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「歯周病が歯医者で治らない理由」を読んで

・歯科医になって25年以上、歯や歯肉を細かく観察してきたが、歯磨き粉  の効果を感じたことはない
・歯磨き粉は合成洗剤。台所洗剤とクレンザーを混ぜて、それに香りをつけたもの
・コマーシャル通りの効果があるなら、日本にむし歯や歯周病の人はいなくなってもいいはず
・ほとんどの人が歯磨き粉を使い、毎日何回か歯磨きしているのに80%が歯周病にかかっているか、その兆候がある、とは一体どういうことなのか

私も歯科衛生士として20年以上、患者さんの口の中を観察しているが、薬用成分が入っているからといって歯肉が改善したと感じたことはない。

[ 薬用歯磨きの成分 ]
歯科用リン酸水素カルシウム、ソルビット液、プロピレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、香料、サッカリンナトリウム、カルボキシメチルセルロース、モノフルオロリン酸ナトリウム、トラネキサム酸、安息香酸ナトリウム、パラベン

・口の粘膜は皮膚の10倍以上の吸収率がある

アレルギーがある方、うがいができない(障がいのある)方などは、歯磨剤を使用していないことが多い。

経皮毒のことを考えると、天然由来の成分で作られたものがお薦め。

・デンタルリンスは、プラーク(歯垢)、バイオフィルムの上からは浸透、殺菌できない
・デンタルリンスは、さっぱりするだけ。

デンタルリンスは香料でマスキングしているだけ。

アルコール入りのものは、長期間の使用で粘膜がただれることがある。

・歯周病もむし歯も生活習慣病
・歯周病の原因細菌はもともと常在菌
・細菌は状況にあわせて変化する。ライフスタイル、生活習慣で変化する
・免疫力、抵抗力もあるが、間違った生活習慣が引き起こす病気なのに、ここを治さず、特効薬を探すのはおかしい

歯磨きを一生懸命して、歯磨き粉にこだわっていても、むし歯になったり、歯周病が重症化する人をたくさん見てきたが、予防には食生活の改善が重要だと強く思う。

・科学的に細菌をたたけば歯周病は治るという印象が強まっているが、現状はそうではない
・完全殺菌を目指すよりも害のない程度に細菌の数を減らす、増えすぎないような生活習慣を身につける
・クスリや医者、歯医者は健康をあたえてくれるものではない
・うまく利用することが大切


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