本。16の老けない習慣

今日は本の話。『若いと言われる人があたりまえにやっている16の老けない習慣』(満尾正、主婦の友社)を読んだ。

最近、老いを感じてきた。一応まだ30代ではあるのだが、確実に20代の頃とは違うし、30代前半の頃とも違う。そこで健康本も以前よりは読むようになったのだが、今回の本はそのものズバリ「老けない」がテーマだ。

今日、体に入れた食べ物が、10年後の自分を決める。いま現在の生活習慣が、10年後の自分を決める。ということを意識し、自分を振り返り、これからどのような毎日を送るかを決めていく。それが、健康で若々しい10年後の自分を作っていく。

「食事」「運動」「睡眠」「心の持ち方」という4つの大きなテーマの中でどんなことを意識すればいいのかを「16の習慣」として紹介しているのが本書だ。

基本的に、アンチエイジングがテーマとは言え、健康本とそこまで内容に違いはない。やはり「健康である=若々しい肉体や精神を持っている」という式はそれなりに成り立つということだろう。

「食事」に関しては、「空腹を大事にすること」、「調理温度の高いものを避けること」、「白い主食をとらないこと」、「鉄・ビタミンD、ビタミンB群を毎日とること」、「魚を1日1回食べること」、「毎日発酵食品(納豆、みそ、ぬか漬け等)を食べること」、「いい油だけととること」、「悪いものは体に入れないこと」が挙げられている。

実に16の習慣のうち半分が食事に関することだ。口から入れたものが体を作っているわけで、当たり前といえば当たり前ではある。また、それだけ現代には体に悪い、老けやすい食べ物が溢れているということでもあるのだろう。

空腹は最近長寿と結びつくと話題だが、「1日3食規則正しく」とか「やせたい」とかよりも「今、本当にお腹がすいているのか?」「これだけ食べないと本当に満足できないのか?」を自分に問いかけて、「頭で理屈で考えるよりもお腹で食べる」ということを推奨している。

また、調理温度が高いものが、老化を進めるらしい。タンパク質と糖質を含む食材を加熱すると褐色になる。このとき発生する「AGEs」という物質が、強力に老化を進めるらしい。「AGEs」とは「終末糖化産物」という意味。「焼く・炒める・揚げる」よりは「ゆでる・煮る・蒸す」の方が調理温度が低く、おすすめのようだ。

その他、運動なら「スローステップやスロージョギング」、「笑ってできる筋トレ(歯を食いしばるようなものではないということ)」、「ストレッチ」。睡眠はやはり質を大事にするということ。適度な距離で人と付き合い、「もやもや」や「愚痴」はこまめに吐き出す。たまには少しサボったり、頭をからっぽにしてみたりする、等が書かれている。総合すると、健康的な生活を送るということだろうか。

一番最後には「若返るサプリ」という章もあり、食事だけでは補えない場合、どういうものをとったらいいかが書かれている。

健康本をよく読む人なら知っている情報が多いかもしれないが、今まで特に情報を集めて来なかった人が総合的に知るには良い本だと思う。

個人的に調理温度は今まであまり気にしていなかったので、これから気にしてみるかな。


ではまた明日。