煤けたモノに
他者を羨み、やっかむ
うまくいかぬ
自分の事を
放り投げて
まで
恨みを込めて尖らせる
鋭利なそれは
武器となり、振り回す
不器用だしその姿は
ひどく醜く
そして脆い
だが
拭えることなく
溢れ出る怨嗟は
止まることを知らず
ただ
垂れ流して
月にも太陽にも相手にされない
朽ちゆくだけの存在に
誰が寄ろうか
醜いそれを燃やせるのは
自分のみ
気がついたとき
己が未熟を悟り
火を灯す
煤けているのは
またはれる
風吹く時にのどかに
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