循環

車を運転していた。赤信号で停まった。

交差点を横切る車の色が、2台続けてピンク色で。カーステレオから流れてきた曲のタイトルは『エイプリルフール』だった。

何となく春だなぁと思う。何かいいなぁと思う。何がいいのかというと上手く言えなくて、何かが生まれる感じがするところがいいのかもしれない。


この世で大事なのは「循環」なのだと誰かが言った。


水蒸気が雲になり雨になり、また水蒸気になるのも循環。生まれては死んで違う生き物の生に繋がっていくのも循環。誰かの何かが回り回って、いろんな事を起こして、今という時間が進んでいる。この世のあらゆることは循環しなければ続かないそうだ。

春夏秋冬だって循環で、冬まできてまた春になる。

だから本当は春が特別「いいもの」というわけではなくて。夏には夏の、秋には秋の、冬には冬の良いところがあって、それぞれがあるから次の季節もあるのである。

でも何となく春だと思うとウキウキするよね、と思う。それは私の個人的な好みなのか、何となく世間にある「春の良いイメージ」のせいなのか。何なんだろうなぁと思う。


ところでこの記事は連続投稿800日目。この「800」という数字を循環で表すなら何になるんだろう?

1000日の中の800日なら、終わりの方なのだろうし。

10000日の中の800日なら、まだまだ始まりの方なのだろうし。

全体のどの辺に位置するかによって、循環のどの辺にいるのかって変わってくるよなぁと思う。

1記事自体も始まって終わってまた次の日に始まるのだから、1つの循環と言える。

この記事を誰かが見ることによって何かの循環が始まるのかもしれない。

この記事だって、交差点で停まってピンク色の車を見たところから始まった。何がキッカケになってどんな事を考え出すかはわからない。でも、受け取った何かがあるから始まるものは、確かにあるのだろうと思う。


800日。何を書こうかなぁとぼんやり思っていたけれど、結局自然に出てきたのはこういう内容だった。前日にたまたまピンク色の車を見て、そこから考えた話。

受け取った何かを特に発信したいと思わなくなった時。ここから何かを受け取りたいと思わなくなった時。

それが私の「noteという循環」の辞め時なのかなぁと思う。

それがいつ来るのかは、まだわからない。あと200日はたぶん続くかな。どうだろうな。



ではまた明日。


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