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今も覚えている、あるお悩み相談記事

日本人は、人様の悩み相談を読む(聞く)ことが
好きなんだろうか。

というのは、昔から、日本の新聞や雑誌には、
悩み相談の記事がよく載っているし、
ラジオ番組でもリスナーからの悩み相談コーナー
があるのは、結構ポピュラーな気がする。

そして、わたしも、、、
てへっ、
お悩み相談コーナーが好きな1人である。

子供の頃は、
両親が購読している新聞の悩み相談記事を
よく読んでいた。
そして、大人はこんな複雑な事で悩むのか、
なんか、大人なんかになりたくないな、
と思ったものである。

大人になってからは、
好きな作家や著名人が回答者となった  
悩み相談記事をよく読むようになった。

例えば、

『そうだ、村上さんに聞いてみよう』 
回答からは、村上さんの感性やユーモアが感じられ、村上さんって本当はどんな人なんだろう、と想像を膨らませた。

少し前だと
『ヤマザキマリの人生談義 悩みは1日にして成らず』を読んだ。
ヤマザキマリさんの颯爽とした、グジグジせず、スパッとした回答に惚れ惚れした。
ヤマザキマリさんの外見もスパッとしてますよね。

最近では、
みうらじゅんさん、清水ミチコさん、光浦靖子さん、野沢尚子さん、大久保佳代子さんが回答者になった相談記事やポッドキャストを見たり聞いたりする。

要するに、自分の好きな人たちが、悩み相談を通して、どんな考えを持っているのか知りたいし、とても興味があるのだ。

しかしである。。。
悲しいかな、人様の悩み相談は、
所詮、人ごとであり、ほとんど覚えていない。

そんな私が
一つだけ
なぜか今も覚えている悩み相談がある。

回答者は、今は亡き、芸人の内海桂子師匠。
若い方は知らないだろうが、人間としても芸人さんとしても女性としても、とてもかっこいい方だった。 (もちろん直接は知りませんが。)
その覚えている悩み相談とは、、↓

50代後半 中年男性からの相談 
『ずっと一緒に住んでいた母が、3年前に亡くなりました。いまだに悲しくて、母を思い出しては涙が出ます。どうすれば前を向いて生きていけるんでしょうか。』

✳︎細かい表現は覚えていませんが、こんな感じでした。

それに対しての内海桂子師匠の答え

『50過ぎたおじさんが、母親が亡くなった事をグジグジいつまでも悩んでるんじゃないよ!
母親が自分より先に逝くは当たり前じゃないか。
そんなことより、毎日、必死に働きな。』

✳︎こんな感じだったと思う。

まだ、30代だった私は、
この答えに衝撃を受けたのと同時に
なんだかとてもスカッとしたのを覚えている。

読んだ人の中には、
男性がせっかく真面目に相談したのに、
こんな答え?って思った方もいるかもしれない。

でも、子供の頃から自立して、何十年も芸歴を積み、戦争の時代もたくましく潜り抜けてきた内海師匠が言うと話は別。妙に説得力があった。
師匠からの本気のエールだったと思う。

とは言いつつも、私も、もし両親を亡くしたら、男性と同じような悩みを持つ可能性は高い。
そんな恐怖心があったからこそ、この内海師匠の回答がずっと頭から離れなかったのかもしれない。

でも、今それを考えても仕方がない。
師匠が言うように
今をしっかり生きるしか出来ないものね。 
明日もできるだけ機嫌良く働くぞ。

お悩み相談記事、皆さんは好きですか。
ではでは明日もいい1日になりますように。^_^

実家から東京に戻るために
乗車した電車。
この車両には私しかいなかった!
ちょっぴり贅沢感♡

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