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【老害】による成長停止



いつの時代も阻む「老害」。

厄介なのは、自覚症状がないことだ。

ITの発達により、今までの固定概念であったり、仕組みなどが大きく変わってきた中で、

高年齢の社員がIT化の波についていけず、勤続年数や経験の長さによる、押さえつけや立場を利用し、若手社員の意見や業務効率化案を否定してしまう。

この問題は、平均年齢の高い第一次・二次産業の中小企業などで横行している。

これは、日本社会の構造と「名ばかり管理職」と呼ばれる問題ともリンクしているところがあり、

勤続年数・年齢が上がり、仕事の流れを理解している人材を離職させないために役職をつけることで、辞めることへの足かせとなる効果があります。

そういった縮図の中で「老害」が生まれます。

若手社員は役職のついている先輩社員に対し、構えてしまう。それによって、会社にとってはプラスになることを言動の機会が失われてしまっています。

また、高・中年社員は自分の経験にない言動に対して、経験則だけで「NO」と切り捨ててしまう。

 
誰だって「今の若者は」と言うようになる

いつの時代にも世代間のギャップはあります。社会に出たばかりのころは、上の世代から「今の若者は……」などと白い目で見られていた人も、20年もたてば下の世代に「今の若者は……」というようになるのです。これは世の常なので仕方ありません。

ゆとり世代を代表とする世代によって考え方・教育方針が違うものなのです。


問題なのは、世代間で意見が対立したとき、どのようにジャッジすればいいかということです。会社などの組織での、意見が対立した場合、先述の通り、
上の世代は、場数を踏んできた強みがあるため、自分の実績や成功体験を語り、
一方で、若い世代が生み出した実績やカルチャーについては「そんなものは認めない」「よくわからないからダメだ」と批判しがちになります。

 

世代間で意見が対立したとき、頭ごなしに下の世代を否定してしまうのは損なことです。特に新規プロジェクトや新しいアイデア出しをするときなどは、創造性や発想力がピークに達するのは前頭葉の働きがいい20~30代と言われていますから、上の世代が想像する以上の成果を期待できます。よって、このような場合は、若手>高・中年齢となります。


 時代をつくっているのは……

忘れてはならないのが、真実はいつだって若者側にあるということです。
最先端が真実です。そこを否定し始めたら、成長はありません。

成長するためには、新しいものに触れていかないといけませんし、そこに触れ合える環境をずっと持っていなければなりません。それができなくなってしまうと、気づいたら「老害ジジイ」になっているかもしれません。老害になった時点で終了です。
老害は既得権益で生きることしかできないから、今後それを守るために必死で不安でいっぱいです。

 

若者を潰すより、
むしろ育てたほうが楽しいという発想


 
一方で、自分たちの上に老害がいるときはどうすればいいでしょうか。

答えは「苦笑」。
苦笑いするしかないです。そういう人はもう変わらないから仕方がないと割り切る。「変わらないものだ」と思って放置するほかないです。
年齢が上がるにつれ、発想・考えの柔軟性はなくなっていきます。

よく古い体質の会社を若い世代の力で変えようと頑張ったりする人もいますが、あれほど無駄なことはありません。苦笑いするのがいちばん効果的です。

 



老害にならないために

若者がやっていることを「無条件ですごい」と思うようにしましょう。「否定しない」というのは意外と難しいです。肯定より否定の方が簡単だからです。労力も入りません。

しかし、あえてまずは「素晴らしい!」「賢い!」と肯定しましょう。「あいつは〇〇だからな?」と言い始めたら止まらなくなってしまうのが人間です。

若い世代の台頭は、短いスパンで考えれば損すること、プライドを傷つけられることもあるかもしれませんが、
結果的には得をすると信じましょう。真実は若者側にしかありません。高齢者や中年が若者を恫喝したら、その瞬間に何もかも終了です。