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"アートで稼いで食っていく"とは
村上隆さんという方を
ご存知でしょうか?
この本は結構、読み返した本で、
有名な本なので知っている方も
多いかもしれません。
数年前に村上隆の
五百羅漢図を東京に
見に行ったんですが
こちらの展覧会ですね。
結構、独特の表現で
非常に印象的でした。
確か、この本、
家にあったんですが…
展覧会に行ったときに
記念に買った覚えがあって
今出先でちょっと探せないので
ここにアップできないのですが
本当に彼の絵、彼の表現って
とても独創的で面白いですよね。
そんな根っからの芸術気質の
村上隆さんですが、
実は同業者からは異端児として
見られているようで
これまでの芸術家からは
あまり認められてなかったりします。
彼を芸術家と認めている人は
私のようなド素人がメインであり、
俗にいう一般人が多いんです。
それは彼が芸術家でありながら
起業家でもあり
非常に利益追求している
「ビジネスマン」だからであると
私は感じていて、
現代のピカソと言ってもいいほどの
金儲けの資質を兼ね備えているからだと
感じています。
ピカソは金儲けがめちゃくちゃうまく
様々な逸話があります。
生涯で最も儲けた芸術家として
名を残していますがー
※この本もオススメです
まさにあのピカソと似た感性で作品に
うまく価値を上乗せしているのが
村上隆という男なんです。
彼は自己表現を追求することを原則とせず、
評価されるもの、利益が上がるもの、
売れるものを作ることを原則にすると断言しています。
彼は独自の裁量で作品に
点数をつけているんです。
これは、とある社長に
実際に聞いた話なんですが、
彼のオフィスに社長が訪れたときに
作品の良し悪しについての点数を
聞いたことがあるとのことでした。
「この作品は150ポイントなので
商品価値は500万円の値段が付きます。
ただ、これ系の作品は10年後にもっと
需要が増える傾向があるので
280ポイント以上にはなると予想していて
最終1000万円くらいにはなるでしょう」
と。
この話を聞いて、
とても驚いたとのことでした。
絵を数値化するなんてことを
今まで思ってもみなかったようで
どう数値化するのかに
とても興味を感じ、
話を詳しく聞いたみたいですが
全く分からなかったみたいですw
私が思うに、村上隆という人物には
「自分を作品で表現する」ということと
「作品が世の中に認められる」ということが
凄いバランスよくあるということです。
「俺の作品が分からない奴はバカだ!」
という考えを持っておらず、
「俺の作品を万人に理解させたい!」
とも思っていないということ。
それなりに価値が分かる人に
自分が認める作品を
ちゃんと提供していきたいと
感じて芸術家をやっているということです。
めちゃ凄いですよね。
これは売れますよ。
芸術家ってめちゃ高売りするか
めちゃ安売りするかのどちらかが
本当に多いので、
例えば、Twitterのアイコン作成も
ピンキリなんですが、
安売りしている人が
圧倒的に多く、それだけでは
食べていけない人が目立ちます。
点数の付け方と自己表現の需要との
バランスが悪いんですよね。
例えば以前、彼のところに
ロリコンの弟子がいたんですが
その弟子が書いた絵は海外では
600万円で取引されているんですね。
どんな絵かというとー
綺麗なアニメっぽく表現された少年少女が
戦闘服身を身に纏いマシンガンを持って
戦地に集っている
そういう内容だったんですが、
その1枚の絵がなんと
600万円もしたんです。
「死んでも俺は買わんな。。。」
と思ったのはここだけの話に
しておいて欲しいのですが、
彼はその絵をこう評価したんです。
この絵は、世界共通の
「戦争」をテーマにしている。
なので180ポイント以上にはなる。
ただし、ここで幼稚さを
出してしまっているので
それはマイナス25ポイント。
だから、せいぜい
600万円前後にしかならない。
なので、もっと高値で
売買したいのであれば
ロリータ性を排除して、
これからポイントが年々、
加算されるようなものを入れて描けば
もっと価格は上がるんだけど、
この作者は金儲けを
そこまで考えておらず、
自分の表現を曲げてまで
ポイントを上げることはしない
と。
つまり、高く売れる方法は
弟子もよく分かっており、
金儲けは容易にできるんだけど
ロリコンという自分を表現することを
排除してまでわざわざ評価されたくない
ということなんです。
まさにこれなんですよ。
今の時代に求められている資質って。
評価が下がるのは承知で、
自分の表現を優先したとて
別に食うのには困らない。
評価が下がっても
十分、飯は食っていけるー
これが
アーティストを名乗る際の基準
になっていくと。
個人アーティストとしてやっていくなら、
あくまでも食っていけるは最低条件であり
大前提ということです。
現代を生きるアーティストとして
最も重要なスタンスであると
私は感じています。
自ら評価を下げて
バランスを取っていく。
泥水すすっても自己表現を
選ぶ人が少なくないですが
それでは趣味の領域を超えれないし
認められることは難しいでしょう。
点数を客観的につけて
その点数をコントロールする。
これができると
「アートで生きていく」ということが
息を吸うように
できるようになります。
自分の評価とみんなの評価が
どれほどズレているのか?
まずはその感覚から
しっかり養うといいです。
アクセス数からの、
いいねの数、スキの数、
フォロワーの数、売り上げを
参照に。
そうそう。
私が彼を芸術家だと深く感じたことが
もう一つあってー
それはスタッフに凄い
ブチギレていたことですね。
陶芸家とかが
よく弟子の作品を
ボロクソ言ったり
するみたいに
「は?お前、何考えてるの?
やる気あんの?」
といった記載が、作品公開時における
作品の配置図の添削として書かれたものがあって、
その一部が展覧会で公開されていたんですが
現場の雰囲気として
めちゃリアリティーがあって良かったですね。
とてもこだわりは強いみたいですが、
それがちゃんと作品に反映されていて、
うまく人を惹きつけるんですよね。
これも凄い技術であり、
これからアーティストとして
やっていく人には間違いなく
必須の能力であると感じました。
もし、あなたも私と同じように
アーティストとして、
表現者として生きていこうと
思っているなら、
一度、いちアーティストとして
彼の作品に触れてみてください。
きっと深い気づきが
得られていると思います。
かりそめ
追伸
今日のHimalayaです。
商品ではなく自分を売ることの需要性
について話しています。
参考にしてください。
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![奥田裕之 チートライター🐆✒️](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/116158871/profile_c69a22af28f8910479213c3094d2997f.png?width=600&crop=1:1,smart)