煮物(と言うより本みりんの話)
最近、煮物が美味しい。昨日も夫と2人で美味しい、美味しいと言いながら食べた。
子どもの頃はもちろん、成人してからも、そんなに煮物は好きではなかった。美味しいと感じることが無かったわけではないけれど、毎回ではなく。もっとお肉とかお魚とかガツンとしたものが食べたかった。
結婚してほぼ毎日料理を作るようになったわけだが、自分が好きじゃないのもあり、ほとんど煮物は作らなかった。たまに作って食べても、「うん、まぁ、まずくはないけど美味しい!ってほどではないかなぁ」という感じで、煮物回数が増える要因にはならなかった。
転機は去年辺りだろうか。本みりんを買ったのである。
結婚当初にみりん風調味料を買ってみたものの、イマイチ良さがわからず。その後ずっとみりん系のものを買うことはなかった。しかしある時、料理本を見てみれば「みりん」使用のオンパレード。みりんってそんなにいいの?本みりんなら何か違う?というわけで、初めて本みりんを買ってみた。使ってみた。美味しい煮物ができた。
みりん1つでこんなに違うの!?と驚きだった。上手く言えないけれど、みりん独特の香りやまろやかさが良い。これなら今までより頻繁に煮物を作っても大丈夫。むしろ食べたい。
というわけで、我が家の煮物率が大幅に上がった。
年齢的に煮物を受け入れやすくなってきたのもあるのかもしれないが、個人的には本みりんの力の方が大きいのではないかなぁと思う。これからも使い続けるだろう。調味料は偉大である。
「晩ごはんは煮物だよ」と言うと、息子は「えー!にものすきじゃない!カレーがいい!」と言うが、鍋よりは好きらしく、一応全部食べてくれる。何より煮物だとちくわや蒟蒻を入れられるので、息子の料理出番が増えるのである。ちくわは柔らかいから切れない子ども包丁でも切れるし、蒟蒻は息子出番を増やすためにくるっと丸めるようにしている。息子も慣れたもので、ちくわとまな板と包丁、切込みを入れた蒟蒻を渡すと何も言わなくてもサッとやってくれる。
これからも、我が家ではそれなりの頻度で煮物が出るだろう。煮物の種類はあまり知らないので、もう少し勉強してもいいかもしれないなぁ。
ではまた明日。