ティアドロップパールのアンティークイヤリング
先日、ロンドンでの最大のヴィンテージフェアに出店しておりました。大変光栄なことなんですけれども、自分がお買い物できなくなっちゃうんですよね…。パートナーがいたり、服の人たちはわりとサクッとディスプレイを終わらせて始まる前に買い物とかしてるんですが、私はこだわりの平置きなので笑、準備時間まるまるディスプレイに追われてお買い物する時間がない!
そんなこんなでフェアが終わってお客様が帰った瞬間に知り合いのお店にダッシュ! 大量のストックを持ってる方で、実はテレビや映画で使うジュエリーを提供したり、その買取もしてる方なのです。私はこの日、とあるイヤリングを探していました。それが、ティアドロップパールのイヤリング。
先日、私の大好きなHuluシリーズ、THE GREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜を見終わったのですが、私、このシリーズが大好きで。主演のエル・ファニングのかわいさはもちろんですが、衣装、ジュエリー、セット、何から何までゴージャス、美しい!!最高のシリーズです。本来なら私はこれだけで満たされるんですが、このシリーズ、お話もとっても面白い!
で、先日見返していた時にぼってりしたティアドロップ型パールのイヤリングが気になりまして。このディーラーさんだったら持ってるかな、と思い、フェアの終わりにダッシュ。実はこのかた、このシリーズにもジュエリーを提供していた方なのです。大急ぎでありそうな部分だけチェックしたら…ありました。それが写真の2点。
実はこれは私のものにする予定ではなくて、商品として買い付ける予定でした。(アンティーク業界は転売の世界なので同じフェアに出店してる人から買ったり売ったりは日常茶飯事なのです。強者は買った次の瞬間自分のテーブルに置いたり😂)ジュエリーはお仕事でかわいいものをたくさん買い付けているので自分には物欲があまりなくなってて。しかし残念ながら、この2点、特に大きい方は割と目立つダメージがあり。小さい方もパールに小さなはげがあったので、泣く泣く諦めようと思ったのですが、あまりにかわいいじゃない! 欲しかったティアドロップパール! 今後これらみたいなかわいいぽってりパールにはお目にかかれないかも! ということで自分のものとして購入しました。
大きい方は、フランスの有名ブランド、ルイ・ロスレーのものと思われます。ルイ・ロスレーはフランスのガラスビーズ職人の第1人者で、古くはシャネルなどにも提供していたブランドです。ロスレー自身のアイテムにはマークがないので、ロスレーのものか見極めるのは経験が必要です。主に使われている金具やパーツなどで見極めます。
とっても大きいぼってりパールがお気に入り。かなり重いのでピアス穴が下めあいてる私にはあんまり向かないのですが、イベントなどあまり動かないところでならつけられるかな。
本当はどちらか一方だけを自分に、と思ったんですが、小さめのシンプルパールも捨てがたい! おそらくアールデコぐらいのものでしょう。パールハゲが少しあるけど、私自身はダメージはそんなに気にならないので…。普段使いにぴったりだなあ。ハンドメイドらしく綺麗なティアドロップでもなくてぼってりいびつなところもお気に入りです。