好きな作家、原田マハさんの最新刊、版画家の棟方志功を描いた長編「板上に咲く」の出版を本屋で知り、その場で買ってすぐに読み始めたものの、出だしでつまづいてしまい、なかなか読み進められずにいました。
8月に入って次第に波長が合うようになり、今週やっと読了することができたので、次に読みたい本を探しに本屋を覗いてみると、出版されたばかりの「ピアノを尋ねて」が目に止まった。
台湾の文学には馴染みがないけれども、私の中で、「台湾」「ピアノ」というキーワードが並ぶと真っ先に思い浮かぶ人がいます。
焦元溥です。「ピアニストが語る!現代の世界的ピアニストたちとの対話」という、今の著名なピアニストたちへのインタビューをまとめた本で、今のところ5巻まで出ていて、どれも読み始めたら止まらなくなるほどにおもしろい。インタビューでの質問、投げかけが絶妙なのです。すべてのインタビューが示唆に富んでいるけれども、とくに印象に残っているのは、クリスチャン・ツィメルマン、イェルク・デームス、ユジャ・ワンなどでした。
私にとってクオ・チャンシェンは、その焦元溥に続いて二人目の台湾の著述家になります。これから「ピアノを尋ねて」を楽しんで読もうと思います。
今年の夏は、イタリア在住の作家(ジャーナリスト)内田洋子さんの著作との出会いがありました。
図書館の旅行ガイドコーナーに何かの間違いで紛れ込んでしまったかのように置いてあった、「皿の中にイタリア」が目に止まり、食事、料理が好きな私は借りて楽しく読んだ。
・対岸のヴェネツィア
・どうしようもないのに、好き(イタリア15の恋愛物語)
と、これまでに合わせて3冊を読み、4冊目も借りていて、読まれるのを待っている。
今年の夏は、読書しながらイタリアの空に心を飛ばしていた。「幸せのイタリアーノ」というイタリア映画も観に行って、面白かった。
最後、これまでに触れた本の装丁を載せてみたいと思います。
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